武田建築設計室の昨日今日明日

小規模設計事務所はメーカー・デベロッパー・大手設計事務所の協力事務所(下請け)でしか生き残れないのか?

基礎工事の前作業

2006-12-02 15:43:06 | きょうの出来事
土台や柱と金物について書いてきましたが、いったん戻って基礎及びその下の地盤について書いてみたいと思います。
建物の設計する場合間取りや外観の打ち合わせ作成と同時に地盤の調査が欠かせません。以前はこの位で大丈夫でしょう(木造2階建)と基礎形状を経験から決定していました。現在はほとんど地盤調査した上でその資料に基づいて決定しています。阪神大震災の経験を経て東南海地震が騒がれる地域故か特に地盤に対する関心は高くなっています。東海地区は濃尾平野に有りますが結構地盤が悪い為調査の結果何らかの補強が必要に成ることがほとんどです。地盤の補強方法は大きく2種類に分かれます、①杭に依る補強(支持杭・摩擦杭)②地盤改良等の地業工事です。①は文字の通り基礎の下に杭を打ち込んで直接固い地盤に支持させる支持杭と地盤の摩擦を利用して建物の荷重を支える摩擦杭が有ります。摩擦杭は支持層が深く支持杭では施工が困難な場合によく利用します。②の地業工事は建物の下の地盤そのものを堅くして建物を支えかつ不等沈下を防ごうという工法です。比較的軽い建物(木造やプレハブ建築)に多く利用されています。細径の鋼管杭や地盤改良杭・表層地盤改良等の工法が有ります。いろいろな施工方法が研究されていて地方の施工会社が特許を取った工法がたくさん有ります、一度研究してみるとおもしろいかも?地盤改良についてはハウスメーカーが大変多く利用していますので次回も引き続き続けます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする