JTDの小窓

川崎市幸区下平間の鍼灸・手技療法『潤天堂』院長のあれこれなつぶやき

イチロー選手のケガ対策

2014-05-12 | まめ知識

先日放送されたフジテレビ「ジャンクスポーツ」の中でイチロー選手がいろいろな質問に答えるシーンがありました。その中で特に深く共感した言葉があったので文字に起こしておきたいと思います。


プロゴルファー丸山茂樹さんからの質問
Q:全く変わらぬ肉体、ケガ知らずのイチロー選手ですが、僕も準備は最大限してきたつもりでも、年を追うごとにケガに泣かされてきました。ケガをしない最大のポイントは何だと思われますか?

イチロー
A:とても大事な話です。人間が本来持っているバランスって必ずあると思う。特にアメリカにくると(周りの選手は)大きいじゃないですか。でも、そこで(パワー負けしないようになどと考えて)肉体を大きくすることは絶対にだめ。これは断言できる。日本人がそういうことをしてしまうのは間違い。そもそも骨格が違う。色んなセンサーを体は発してくれているのにそれを自ら殺していくことになる。「ここが危ないよ」っていうポイントを教えてくれない体に自分でしてしまう。ケガには必ず理由があるんですけど、でもそれを(ケガも)野球の一部だと解釈してしまう。でもそうじゃない。防ぎ方は絶対にある。

イチロー選手はメジャーに行った当初、意識的に体重を3キロ増やしたそうです。そうしたら全く身体が動かなくなって(動けなくなって)あわててまた元に戻したそうです。そのくらい敏感に体からの信号をキャッチできるセンサーを磨いているんですね。

ちなみに同席していた元メジャーリーガー石井一久さん、しんどい時でも「痛み止め」は飲まないようにしていたそうです。なぜなら飲むとその信号を早く察知できなくなるからだそうです。



「病気にならないからだをつくる」という考え方ももちろん大切ですが、きちんとからだを整えておくことで、「からだが本調子ではないというときに、その情報をいち早くキャッチできるセンサーの感度を常にベストの状態にしておくことが大事なんだ」という考え方を、改めてプロフェッショナルの方の言葉から再認識させていただきました。







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