TakoBonの "The Happiest Music Life with The Brothers Four"

アメリカン・モダン・フォーク・パフォーマー、ブラザース・フォアの生涯ファンを自称する、自己満足的脱線情報発信ブログ

私とブラフォー

2008-01-27 11:58:41 | ブラザース・フォア
私のホームページにはそのいきさつを書いていますが、下手な英語で書いてあるので、書いてあってもあまり読んでくれないようです。(笑)
ボブ(ボブ・フリック)さんにあったときには「あの話、読んで笑ったよ」と言ってくれました。私はそれで十分。(さらに笑) これからは物語風に。
私が中学1年の時だった。兄の影響でギターを弾き始めた。はじめはその当時流行っていた日本のフォーク(確か六文銭とか吉田拓郎とか何でもやっていた、特に志向がなかったような)を弾いていた。学校でギターを弾いていたとき、同級の女子生徒から「ギターうまいね、朝日のあたる家、弾いてみて」と言われた。洋楽はサイモンとガーファンクル、エルビス、アンディウィリアムス、ヘドバとダビデ、ボビーシャーマンくらいしか知らなかった(大爆笑)。彼女は(説明する必要もないが、私の「彼女」ではない)ビートルズ命の人だったので、ビートルズの曲かとも思ったが、誰に聞いてもそんな曲はやっていないらしい。そこで、5歳年上の兄に聞いてみることにした。
「ねぇ、朝日のあたる家って知ってる?」「ああ、知ってるよ」「どんな曲?」「ああ、レコードあるから聞いてみる?」
さすが兄貴。何でも知っているなぁ。聞いてみてびっくり。今まで聴いたこともない音楽。12弦ギターでビートの効いたハイテンポのマイナー基調の曲。かっこいいなあ。そこで、耳コピーに挑戦した。どのくらい練習したかはあまり覚えていないが、日本のレコードは歌詞カードがついているので、とりあえず歌詞のコピーはしなくても良い。(その頃は輸入盤という存在すら知らなかった)。その頃の自分としてはかなりの自信を持って披露したように記憶している。そのときの彼女(何度も言うが、私の彼女ではない)の言葉・・・
「かっこいいねぇ。でも、私の知っている朝日のあたる家とは違う曲だと思うわ。今度私の知っている朝日のあたる家も練習してきて。」
私が兄から聞かせてもらったのはブラザース・フォアの「朝日のあたる家」。彼女(くどいが私の彼女ではない)の聴いていた曲はアニマルズの「朝日のあたる家」だったのが後になってわかった。当然この2曲は同じものなのだが、ブラザース・フォアのアレンジはアニマルズの曲と同じとはわからないほど秀逸にアレンジしてあり、それを丸ごとコピーした私の曲は彼女にとって別の曲に聞こえたのは当たり前のことだろう。
このこと自体はどこにでもある他愛のない話だが、私にとっては人生の、少なくとも音楽人生の最大の事件だった。ブラフォーの魅力にとりつかれた私はそれからこのレコードを兄から借りて聴きまくるのであった。
私が感謝しなくてはならないのはブラザース・フォアを私に出会わせてくれた彼女(最後に言うが、私の彼女ではない)と当時としては非常に貴重なレコードを愚弟に貸してくれた兄である。そのレコードは「SOUVENIR FOR YOUTH (緑の想い出)」と題されたブラザース・フォアのオムニバス版であった。それからというもの、これがきっかけで、35年後にブラフォーのコンサートを聴くため、メンバーに会うためにシアトルまで行くことになろうとは当時は夢にすら見なかったことである。そのレコードは確か兄が結婚するときに私にくれた。兄はそれほどこのレコードが私にとって特別なものであることは知らないかもしれない。今でも私の音楽人生の始めの宝物として大切に保管してある。
実はこのレコードが兄のところに存在したことも、いくつもの偶然が重なったもので、これはこれでまたドラマなのである。「緑の想い出」が兄の手元に来るまでの物語はまた別の機会に。

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2 コメント

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Unknown (クリント・イースト・ウッチー)
2012-06-08 08:17:28
島根県のど田舎で生まれ、高校を卒業するまで育った。関西に住む親戚のお兄ちゃん達の影響で触れる筈のなかったカントリー&ウエスタンに出会った。どちらかと言えばブルーグラスよりカントリー好きだった私はそれを飛び越えてカレッジフォークの虜になった。

その中でも自分の性格を反映してか、アメリカのダークダックスに嵌まってしまった。

当初より1~2人のメンバーが入れ替わりオリジナルメンバーが定まらなかった。

私のお気に入りは初めからジョン・ペインだった。

今ではメインメンバーのジョンもディック・フォーリーも見ることは出来なくなってしまった。

本当に残念であり、もののあわれを感じさせる今日この頃である。
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Unknown (TakoBon)
2012-06-08 21:18:21
クリント・イーストウッチーさん
コメントありがとうございます。やはり、ブラフォーファンにとってオリジナルメンバーは特別な存在ですね。キントリは既にオリジナルメンバーはなく、PPMもマリー・トラバースさんが神に召されており、ボブさん一人とはいえオリジナルメンバーが元気で日本に来てくれているのはモダンフォーク三羽がらすの中で唯一であることはそれでもまだ喜ぶべきことなのかも知れません。ツアーのハードさからジョンさんはリタイアしましたが、一昨年シアトルで会って一緒にギターを弾き、歌ったときはステージと全く変わらない御元気さでした。ジョンさんはマークピアスン・ミュージックのホームページで動画で会うことが出来ます。一度ご覧ください。
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