(仙石庭園園内マップーパンフレット掲載)
6月20日 (月)、私が月に1回受講している地域の老人の勉強講座で、仙石庭園園長 広島大学名誉教授 沖村雄二先生の「日本列島の成り立ちと仙石庭園の岩石 - 日本列島は付加体からなる弧状列島」を受講しました。
この日、講義に先立ち仙石庭園苑主の山名征三(医)ヤマナ会会長が、登壇されて次の趣旨のご挨拶をされました。
「仙石庭園には全国各地の石が集まっています。皆さん是非見に来てください。私は、医者としても悟りの境地に入ってきて余裕ができてきた、約20年前から石集めにのめり込んでまいりました。騒々しい世間から逃れる隠れ家のようなものでしたが、ドンドン上を目指していくうちに、ついに今日ように、おそらく石の数、種類、規模において全国に比類のない岩石庭園になりました。これからも、紅賀茂、椎葉、五木の岩石も入れ、更に充実させたいと思っています。 この秋頃から、本格的に全国に向けて宣伝していくつもりです。」
(講義風景)
沖村先生の講義趣旨は、次のとおりです。
1 岩石を知るためには、地域ごと、全国各地の岩石を多く見ることが良いと思う。特に広島県の岩石は「県の石 2016年5月 日本地質学会」をインターネットで閲覧するのが良い。今日はこの教室に仙石庭園岩石を知るうえで参考になる標本を陳列しているので後で観てほしい。
2 日本列島には、大きな構造線が5つある。糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)、中央構造線等
岩石の成因で、プレートテクトニクスは、大変大事な学説
3 日高赤石、鳥海山石、北上山地、関東、三波石郷、三波川変成帯、中国地方、四国、九州地方の岩石
4 中央構造線は四国では南北の断層で切断されて何本にもなっている。九州では阿蘇火山の噴出物で隠されていて不明朗である。しかし、今回の熊本の地震の震源の活断層は中央構造線と考えられる。
5 花崗岩(御影石)にも、大変多くの種類がある。
(講義資料の一部)
沖村先生には、座学の講義の後、陳列した標本を説明していただきました。
(標本の説明)
なお、受講生には岩石学の資料の他に、新しい仙石庭園のパンフレットも配布されました。嬉しいことには、大変未熟な出来栄えにも関わらず私の描いた園内マップを掲載していただいています。庭園もドンドン進化しているので、次にも採用していただければ、もっと良いものを描きたいと思います。
(新しいパンフレット)
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