ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

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No1495 ”ベビーフェース・アサシン”マルコ・A・バレラvs”パックマン”マニー・パッキャオ

2009年10月07日 06時48分07秒 | ボクシング
(WBC世界フェザー級挑戦者決定戦) 
 かかるタイトルは無く単なる指名挑戦者の決定戦だが、実質このクラスの実力No.1のバレラ(メ)と、IBF世界S・バンタム級王者パッキャオ(比)が激突する好カード。

 初回両者が交錯した際に足が引っ掛かってパッキャオはバランスを崩すが、バレラの左フックがごくごく軽く放たれていた事もありレフェリーはカウントを取り始める、しかしこれで俄然アグレッシブになったパッキャオはウィービングを中心に動きが良くなる。2R意外に冷静なパッキャオは、上体をスムーズに動かしエンジン全開で積極的に1・2を放ち接近して連打をめり込ませると、バレラは後手に回る。3Rリズミカルなスタートのパッキャオは真骨頂の左ストレートをど真ん中から炸裂させバレラがダウン、立ち上がったバレラに勝負所と踏んだパッキャオは速く強い1・2を続けると場内騒然。

 4R勢いづいてきたパッキャオは、ウィービング鋭く1・2を放つ、バレラは距離をとりダメージの回復を図るが、精神的ダメージはなかなか取れそうに無い。5Rパッキャオは逆1・2からロープに詰め射程距離に入り込む、バレラは何とか離れて戦いたい所だ。6Rパッキャオはジャブ~1・2でスタートし、思い切りの良いボディ連打でバレラの動きが止まる。

7R重苦しい陣営のバレラは、パッキャオのインファイトでバッティングを喰らい左眼上をカット、弱気になったバレラに荒々しく攻めるパッキャオだが、バレラも必死に連打しロープヘ追うシーンもあったが、勢いに押されてしまう。8Rパッキャオは、度重なるバッティングで怯んだ表情を覗かせるバレラを、かさにかかって攻め何をやっても上手くいく状態にもっていく。9R勝負に出たバレラは前へと攻めるものの、パッキャオの反撃を貰い直ぐにその攻撃は終わってしまい、ブレイク時に加撃し減点1、益々苛立つバレラ陣営だ。

 10R大会場の観客も静まり返るバレラの劣勢、逆1・2がヒットするシーンもあったが、パッキャオのプレスに常に下がってしまう。11Rパッキャオが鋭い1・2で勝負を賭けてきて、ベストウエイトからか後半になってもその動きは衰える事無く、逆にバレラの動きには覇気が無くロープに詰まっては1・2を浴び、グラつき足がついていかず転がった所をカウントを取られ意気消沈、立ち上がってもロープ際でパンチを浴び続けガード一辺倒になった姿を見たセコンドがストップを要請。

 無冠の帝王バレラをKOしたパッキャオ、オリエンタル・センセーションの誕生だ!!

 (追伸)
 デンカオセーンと際どい判定勝負を行った大穀だが、敵地で同じような戦いを繰り広げた久高と比べると、善戦の質には差があるのは自明の理ですね。