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長靴を履いた開高健

小説家開高健が書かなかった釣師開高健の姿や言葉などあれこれ

岩城滉一さん(予告)

2006-07-20 22:48:24 | Lapita Interview

「これでも昔は結構ヤンチャだったんですよ」
 いかにも人の良さそうなオジサマたちが、柔和な笑みを浮かべながら、ちょっと誇らしげにそういうのを何度となく聞いたことがある。「ホントは気の弱いガリ勉タイプだったんじゃないの?」と正直な心の声が喉まで出かかることもあるが、それをグッと飲み下す。《ヤンチャ》は男の子らしい男の子だった少年期、若者らしい若者だった青年期を美しく物語る男ならではの言葉の勲章なのだから、下手に否定したりしてはいけないのだ。「へえぇ、そうなんですか?!・・」と多少大袈裟に感心してみせるのがエチケッなんである。
 しかし、相手が岩城滉一さんの場合は対応の仕方が異なる。もし、岩城さんが「これでも昔は結構ヤンチャだったんですよ」といったら、そのときは「そうとうヤンチャだったんでしょうね」「リアルに想像できますよ」などと全面的に肯定するか、「昔? いまもヤンチャじゃないですか」「じゃあ今とまったく同じじゃないですか」などとツッコミを入れて茶化すのが正解。
 実際、55歳の岩城さんはいまも“ヤンチャ坊主”そのもの。そのヤンチャぶりに年相応の渋さ、男っぽさ、少年らしさが凝縮されて岩城さんの魅力になっている。趣味にもヤンチャぶりがいかんなく発揮されている。
 インタビュー本文は8月5日売りの『ラピタ』9月号に掲載。

◆プロフィール
いわき・こういち
1951年3月21日東京生まれ。55歳。バイク集団「COOLS」のリーダーとしてマスコミで知られるようになり、75年映画『爆発!暴走族』に《岩城滉一》役で出演し、芸能界デビューを飾る。ドラマ『北の国から』の“草太兄ちゃん”役が印象深い。

◆取材中に登場した岩城さんの愛用品・秘蔵品
・オートバイ:街中を乗り回したり、ツーリングに出かけるときに愛用しているハーレーのFLHX(ストリートグライド)、FLST(ヘリテイジ・ソフトテイル)をはじめ12~13台。その他にレース用のバイクが40台(!)ほど。
・クルマ:ACコブラ289FIA(64年製)他
・ギター:20数本
・ゴルフセット:多数
・特注パチンコ台:2台
・自転車:レース仕様のものが数台
・ビリヤード台  その他もろもろ
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所ジョージさん(予告)

2006-06-22 10:08:41 | Lapita Interview

 少し前、学芸大学の山田昌弘教授に話を聞く機会があった。“パラサイト・シングル”の生みの親として知られる社会学者だ。テーマは『価値観』。冒頭、なんの疑いもなく「価値観の多様化がいわれて久しいが・・」と話題を振ると、「ぼくはそうは思わない」とあっさり切り返されてしまった。
 戦後、日本人はひたすら経済的豊かさを求めてきた。その意味では価値観はまったく変わっていない。みんなが同じ価値観を持っているから、そこに勝ち組と負け組が生まれる。その格差が90年代半ばからどんどん大きくなり、“格差社会”が生まれつつある。
 山田教授の話を要約するとこうなる。目指すゴールが同じだから1等賞を取る人間もいればビリもいるというわけだ。なるほど。
 にもかかわらず「価値観の多様化」があたかも社会常識のように様々な場面で語られ、様々な文章に書かれているのは、価値観と趣味を混同しているだけ、両者の意味をはき違えているからだと山田教授は指摘する。多様化しているのは趣味であって、価値観ではないというのである。
「社会学においては価値観はその人の生活のすべてを律するものであり、趣味は単なる好き嫌いにすぎない」

