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ボクシング・テレビ&ビデオ観戦記

VTR整理の為DVDへダビングついでにブログを設定し記録保存します。

No1870 ミッキー・ローク(米)vsダリル・ミラー(米)

2010年11月07日 16時34分31秒 | ボクシング
(S・ミドル級6回戦)
 ユーリ海老原(協栄)の世界戦をセミに回しメインを張った一戦は、米国の人気俳優でボクシングのライセンスも持つロークと、インディアンファイターのミラーとの一戦。

 黄色い歓声が両国のリングを包む中試合開始のゴングが鳴らされ、初回36歳同士の戦いはゆったりとしたリズムでスタート、ロークは左右にスウィッチするも何れのフォームも腰が入っておらずへっぴり腰なジャブを放つのみ、そんなロークに対しスローなプレスをかけていたミラーへ、ラウンド後半に放ったローク必殺のキャットチョップライトがミラーの顔面を捉えると、勇敢と言われていたインディアンは後方へもんどりうって倒れ派手にひっくり返りキャンバスをのた打ち回る中カウントアウト。

 まるで安物のボクシング映画のシーンを観る様な展開に、ファンが唖然とする中、ロークは1億円のファイトマネーを貰って米国へ帰って行きました。

 こんな一戦を此処でブログるのも些か憚れますが、世界戦を前座に回した一戦として、良い意味でも悪い意味でも印象に残った戦いでした。

 しかし其の後波乱の人生を送ったロークが、昨年「レスラー」で見事な復活を果たした事が、印象に残ったモノでしたね,だってRIRICO姉さんも思わず涙ぐんでいたもんね。

No1869 新井泰(角海老宝石)vs松島二郎(ヨネクラ)

2010年11月07日 16時19分22秒 | ボクシング
(’92東日本S・フライ級新人王決定戦)
 兄勝之がソウル五輪代表で自身も「天才たけしの元気が出るテレビ」でブレイクした松島と、6戦全勝を誇る叩上げの新井という注目の一戦。

 初回松島がサウスポースタイルからの右フックで先制のダウンを奪うが、直後に新井のパンチでスリップ気味ながら倒し返される波乱のスタート。

 2Rに入ると松島は左フックで左フックでグラつかせた後、再び右フックでダウンを奪い、其れでも必死に立ち上がってきた新井に連打を浴びせスタンディングダウンを奪って決着をつける。

 此処までのプロ2戦、共に判定勝ちでパッとしたモノが無かった松島が、強豪相手に実力の片鱗を示し嬉しい新人王獲得となり、次戦に飯田覚士(緑)とのライバル対決に挑む事となりました。

No1868 竜道也(福岡帝拳)vs牧本浩輝(帝拳)

2010年11月06日 20時24分18秒 | ボクシング
(’92全日本L・フライ級新人王決定戦)
 近大で活躍し名門ジムよりプロ入りした牧本と、3戦で西軍代表となった高校三年生の竜という帝拳対決。 

 キャリア・実績共に比較にならない程開きのある両者故、牧本圧倒的有利な声が多い中、試合開始のゴングが鳴らされた。

 試合後竜に「顎が痛え~」と言わしめた牧本の強打だったが、リキんで単発となってしまい、自らヤマ場を作れないままラウンドを重ね、しぶとく戦い手数で勝った竜が、4回戦のこの試合を逃げ切った形で試合終了。

 判定は微妙なモノとなったが、パンチ力の牧本を手数の竜が制して、嬉しい高校生新人王に輝きました。

 前年の玉城信一に続けとばかりに挑んだ牧本でしたが、4回戦で行われたこの試合でリズムを掴む前に終わってしまった感がありましたね。

No1867 薬師寺保栄(松田)vs”マッチョ”中谷幸男(武蔵)

2010年11月06日 09時22分33秒 | ボクシング
(日本バンタム級タイトルマッチ) 
 世界挑戦の為に最初で最後の日本王座の防衛戦を行う事となった薬師寺に、その強打で全日本新人王を獲得し”浪速のタイソン”とも称された事のある9位中谷がアタックした一戦。

