検察審査会の「起訴相当」議決の背後に、やはりあの人物の匂いを感じる (日々坦々)
投稿者 純一 日時 2010 年 4 月 30 日 04:50:38:
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2010⁄04⁄30(金) 01:08 この検察審査会の「起訴相当」の議決の背後に、やはりあの人物の匂いを感じる
その人物は、以前から「小沢起訴」に異常な執念を燃やしていた。
その理由が正義感からなのか、個人的な恨みなのか、もっと別に何かあるのか?
今ひとつわからない。
この人物が注目されたのは、週刊朝日2/5号の記事に、その名前が載ってからだ。
その人物が着手したライブドア事件や福島ダム談合事件などで、既にご存知の方は、かなりの情報通と言える。
また、特捜部長就任の例の挨拶「額に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち、法令を遵守して経済活動を行っている企業などが、出し抜かれ、不公正がまかり通る社会にしてはならないのです」
で、なんとなくそのセリフは覚えがある、という方もいるかもしれない。
しかし、多くの方は、この週刊朝日の記事からではないかと思う。
参照:本ブログ1/26エントリー≪週刊朝日、検察リーク認める!!≫
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-239.html
そう、その人物こそ、(予想通り?)大鶴基成検事である。
では何故、今回の検察審査会での議決に関して、この検事の影を感じてしまうのか、というと「前回の人事」にヒントがある。
3月1日付けで、谷川検事との入れ替え人事が行われ、大鶴検事は、東京地検次席検事に就任する。
参照:本ブログ3/1エントリー≪速報:注目の検察人事発表!谷川恒太→最高検検事、大鶴基成→東京地検次席検事に≫ http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-330.html
週刊朝日の記事の中で、東京地検関係者が前の週にリークした、という内容で次のように書かれている。
「いま捜査の指揮棒を振っているのは、特捜部長の佐久間(達哉)さんじゃなくて大鶴さん、大鶴さんは本気だから、弱腰の〝上〝に活入れて、石川(知裕衆院議員)逮捕にもってったんだ。石川は任意じゃウソばっか言ってたからな。週刊朝日もどうせまた検察の悪口書くんだろうけど、早めに路線変更しないと恥かくぞ。ゼネコンもベラベラ話している。石川もパクられて完オチだし。小沢も、もう完全にアウトだ。在宅でもなんでも起訴して有罪にすれば、公民権停止で、もう議員などやってられない」(『暴走検察』P159)と、ここで初めて大鶴氏の名前がでる。
また別の法務省関係者の話として、
「彼は最高検検事でありながら、自分を東京地検の次席にして事件の指揮をとらせてほしいと、検事総長の樋渡(利秋)さんに直訴したとも言われています『東北ゼネコン談合は検察内の誰よりも詳しい』とのアピールだったようですね」(『暴走検察』P160)・(週刊朝日2/5号・1/26発売)
この流れを見ると、1月の時点で大鶴は最高検から東京地検次席検事を希望し、
「小沢は、何があっても必ずやるよ。強硬派筆頭の大鶴(基成・最高検検事)さんは『証拠は揃った。あとは何でやるかだ』と話している。狙いはあっせん収賄だが、ダメでも政治資金規正法違反の『共犯』であげられる。脱税でだってできるからね。ただ、最後は議員辞職と引き換えに手を打つという方向も残している・・・」(『暴走検察』P159)
と言っているように、あくまでも『小沢立件』に執念を燃やしている。
やはり、疑問に思うのだが、何が彼をしてそこまで突き動かしているのか、どんな『動機』からなのか?
彼が今まで着手した事件を見れば、そのヒントがある。
社会に大きな反響はあったものの、ライブドア事件・福島県のダム談合事件など無理スジの案件が多く、結果がいつも事実とはかけ離れた当初想定していたものよりも〝しょぼい〝事件(検察の手柄から見た場合)になっているのだ。
なぜ、そんな事件ばかりなのか?
以前、大鶴氏について調べ、エントリーしたものがある。
参照:1/29エントリー≪大鶴基成という人はどんな検事なのか?≫
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-240.html
この中で、まとめたものを再掲させていただく。
≪彼が手がけた事件を振り返りながら見出した大鶴検事の特徴
①その時に事件にすれば目立つ人物や話題の企業などに目をつけ、少しでも材料があればまず強制捜査し別件でも逮捕して自供させる。もし筋書き通りの自供が得られない場合は、関連する証人を脅し賺し司法取引してまでも引っ張ってきて、筋書き通りの供述をさせる。
②今回の毎日垂れ流されている検察リークも大鶴検事からとの指摘があるが、まず風を吹かせ検察に都合のいい世論誘導するため、ニセの供述でもガセ情報でも、たとえ捏造してまでも検察に有利となるリーク情報をマスコミ流させて、それを証人や被告人にも見せ「新聞にも書いてあるだろ」などと動揺させて落とす。≫
彼の検察人生で「実績」というのが、あまりにパッとしない。
ここで、大物政治家をあげれば、吉永(第18代検事総長)や宗像(元名古屋高検検事長)のように引っ張りだこになる。名も残せる。
このように、彼を突き動かしているのは『名誉欲』であり『出世欲』だと独断と偏見で結論づけてみた。あくまでも「私見」であるが・・・。
水谷建設元会長からムリヤリ証言を引き出し、「仮釈放と引き換えに供述を得たのでは」という批判をも突っぱねて、石川議員を「絶対に小沢立件まで繋げる」と上層部を説得して、国会開会直前に逮捕し、政権与党としての「指揮権発動」の睨みや鈴木宗男を外務委員長に据えた民主党の意志を確認し、必死で風を吹かせるために、せっせとマスコミにリーク情報を垂れ流させ、その民主党の対決姿勢を牽制しつつ、布石を打ってきたのに、最後の最後で「嫌疑不十分」となる。
ここでも大鶴は、せっかくギリギリまで追い込み、手が届きそうになっていた『宝』を逃すことになる。
この時、樋渡検事総長はじめ大林東京高検検事長など検察上層部が、現場の批判や不満をかわす為にも、現場検事の中心人物である大鶴に、当初より希望していた「東京地検次席」というお土産を渡し、矛を緩めさせた。
直接捜査にあたった現場検事達も諦めきれず「検察審査会から、起訴相当で戻ってくればいい」という声を大鶴は重く受け止め、次の機会を虎視眈々と覗っていた、というより、もう既に、このときに「検察審査会」に狙いを定めていたのではないだろうか。
昨日もジャーナリストの岩上安身氏の衝撃ツイートを転載させていただいたが、また再掲させていただく。
≪三月二日、拘留されていた石川議員に対して、特捜部の吉田副部長は、「小沢は今回の捜査で不起訴になっても、検察審査会で必ず起訴相当になるからな!」と、石川議員に向かって、脅し文句を吐いたという。鈴木宗男議員が証言。郷原さんも、聞いたと。この検察審査会の決定は、もとから検察のシナリオどおり?≫(@iwakamiyasumi)
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-427.html
これは、吉田検事が大鶴検事の意向を忖度(そんたく)して言ったとも考えられる。それとも、既に、この時に方針ははっきり決まっていて、吉田検事が口を滑らせたため、左遷されたのかもしれない・・・。
注目記事:
≪検察審査会の小沢一郎「起訴相当」議決には2度驚いた!≫(上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場)