TakoBonの "The Happiest Music Life with The Brothers Four"

アメリカン・モダン・フォーク・パフォーマー、ブラザース・フォアの生涯ファンを自称する、自己満足的脱線情報発信ブログ

テナーギター再び

2008-02-02 17:18:04 | 楽器の話

テナーギターのチューニングはいろいろ存在します。調べましたが、正式(こういうのに正式などあるのか、ということもありますが)にはテナーバンジョーと同じ、というのが、発祥的には良いのかと思います。もともと、1900年代初頭のバンジョーブームでテナーバンジョーの奏者が、ブームが去った後になんとか音楽活動を続けるために考案されたものだ、というのが始まりのようです。

このギターがよく使われている(といってもみんな使っているわけではないのですが)のはモダンフォークではないでしょうか。キングストン・トリオ、ブラザース・フォアは有名です。そこで、ブラフォーのテナーギタリストでオリジナルメンバーのディック・フォーリーさんに直接聞きました。2006年に来日したときに私のギターを持って行ってチューニングはどうなの?と聞いたら「そうそう、これで良いんだよ、基本的にはウクレレと同じで良いんだ」と教えてくれました。そのときのチューニングは高い方からEBGD、ギターの高い方4弦と全く同じでした。このほかにギターの1から4弦の5フレット目のチューニング、というのもあるようです。まあ、ギターのように教則本や理論を書いたものがあるのでも無し、変則チューニングで自分の思うとおりにやっても良いのかな、と思います。5弦バンジョーのようにオープンGにしてボトルネック奏法なんかも斬新で良いのかもしれません。音はマホガニーのクリアーでいて、同じ音の高さでも6弦ギターとはまた違うニュアンスを持った楽器です。アンサンブルに入れるととても音の幅が広がります。

ブラザース・フォアりの「風は激しく」を聞くとその良さがわかりますし、デビューアルバムのほとんどはテナーギターで演奏されています。