 初回開始のゴングが鳴らされると両者のスピード差がハッキリと示され、薬師寺が長身から長いジャブを突き降ろし快調なスタートを切れば、中谷も左右フックで応戦するが、その強打に比してパンチがスロー、且つガードもルーズでウィービングも無い為忽ち王者の餌食となり、薬師寺の出したあくまでも探り針的な右ストレートから返しの左フックが綺麗に挑戦者の顎を捉えると中谷は尻餅を着く様にダウン。

 立ち上がった所を待ち構えていた王者だったが、青コーナーからタオルが舞い込み何ともあっさりと試合終了。

 中谷の打たれモロさを悟ったセコンドの判断であったが、期待していた割りに呆気ない幕切れとなってしまいました。

 新人王を獲得する迄は日の出の勢いを誇っていた中谷でしたが、顎のモロさが致命的でしたね。
 

 (追伸)
 大洲名物「志ぐれ」を食しました。
 江戸時代の参勤交代の名残りの隠れた銘菓は、かるかんに通づる食感ですよ。
 

No1866 中村久夫(オサム)vs中村彰(筑豊)

2010年11月05日 21時12分52秒 | ボクシング
(’91全日本フェザー級新人王決定戦)
 頑張り屋の変則ファイター久夫と、サウスポーの強打者で5戦全勝の彰という、中村対決。

 初回予想に反して久夫の左フックが決まり先制のダウンを奪う。

 しかし、直ぐに回復した彰が反撃に入り、3回に倒し返した後もパワーで圧倒。

 最後は5R、2回のダウンで久夫が崩れ落ち試合終了。
 
 自慢の強打で29歳にて念願の新人王を獲得した中村彰でしたが、自身がインタビューで語った通り、もっと若い時からボクシングをやっとけば、もっと高い頂に辿りつけていたかもしれませんね。


 でも、西部地区のこのクラスというのは、不思議と好素質のホープが誕生しまんなあ。
 

No1865 ”リトル・ジョー”ロヴァート・ダニエルズ(米)vsグレイグ・ボジアノスキー(米)

2010年10月31日 18時28分21秒 | ボクシング
(WBA世界クルーザー級タイトルマッチ)
 この試合の6年前、当時不敗のL・へヴィー級ホープとして売り出し中のボジアノスキーに、オートバイ事故による右足首切断という悲劇が、しかしプロレスラーのケヴィン・フォン・エリックの如く義足つけてカムバックした挑戦者が、世界9位迄漕ぎ着け初防衛戦の王者ダニエルズに挑む事となった一戦。

 試合は序盤スローペースで進み、派手なパンチの応酬は無いものの、29歳のボジアノスキーに21歳のダニエルズが力強いパンチを顔面・頭部へと叩きつける。

 更に挑戦者にとってハンデとなったのが、試合の2ヶ月前に痛めた右脇腹を2Rにぶり返した事で、試合全般を通じ義足と共にボジアノスキーの動きを劣らしめるのに、十二分なモノとなってしまった。

 12Rダニエルズの小気味良い強打を浴び続けたボジアノスキーは、左眼が塞がり反撃に転じる事も無いまま試合終了となってしまった。

 私の採点やオフィシャル、共に大差の3-0で若き王者を支持し、義足のボクサー念願の王者誕生とは相成りませんでしたが、ボジアノスキーという一人のボクサーの頑張りに感銘を受けたモノでしたね。

 (追伸) 
 本日、安佐南消防署の協力で、毘沙門台学区防災訓練に参加してきました。
 私自身、49歳の今日迄、消火器を操った事の無い人間でしたので、本日の訓練や地震体験、心臓マッサージやAEDの講習というのは本当に貴重な体験となりました。
 しかし、近年では人工呼吸による気道の確保はそれ程重要ではなく、兎に角救急隊の方が来るまで、心臓マッサージをする事が、大変重要だと教えられ勉強になりました。
 機会があれば、是非是非ご経験する事をお勧めしますよ、敬礼!

No1864 ヘナロ・”チカニート”・エルナンデス(米)vsレオン・コリンズ(比)

2010年10月31日 16時32分52秒 | ボクシング
(S・フェザー級10回戦)
 マネージメントする事になった帝拳の招きで来日初戦を行う事となった19銭全勝の世界3位エルナンデスが、比国2位のコリンズを相手の初見参な一戦、先ずはお手並み拝見っていうとこでしょうか?

