「釣師は心に傷があるから釣りに行く、しかし彼はそれを知らないでいる。」
開高健の言葉として覚えている人が多いと思うが、これは作家・林房雄(1903~1975年)が著書『緑の水平線』の中で使った言葉だ。これを開高健が気に入り、折り触れて書いたりしゃべったりしたため、いつの間にか開高健の名言のようになっている。確か、『河は眠らない』の中でもしゃべっていたような・・・
写真は、ある時期までは開高さんの釣りの師匠であり、ある時期からは釣友賭して開高さんと付き合った常見忠さんのホームページのトップ画面。川の中に立ち入っている後ろ姿の釣師が常見さんだ。
場所は開高さんが恋いこがれたアラスカのヌシャガク河。忠さんお手製のスプーンで狙うはメーターオーバーのキングサーモン。撮影したのは私である。
もう一枚の写真はそのときに私がヌシャガク川で釣ったメーターオーバーのでっぷりと太ったメスのキングサーモン。同行者が相次いでキングサーモンを釣り上げる中、最後の最後になって釣り上げた起死回生の1匹だ。左側に写っているのは『河は眠らない』のときに開高健をガイドしたジョニー・R・ハリス。
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