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長靴を履いた開高健

小説家開高健が書かなかった釣師開高健の姿や言葉などあれこれ

開高健のボトルを飲む!

2011-04-27 13:32:04 | ■Drink like a fish(酒・食)
昨夜行ったバーには作家?開高健がキープしたマッカラン18年と山崎12年のタグを引き継いだボトルがある。一本はカメラマンの高橋昇さんが、もう一本は読売広告元社長の岩切靖治さんがキープし続けてきたもの。昨夜はそれを頂いた。

■ばあもす
http://web.me.com/vamos/index.html

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サーモンを食べ、飲み語る会

2005-11-19 14:34:43 | ■Drink like a fish(酒・食)

 サントリーの広報部長だった吉澤一成さんから『アラスカのサーモンを食べ、飲み・語る会』のお誘いがあった。吉澤さんら一行がアラスカのキーナイ川で釣ったシルバーサーモンをメイン・ディッシュにしながら、アラスカの釣りについて語りましょうという趣旨の会だ。
 釣師の端くれとして、他人が釣った魚を食べながら、他人の自慢話を聞かされるのはどうも居心地が悪そうなので、素直に酔えそうもなかったので、その旨メールに書いて、お断りした。
 3年前、日本におけるルアー・フィッシングの草分けであり、開高健の釣りの師匠ともいわれる常見忠さんに誘われ、開高健記念会の面々と一緒にアラスカにキングサーモンを釣りに行った。記念会の副会長をされている吉澤さんもその中にいた。吉澤さんは釣りは全くの素人だったが、ビギナーズ・ラックの真理どおりに予想外の釣果を上げ、すっかりやみつきになってしまった。
翌年もアラスカへキングを釣りに行った。そして今年は時期を変え、趣向を変えてシルバーサーモンを釣りに出かけた。昨年までは釣り=キングだった吉澤さんだが、飛んだり跳ねたりの果敢なファイトを見せるシルバーにすっかり魅せられてしまったようだ。
 そうだろうと思う。
 キングはひたすら重いだけの力比べ、根気比べの釣りだ。釣り味はよくない。にもかかわらず、なぜ開高健があれほどキングサーモンにこだわり、何度となくアラスカへ足を運んだのか、はっきりいってよくわからない。キーナイ川をはじめとするアラスカの河川を上り下りするサーモン類の中で最大の魚だから・・という理由しか思いつかないのである。
「大きくても一匹、小さくても一匹」、これは小説家の数ある常套句のひとつだが、「小さくても一匹」などと達観して釣りを楽しんでいたとはとても思えない。大きさに対するこだわりの強い釣師だったとわたしは思う。