 初回長いリーチを利したストレートを基本に、ダブルのフックやアッパーといった多彩な左を繰り出すと、旗色の悪くなったコリンズも勇敢に立ち向かい右ストレート~左フックを懸命に返し試合を盛り上げる。

 2R抉る様なボディブローや上下の2段打ちと、七色の左を操るエルナンデスの攻撃は、見る者を感嘆させる。

 3R開始間もなく、エルナンデスの強烈な左アッパーがヒットすると、旺盛な闘志を誇ったコリンズは身体のいう事がきかなくなりカウントアウト。

 私は、この日メインイヴェンターであったレパード玉熊(国際)の世界前哨戦を観に行った訳でしたが、セミで行われたエルナンデスの戦い振りに、世界の技を見た気がしました。

No1863 ”アンタッチャブル”川島郭志(相模原ヨネクラ)vs川島光夫(レンゴー)

2010年10月30日 20時13分57秒 | ボクシング
(’89 A級ボクサートーナメント フライ級1回戦)
 全日本新人王の経歴を誇る光夫と、東日本の決勝でピューマ渡久地ビクトリー)にKO負けした郭志だが、高校王者の経歴を誇り鬼塚勝也(協栄)を含めた三羽烏の中でもナンバーワンと言われた素質を武器に、渡久地への雪辱を期して挑んだ徳島ダービーなトーナメント1回戦。

 試合は当初の予想通り、郭志が余裕たっぷりのスタートをきり、サウスポースタイルからウィーブ&ダックで上体を揺らしながら、機を見て右フックや左ストレートを窺わせていたが、じっくりと様子を見ていて殆ど手を出さない光夫に対し、尚も攻め込もうとした瞬間に、右のカウンターが郭志の顎を直撃すると、この一発でキャンバスに沈んで何とか立ち上がったものの、足許が定まらずにカウントアウト。
 
 一瞬の、本当に一瞬の気の緩みが命取りとなった郭志でしたね。

No1862 竹田益郎(陽光アダチ)vs松本弘司(ヨネクラ)

2010年10月30日 12時13分08秒 | ボクシング
(’89KSD杯争奪賞金トーナメント S・フェザー級決勝)
 アマで高校1位の実績を誇る松本が、プロ3戦目で迎えた一戦は所謂B級ボクサートーナメントの決勝、相手は関西のスタイリッシュな竹田だ。

 お互い相手の技量を探り過ぎるせいか、初回から極端に手数が少ない展開となり、サウスポーに対する行き成りの右を竹田が狙っていくが、松本の巧みなディフェンスに遭いクリーンヒットは乏しい。

 しかし竹田はヒットしないながらも中盤この右でプレスをかけ続け、松本を守勢に回せ続けペースを掌握する。

 5Rになると、痺れを切らしたレフェリーが「ファイト」を促すが、最後迄激しい打ち合いが見られぬまま試合終了。

 判定は2-1と割れたが、竹田を支持し松本に初黒星を擦りつけました。

No1861 田島吉秋(ベル協栄)vs田端信之(コーエイ工業小田原)

2010年10月26日 06時17分23秒 | ボクシング
(日本ミドル級タイトルマッチ)
 チャンピオン・カーニヴァルの一環として行われた一戦は、努力の人田島に世界8位田端が挑むカードとなったが、格的には”和製ハーンズ”と言われ3階級制覇を目指す挑戦者へ王者が挑むという構図が描かれる。

 予想としては長身を利した強烈な左右ストレートを武器にする田端に対し、粘りが身上の田島をあしらうと予想されたが、試合は序盤~中盤にかけて動きらしい動きに乏しく、低いスタイルからボディを狙う王者に対し、挑戦者は何故か手数が少ない。

 しかし6R、一転してロープに詰めた田島のが一瞬の隙を突いて放った左右フックが田端を捉えると脆くもダウン、立ち上がってからはやっと目が覚めた様に槍のストレートを繰り出し追い上げを図った挑戦者だったが、時既に遅く試合終了のゴング。

 判定は三者三様のドローだったが、天才肌の世界ランカー相手に、王者の意地と豊富な練習量を武器に田端との距離を縮めた、彼にとっても会心の一戦ではなかったのでしょうか?