12月31日になってしまいました。
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書きそびれている記事が幾つかあります。
・人工内耳シンポジウムの話し
・ドナ・ソーキンさんの講演「成人の人工内耳装用者のリハビリテーション」の話し
・障害者雇用の状況
・障害者権利条約に関すること
・etc
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聞きそびれてしまった事柄もありました。
・『「聴こえ」支援システム』プロジェクト:東京工業大学の中村健太郎先生の講演
※聞きたかったし、試作機を拝見したかった。そして何よりも質問したかったです。
・「きっともっとずっと聴こう」声援隊特別勉強会
※参加資格がないのだけれど、聞きたかった内容でした。
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注目するブログと出会いました。
・-中途失聴者のSilent Life-(Ayamiさんのブログ)
※中身の濃いブログで注目しています。
・聞こえのステップアップ・・・人工内耳にしました(コメットさんのブログ)
※人工内耳装用手術から音声そして音楽の聴こえや工夫、感心していました。
現在、休止中のようで更新をお待ちしています。
・情報発信!!人工内耳&関連情報(mimiさんのブログ)
※情報を選別し、拾い上げている努力と着目に脱帽です。意志の感じる情報です。
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音楽では、
・洗足音大の人工内耳装用者を対象にした音楽会に参加できました。
・個人的には、井上陽水とビートルズの音楽の一部が、自分の聴ける音楽として復活しました。
・少し残念だったことは、ともさんが目指しているバリアフリーコンサートをよく知ることが出来ず、後押しが中途半端になってしまったことです。
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個人的な実験と実行では
・DSのチャット機能で離れた距離からのメモ会話
・FMシステム双方向会話
・FMシステム(インスパイロ):マルチ・トーカー・ネットワーク(チーム・ティーチン機能)を利用した健聴者6~7名程度との会議(月6回程度)
・カラオケ体験
※1月に人工内耳装用手術をされた「たかさん」の協力が大きかったです。
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連帯活動では
・人工内耳友の会・中途失聴難聴者協会も全て、傍観者的になってしまい中途半端でした。
※期待はされていないと思いますが・・・
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色々ありましたが、停滞している部分もありました。
一個人が書く、マイナーな小さなブログですが、アクセスしていただいていることに感謝します。ありがとうございました。
来年の約束はしません。
しかし、来年に繋がるような話しで今年のブログを終了したいと思います。
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前置きが長くなりました。
11月21日に人工内耳友の会(ACITA)が開催した第5回人工内耳の日シンポジウムに参加しました。
当日は、臨床福祉専門学校:言語聴覚療法学科長の内藤明先生と声援隊代表の知茶子シュタイガーさんの講演がありました。
どちらも、興味深い話しでしたので、詳細レポートは、いつかこのブログでしていきたいと思っています。
本日は、12月31日、来年に続けるという意味で、このシンポジウムで気になった話しの一部を紹介します。
それは、知茶子シュタイガーさんの子供と大人の人工内耳リハビリテーションの違いについて、おっしゃっていた話しです。
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例え話しとして、種から蒔く(ゼロからの出発する)のか、萎れた植物に水を与えることから始まるのかの違い・・・大人の装用者は既に頭の中に言語辞書があり、人工内耳で音声として認知することから始まる。
それは、萎れていた植物に水をやり、いったん水を潤すと音声を言語という花として咲かせる事が出来る。
一方、子供は、頭の中に言語辞書がなく、「花」と「鼻」の違いも分からない。
だから、言葉というよりも世界を知ることが大切になる。
色々な生活シーンの中で「花」と「鼻」の違いがわかるようになり、やがて言語辞書を作り出していく。
つまり、土に種を蒔き、水や肥料を与え、芽を出し育てることが大切で、やがてそれが言語という花になっていく。
というような趣旨でお話しを展開されていました。
心底、なるほどと思いました。
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逆説的なのですが・・・・
ブログの中で「音楽」のことをテーマにすることがあります。
大人である自分は、自分の慣れ親しんできた「音楽」の中の一部のメロディーを追い求め、それが自分のイメージと違うと拒否し、とっかかりがあると認知するということを繰り返します。
全く新しい音楽には、臆病になり、なかなか聴こうとはしませんし、聴こえた音楽に自分の解釈でいいのだろうかと疑いを持ちます。
つまり大人の場合は、自分の辞書から離れ次のステップに行くことがなかなか出来ないということがあるように思います。
そういった意味では、言語辞書受け入れを自分のものとした子供の方に可能性があるように思えます。
大人も、一歩踏み出すことが必要なのでしょう。
昨今やっと成人の人工内耳装用者のリハビリテーションの話題が出てくるようになりました。
個人的な考えを言えば「音楽理解」→「メロディー」と「歌詞」の理解は、音声を人工内耳で捉えるのに最適なリハビリテーションだと思います。
知っている曲で、人工内耳では曲として理解できない場合は、まず「歌詞」を手に入れていただき、「歌詞」とともに「曲」を聴くと「音楽」に近づいて行くように思います。
それが「音声」理解にとっても良い結果をもたらすのではないかと思っています。
「音楽」がどうしてもだめだった場合は、自分の好きな本を「音読」することをお勧めします。「音読」していて、自分の音声がおかしければ、自然に修正していくと思いますし、理解しようともします。
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あと少しで、年が明けます。少し、「音楽」を楽しんでみようかと思います。
では、また・・・