 さて。すっかり前置きが長くなってしまったが、所ジョージさんの登場である。なぜ価値観の話から入ったのかというと、所さんの場合は価値観と趣味がほぼ完全に一致しているように思えるからだ。価値観=趣味=生活--という関係が成り立っているきわめて珍しいケースだからである。
 その所さんに「趣味はなんですか?」と改めて聞いてみたところ、「趣味は工夫することかなァ・・」という意外な答えが返ってきた。そのココロはLapita8月号(7月6日発売)を読んでのお楽しみ。

■プロフィール
1955年1月26日生まれ。51歳。埼玉県所沢市出身。拓殖大学政経学部中退。タレントとしての活躍ぶりはいうに及ばず、シンガーソングライター、イラストレーター、文筆業など多方面にわたってその能力を発揮している。来年レコードデビュー30周年を迎える。
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なぎら健壱さん(予告)

2006-05-22 21:17:42 | Lapita Interview

 なぎらさんの公式ホームページを見ると、趣味・特技の欄にカメラや自転車と並んで“飲酒”と書いてある。フォーク界きっての大酒豪であることは前から伝え聞いていたので、ならばということで取材当日は手土産にバーボンを一本持参した。ミネラルウォーター1本とつまみも3袋ほど買っていった。鞄の中からそれらを取り出すと、なぎらさんに「変な人だなあ」といわれたが、しかし、そういいつつもまんざらでもない顔で、バーボンで喉を湿らしながらの楽しい取材になった。
「飲酒も趣味です。飲酒に費やしている時間の長さを考えたら、これはもう趣味以外の何ものでもないと思うからね。ひたすら酒を飲むだけだけど、日本酒に関しては一時期勉強した。日本酒のうんちくを傾けるバカヤロウがいるもんだから、しゃくに障って勉強したんだけど、まずい酒はわかるようになったけど、うまいのはどこがうまいのかよくわからなかった」
 途中でギターを弾きはじめたり、高田渡さんの話で盛り上がったりで、取材時間は3時間近くに及んだ。取材終了時、ボトルは3分の1ほどしか残っていなかった。

詳しくは6月6日発売の「Lapita7月号」・・“ラピタ・インタビュー『趣味論』”をご覧ください。
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滝田誠一郎+なぎら健壱さん

■プロフィール
1952年4月16日東京・木挽町生まれ。高校在学中の70年、中津川フォークジャンボリーに飛び入り参加したのがきっかけで、72年アルバム『万年床』でデビュー。現在はライブ活動の他、役者として映画やドラマに出演。司会、CM、執筆でも活躍中。

■取材の中に登場したなぎらさんの愛用品・秘蔵品リスト
【カメラ】 ライカM2、トプコン35L、スーパーイコンタ533/16、ミノルタオートコード、プリモ・ジュニア、レオタックスK3、ニコンD200 他
【ギター】マーチン(4本)、タカミネ(3本)、アストリアス、ヤマハ、ドブロ、ギルド、ギブソン他。計15本ほど。


東儀秀樹さん(予告)

2006-04-24 20:57:58 | Lapita Interview

 ハーレー・ダビッドソンのロゴが背中に大きくあしらわれた革のジャケット。細身のジーンズ。先のとがったウエスタン・ブーツ。日頃テレビで拝見する姿とは別人のようないでたちで東儀秀樹さんはあらわれた。
 でも、態度、物腰はあくまで優雅で穏やかでテレビで見る印象そのまま。育ちの良さというか、人間としての品格のよさみたいなものを感じさせられる。
 話題がオートバイのことに移ったとき、わたしが高校の頃スズキのハスラー50で通学していたというと、東儀さんは「ハスラー50」という言葉にパッと反応し、熱くまくし立てた。
「ハスラーは僕も大好きでした。当時の50ccってタンクとエンジンの間にどうしても隙間ができて格好が悪くなっちゃうのを、ハスラーはすごくうまくまとまっていて格好良かったし、町乗りもモトクロスっぽい乗り方もできる両刀遣いで、僕はあこがれていましたよ。友達が乗っていたハスラーを借りて、多摩川の河川敷でめちゃくちゃ乗り回しましたよ」
 東儀さんとの距離がいっきに縮まった気がした。(滝田)

