ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

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No1502 アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)vsレイ・”ブンブン”・マンシーニ(米)

2009年10月17日 11時13分11秒 | ボクシング
(WBC世界ライト級タイトルマッチ)
 3階級制覇の王者アルゲリョに、パパ・マンシーニが見守る中20戦全勝の1位レイが挑む指名試合。

 初回アップライトなアルゲリョに、低い姿勢からマンシーニが潜り込みながらボディ中心にチャンスをうかがう積極的な攻撃に、早くも会場はヒートアップ。2R~3R序盤アルゲリョは得意の探り針で様子を伺う。

 4Rマンシーニは距離を詰めてきて、下から上へと切返しながら王者に肉薄。5Rも連打で手数が優るマンシーニが常にプレスをかけるが、右拳を右頬にピタリと横付けるアルゲリョのガードには感心、6Rマンシーニの1・2の合い間やパンチの打ち終わりに、アルゲリョも徐々に打ち下ろしの右ストレートを放ち出すが、、只手数の多さにマンシーニはペースを譲らない。

 9Rになっても衰えぬマンシーニのプレスと手数だが、パンチの繋ぎのスピードが落ちてきて、逆にアルゲリョは挑戦者へ氷の様にクールな右が当たりだしマンシーニのクラウティングな上体が立ってきだす。10R距離は確実にマンシーニのモノながら、アルゲリョの撓う様なショートブローが巧みに当たりだし、互角のインファイトを展開。11R後半に入って上体の動きが鈍くなってきたマンシーニへ、アルゲリョ打ち下ろしの1・2~左ストレートが挑戦者を甚振り出す。12R会場から「ブンブン」コールが沸き起こるが、一旦動きを読まれたマンシーニは、アルゲリョの攻撃網から逃れられなくなり、右クロスをカウンターで浴びると右膝をキャンバスにタッチするが、レフェリーが見逃しダウンは宣告されず。

 13Rアルゲリョは何時右クロスを叩き込もうと計算を張り巡らしマンシーニを後退させながら仕留めにかかる、見ていても憎い程見事な詰めだ。14Rバックステップとサークリングで逃げるのに精一杯なマンシーニは、アルゲリョの歩く様なジャブで徐々に追い詰められ、意を決して遮二無二突っ込んでいった所に王者の撓う様な左右ロングフックの連打を浴び、最後は強烈な右を叩き込まれロープへダウンした姿を見たレフェリーが試合をストップ。

 こうやって約30年前のファイトを見てみると、アルゲリョのスタイルは序盤探り針で様子を見てそれ以降も決して手数は多くなく勝ち味も遅い欠点が感じられましたが、現代に彼が来たらいとも簡単に適応しちゃうんでしょうね。

 (追伸)
 加藤和彦さん、広島は廿日市市での公演も決まっていたのに、何で首吊っちゃったの?