くない鑑

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いざ!大塚の萬劇場へ!!(下)

2008年03月18日 | くない卿見聞記
SNSの最大手,mixiにて知り合った方が舞台に上がるとのご案内頂き、先月上旬,大塚の劇場お芝居を観に行って来ました。
その話(内容)とは...
フランスの古い寓話から。
悪魔と魔女が、「人間にとって一番大切なものとは何か?」を実証する為、双子の男の子を使って「人生実験」を始める...というもの。
その最初は、雰囲気十分の悪魔と魔女の掛け合いで,幾分暗く重苦しい感じで始まりましたが、次には一転,それまでの「陰」とは真逆の、「陽」な現実世界へと場面が展開。
それから暫くは、見栄っ張り(というか、ナル)のご令嬢を中心に,内気な妹と太鼓持の様な友達,何処か世間知らずの父親と家庭教師が登場して、話が展開していきます。

ただ、突然に真逆の,「陰」から「陽」への場面展開に少々驚き、最初の話この場面にどうか絡むのかを(思わず無粋にも)考えながら、観ていました(^^ゞ
すると...
再び「陰」の世界へ,父親の失態から、姉妹が引き込まれて行きます。
その場面で登場するのが、今回の主人公でもある「グレゴワール」という城主と、奇っ怪な3人の部下と1人の魔女。
彼等は人間を嫌い,恐れて近寄らせず、特にグレゴワールは醜いがゆえにネガティブで、野獣と称して恐れられていました。
しかし、この城にやって来た姉妹と城の衆,そして、グレゴワールとが交流していったことによって、凍て付いていた心が徐々に解け、遂にはぎこちないながらも,お互いに分かり合う,「陽」の間柄へと変化していったのです。
ところが,貧窮に喘ぐどこか世間知らずの家庭教師が、借金を苦に商人の口車に乗せられて、姉妹とグレゴワールとの関係を掻き乱してしまうのですが...
ここで、実に意外な展開へ。
全く真逆なキャラの2人,グレゴワールと家庭教師が兄弟で、しかも,双子であることが判明。
そして、この2人が一番初めに登場した「人生実験」にされた「双子」だったのです。
いや,正直失礼ながら、家庭教師は端役だと思っていたので、(いきなり)目立つ存在になるとは思いませんでした(^^ゞ
そして最後には,「人生実験」という呪縛から解き放たれて幕引き...となるのです。

上演時間は2時間程でしたが、すっかりと観入ったのでそれは全く気にならず,逆に「あっ」という間に終わった感がありました。
ただ,“劇団史上、最高傑作コメディー”と銘打っていましたが、私は(あまり)そうとは感じず,単純に、内容(脚本と演出,役者陣の演技)が良かったと思いました。
私的に,「陰」と「陽」がこのお芝居のキーワードかな?!と感じ、その点に於いては、始めは交互にあったものが、やがて一つに,陰が陽に変っていく様に上手く組まれていて、とてもよかったです。
そして、これを出演陣が活き活きと演じていたので、観ていて気持ちが良かったです。
例えば、見栄っ張りの「陽」な姉とは好対照の,強い「陰」を感じさせるネガティブな妹。
それと、タカラヅカの男役の様な家庭教師(弟)と、特に良かった(と、いうよりは気に入った!)のがこの兄だったグレゴワール。
その演技より,孤高から生まれた取っ付き難い,邪悪ではない強烈な「個性」を見て取れて、全体含め,良いものを観させていただきました。
またその他の出演陣も,気弱な父親に太鼓持の様な友達,腕っ節の強そうな用心棒にメイド!,そして、イジワルそうな魔女とブラック感十分の悪魔...と、何れも秀逸で、良かったです。

次回は秋に公演があるとかで,その折にも是非、機会があれば行ってみたいと思います。

ちなみに,本当は公演後、ご案内下さった方始め出演陣へ、ミーハーな気持ちを抑えてご挨拶をしたかったのですが、劇場前は大混雑で...。
誰が誰だかよく判らず,しかも私一人だったので若干恥ずかしくもあり、この後予定もあったので、足早に,「雪が降りだす前に」とここを後に、歩いて池袋まで向かいました。
山手線だと一駅ですが、都電沿いに,サンシャイン目指して歩いて行きましたが、ぶらり途中駅さながら,いろいろな発見が出来て(こっちも)面白かったです。
そして改めて,大塚←→池袋が近く、歩いてもなんら苦にならないことが判りました。

いや...だからといって、頻繁に行き来するわけではありませんが(^^ゞ
とっても寒かった!ですが、この時は幸いにも雪に降られませんでした。
しかしこの後,陽が沈んでから、東京では予報通りにボタ雪降ってきました。
一面銀世界となったおの光景は、先にも記しましたが、圧巻でした...。
それこそ丸で,東京ではないみたいでした。

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2 コメント

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ありがとうございます! (のんゆり)
2008-04-13 19:32:50
感想を書いていただき、ありがとうございます!
ここしばらくPC離れ(mixi離れ?)しておりまして、
ずいぶんの遅レスになってごめんなさい。

ご満足いただけまして、まずは安心です。
「最高コメディ」じゃないですよね~、アレ。
(煽り文句が、脚本より先に決まってまして…。言い訳。)

月日も経ちましたのに、くないさんがストーリーや主旨をご記憶いただいていたこと、本当に感謝です。

次は、ぜひお声をおかけくださいませ☆
返信する
コメントありがとうございます。 (記主くない)
2008-04-14 13:18:53
▽のんゆり様
拙い感想で申し訳ないです。
どこか的外れだったり、不可思議な論調のところが
あったら、どうぞご指摘ください。

また、次回公演も期待しております。

>PC離れ(mixi離れ?)
そのお気持ち、よ~く判ります。
そういう時ってありますよね。
どうぞ、気の向いた時,気軽にお越しください。
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