突発性難聴の新治療として期待されている京都大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科による臨床試験・・・「生体吸収ゲルにリコビナント・ヒト・インスリン様細胞成長因子1(損傷した有毛細胞を活性化を促すタンパク質)を正円窓から内耳に染み込ませる治療と、ステロイドを内耳投与(局所)する治療との効果の違いを見るという臨床試験」が2011年4月4日から開始されたことを当ブログでは「磁気ループ その他」(5月15日)の記事の中でお伝えしていますが、さらに、京都大学のHPによれば、6月14日から虎の門病院でも臨床試験が開始され、近日中に信州大学病院・愛媛大学病院でも開始する予定と記載されています。
いよいよ臨床試験が本格的になってきました。
結果が公表され、将来、突発性難聴等の治療に活かされていくことを願います。
この臨床試験に自分が期待していることは、ふたつあります。
ひとつは、効果があるという結果が出て、患者側に治療の選択肢が増えるという期待です。
もうひとつは、正円窓に置かれた薬剤を含んだゲルが徐々に蝸牛まで染み込み治療していくことが確立できれば、将来もっと効果があるものが出てきた場合であっても、対応できるということにあります。
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さて、話は変わりますが18日・19日と東京に行ってきました。
19日は、初めて「はとバス」で東京観光をしました。
18日に行われた東京医科大学病院 聴覚・人工内耳センターが主催する「ACIC年次フォーラムⅣ」が、18時終了(懇親会は不参加)でしたので、宿泊したことと、国会議事堂内を見学したかったからです。たまたま、ちょうど良いツアーが「はとバス」に用意されていましたので、参加しました。
ただ、もう少し一人参加がいると思ったのですが、見事に自分だけで、あとは、家族連れや友達同士という複数参加でしたので、少し違和感はありました。
国会は「衆議院」側を見学させてもらいましたが、映画「SP革命編」を観たところでしたので、そのシーンが時折思い出され、変な気分でした。
感想としては、1度は見ておいたほうが良いと感じましたが、2度は見るまでもないというものでした。
ツアーの最後は「東京タワー」見学でした。
東京スカイツリーが来年5月に一般公開されますので、今後「東京タワー」のツアーがどうなるのか気になるところですが、〇十年ぶりで登る展望台の風景は、高層ビル見学というおもむきに変わっていました。
したがって、見下ろすというよりも、平行感覚でビルのある方面を確認するというような感じでした。
自分は古い人間で、日本映画では「ゴジラ」第1作、洋画では「ローマの休日」が最高だと思っています。
この「ゴジラ」第1作の中で東京タワー展望台から実況する記者が、ゴジラの火炎により鉄塔が歪められ、落下していく場面があります。
「ゴジラ」と「核実験」との関係、古代生物保護と現代社会を破壊していく核が変異させた生物とのギャップ・・・、まさしく現在でも通じるテーマでした。
展望台でそんなことを考えているとクラクラしてきましたので、早々に退散しました。
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18日の「ACIC年次フォーラムⅣ」については、先達である日本で4人目の人工内耳装用者(ACITA初代会長)の話など得るものもありましたが、矛盾を感じる話しもありました。
人工内耳メーカーの社長達の話しは、少し行き詰まっているのか、目新しい話や心に感じる部分が少ないように聞いていました。
後日、あらためて報告できたらと思います。
更新をお待ちください。