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ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No1595 ブルース・カリー(米)vs”浪速のロッキー”赤井英和(三和ツダ)

2010年02月05日 07時12分14秒 | ボクシング
(WBC世界S・ライト級タイトルマッチ)
 嘗て”クォーリー・フジ”の名で三迫ジムに所属し日本のリングでタフなバッファロー鈴木やライオン古山らを蹴散らしたカリーが、帰国後紆余曲折を経て苦節世界王者となって凱旋し、若武者赤井を相手にして行う初防衛戦、会場は挑戦者の母校近大記念会館故、赤井の登場で大いに盛り上がる中、七夕の決戦が切っておとされた。

 初回行き成り右を伸ばして出て行った赤井に対し、カリーは初防衛戦の緊張からか動きが固くスピード無いが、母校近大での世界戦で声援を受ける挑戦者も、パンチは大振りなものの勢いが感じられる、出来ればもっと左を突いていきたい。2R初回の攻防で右眼をカットした赤井に対し、王者に就いた時のトランクスを履いてきたカリーは、やっと落ち着いてきたのかクロス気味のガードで赤井の大振りパンチをブロック、挑戦者としては全体的に動きが大きい為、もっとフットワークを使うべきなのだが。3R口で呼吸をする様になってきた赤井は、もっとガードを上げてカリーの伸びのあるジャブをブロックするなり、フットワークで避けるなりの作戦が必要だ。

 4R両手を大きく拡げてコーナーを出て来た赤井も、やっと落ち着いてきたが、背が低いにも関わらず肩を入れて放つ為カリーのフリッカージャブが良く伸びて、続くボディで挑戦者のスタミナを奪っていくが、赤井も果敢に打ち合いを挑んでいく。5R赤井が出て来た時に、カリーの左フックがカウンターとなって迎えスロースターターの本領発揮か、細かな連打が出る様になってきたカリーに、挑戦者のプッシュでダウンもスリップの裁定、その時左フックを振るっていた為に、会場は一瞬大いに盛り上がる。6Rお互いのパワー・パンチ力を察し、序盤はフットワークを使って様子を見ていた両者だが、どちらからともなく打ち合いとなり激しいパンチの交換、ここで捨身にいった赤井が打ち勝つシーンもあったが、終盤打ち疲れてしまう。

 7月7日7ラウンドにKO予告をしていた赤井が迎えたこの回、ジャブを突いて右アッパーを放つ挑戦者のガードがルーズになった所へ、カリーのショートが決まると赤井はフラフラ、続く巻き込む様な左フックでへたり込んだ挑戦者の姿を見たレフェリーはダウンを宣告、立ち上がった所に王者が猛烈な攻勢を浴びせ、最後はカリーの右~左フックがモロに顔面にヒットすると、一旦膝を着いた後背中からマットに倒れ込み即ストップ。

 予告したラウンドに逆にKOされた赤井だったが、母校のリングでの見事な玉砕でしたね。

 (追伸)
 キャンプ中に”転落死”しちゃったオリックス・ブルーウェイブの小瀬選手、どうしちゃったんだろうね?真相の究明を待ち望むばかりですが、若きプロ野球選手の死に合掌・・・。