 東儀秀樹さんの「趣味論」はLapita6月号(5月6日発売)をご覧ください。
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東儀秀樹さん+滝田誠一郎

■東儀秀樹さんのプロフィール
1959年10月東京生まれ。高校卒業後、宮内庁楽部に入る。96年デビューアルバム『東儀秀樹』で脚光を浴び、00年に発表した『雅楽』以後は毎年のようにゴールドディスク大賞受賞している。天秤座。B型。

■取材の中に登場した東儀さんの愛用品・秘蔵品リスト
【ギター】エレキギター、アコースティックギター合わせて30本ほど
【時計】フランク・ミュラー(『パーペチュアルカレンダー』、『マスターバンカー』、『ヴェガス』、『ロングアイランド』、『クレイジーアワーズ』)をはじめ、100個ほど所有
【オートバイ】ハーレー・ダビッドソンの『ローライダー』、スズキの『カタナ』(GSX1100S)、ヤマハXJ400D
【クルマ】フェラーリ360スパイダー、ポルシェ・ターボ996。ACコブラ(1954年製)
【カメラ】ライカM6、マキナ、EOS20D他


竹中直人さん(予告)

2006-03-16 22:59:56 | Lapita Interview

 3月3日3時33分。都内某所のスタジオに竹中直人さんが着いた。すぐに『Lapita』の表紙の撮影がはじまった。
 カメラの前に立った竹中さんはとても格好良かった。贅肉を削ぎ落とした体にぴったりフィットした、細いラインがきれいなシャツにジーンズ。まるで完成されたフィギアを見るようだ。竹中さん自作の“竹中直人”のフィギアといってもいいかもしれない。
 次々とポーズをかえていく。その一つ一つが構図を計算しつくした絵になっている。表情も刻々かえていく。ときにニヒルに。ときにセクシーに。ときにワイルドに。役者という、肉体を使った表現者の迫力に圧倒される。

 撮影は30分弱で終わった。その場で取材開始。カメラもギターも「趣味とは思っていない」という竹中さんに、それでも食い下がって趣味の話を聞こうとする当方に最後まで辛抱強くお付き合いいただいたことに感謝、感謝である。

 仕事も遊びも「ノリ一発だから・・」という言葉がいまも印象に残っている。

 詳しくは4月6日発売の「Lapita5月号」・・“ラピタ・インタビュー『趣味論』”をご覧アレ。

■プロフィール
1956年3月20日生まれ。横浜市出身。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。俳優、コメディアン、映画監督など多方面で活躍。主な監督作品に『無能の人』『東京日和』『サヨナラCOLOR』などがある。

■取材の中に登場した竹中さんの愛用品・秘蔵品リスト

【ギター】ギブソン/ハミングバード(年代不明)
【カメラ】ライカM6(香港返還記念バージョン)
     ライカM7(関口宏の東京フレンドパークⅡでGET!)
【クルマ】ゲレンデ・ワーゲン(メルセデス・ベンツ)
【時 計】カルティエ/フランクミューラー
【オーディオ】リン(LYNN)のアンプ&スピーカー
【DVD】1万枚以上 ホラー映画が好きで、とくに日本未公開のホラー映画の蒐集は趣     味のひとつ。
【フィギア】アメリカの俳優、ポール・ルーベンスが生み出したキャラクター『ピーウィ・     ハーマン』のフィギアに魅了されたのをきっかけに、主としてホラー映画に登場するモンスターのフィギア等を集めはじめる。竹中さんにとって永遠のヒーローであるバットマンやブルース・リーのフィギアも大事な宝物に。
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大家正治Lapita編集長(右)
竹中直人さん(中)
滝田誠一郎/ノンフィクション作家(左)