JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

秋の現代針灸科学研究会

2017-10-25 | 講習会・セミナー・勉強会
10月29日(日)、似田敦先生主催の現代針灸科学研究会の講習会が行われます(定員に達したため募集は締め切り)。

今回発表者は4名。私も「母指の痛み」について発表します。


(1)小野寺文人 「五十肩」「シンスプリント」について

(2)吉村英   「耳鳴りの鍼治療~頭半棘筋とC3・C4背枝の鍼刺激」

(3)小宮猛史  「局所で改善しない母指痛の鍼実技」

(4)似田敦   「耳鳴りに対する鳴天鼓の実技」



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【第2回鳥居塾東京講習会のお知らせ】

2017-10-25 | 講習会・セミナー・勉強会

膝が治りにくいのは何でだろう?

11月の鳥居塾はそんな疑問にお応えする講習会です。

膝が悪いと少し膝を曲げた姿勢で歩くイメージがあります。

伸ばすことが出来ないと常に荷重が大腿部に掛かることになります。

膝をどうすれば伸展させられるか?

これに応えた本などあまり見かけません。

膝を伸展させるには様々な部位を順番に行うことが必要になります。

伸展しないまま痛いと訴えるところを治療しても効果が上がらないわけです。

今回の講習会では膝関節の伸展に必要な治療を行い各疾患がなぜ起きるのか解説いたします。

オスグッド、シンスプリント、変形性膝関節症などが何で起きるのか?
また改善には何が必要か?

講義と実技を行います。


【会場】石川島記念病院(東京・月島)

【時間】午前10時〜午後4時
※ 終了後、質疑応答の時間を設けます

【服装】上はタンクトップもしくはTシャツ、下は短パン等もご用意ください。

【申し込み方法】
以下のメルアドに屋号、氏名、電話番号、参加人数をお送りください

関東世話役:小宮猛史
junten89m@gmail.com 

【受講費】2万円

主催 : 株式会社MYORUB


【鳥居塾 講習会の趣旨】
治療技術の向上を目指すプロ鍼灸師、または、以下のような悩みを持っておられる臨床家のための講習会です。

・局所への施術、ツボを頼りにした施術に限界を感じる。
・患者さんが訴える多様な主訴に振り回され、どこから手をつけたら良いのかわからない。
・施術の仕方がパターン化してしまっており、改善される患者さんもいれば、そうでない患者さんもいる。

・「公式に当てはめるような施術は治療ではない。」
一見、同じような症状でも人によってその発症要因は様々。「この症状には”ここ”と”ここ”」というような公式に当てはめるような施術は博打のようなものであり、多様な患者さんに対応できません。

症状というのは、過去から続いている身体の変遷の“いま”この一時を断面として切り取ったもの。諸症状はランダムに現れている訳ではなく、時間の経過とともに進行している身体の構造変化の過程で、最も負担を掛けているところに愁訴として順番に現れているに過ぎません。運動学的連鎖という視点から、患者さんの今までの身体の変化の過程を読み解き、問題となっているであろう部位、アプローチすべきポイントを洗い出していくことが重要。

・「では、アプローチすべきポイントとは?」
痛みや凝りなどの症状を訴える場所の多くは、日頃から常に持続的緊張を強いられ、脱力が出来ない状態にあります。それを脱力できる状態に持っていくことが治療であり、局所ばかりにアプローチしても改善は図れません。患者さんが痛みを訴える部位そのもの以外にも、よく言われる、施術家が押圧して主訴が再現されるような部位(例 / 殿筋群の押圧で坐骨神経痛が再現される等)も同様。そこの筋・筋膜に緊張を強いている要素が他にあり、まずはそこからアプローチすべき。

・「刺鍼へのこだわり」
①脱力状態に持っていく
アプローチする部位が決まったとして、単純にそこに鍼をすればよいというものではありません。緊張部位というのは痛みの閾値が下がっており、刺鍼時に感じる痛みを感じることが少なくありません。刺鍼時の痛みがきつければ、交感神経が亢進し、該当部位がより緊張してしまいます。まずは痛みなく鍼を受け入れられるよう、前述の”持続的緊張を強いる要素”を取り除き、脱力状態に持っていきます。その際、ミオラブを用います。(※後述参照)

②刺鍼時のポジショニング
脱力状態にもっていければ、次に大事になるのが刺鍼時の患者さんのポジショニングです。硬結を探しやすいから、という理由で該当筋を伸張姿位にして刺鍼するのは、患者さんに痛みを強いてしまいますし、刺鍼後の筋緊張の緩和も図れません。刺鍼後の効果がしっかり出るよう、それぞれの刺鍼部位の姿位の持っていき方が大事です。

③どこを狙って刺鍼するのか
刺鍼前のポジショニングができれば、次は実際の刺鍼です。該当部位のどこを狙って刺鍼するのか、明確にしなければいけません。筋と筋の間を狙うのか、骨と筋の付着面を狙うのか、それによって鍼の番手や長さも変わりますし、刺鍼法も変わります。例えば、骨と筋の付着面を狙う場合、一度骨に当ててから刺鍼転向をする必要がありますが、その際は左手の押し手の使い方も非常に重要になってきます。この刺鍼法については、実際の実技で体感してもらわなければ会得できません。


(※)ミオラブについて

筋肉を短時間で弛緩させるために鳥居先生が発明された治療器具です。皮膚との接触面の滑りをなくし、軽い圧で筋肉を弛緩させることができます。刺鍼時の痛みを限りなくゼロに近づけ、刺鍼本数も少なくすることができます。鳥居先生の治療時には必須アイテムとなりますので、お持ちでない方は購入して頂けますよう、お願いします。

 
※ミオラブの参照動画

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