【日本綿の果実が実った】
仙石庭園の周囲は、秋たけなわです。晩稲の稲穂もたわわに実り、ボランティア仲間で地元農家でもあるSさんが育てた日本綿の実が、日に光っています。
【仙石庭園10月11日 開園 の吊り下げ広告】
仙石庭園は「10月11日開園」と世にアピールしていて、今日、JR山陽本線の電車に乗ったら、「仙石庭園10月11日 開園」の吊り下げ広告が目に飛び込んできました。
【果樹園駐車場に新しい組石を造成する】
公称「オープン」に向けて、果樹園駐車場も整備を急いでいる最中です。先日、山名先生に声をかけていただき、果樹園駐車場に新しい組石を造成する作業を身近に見学させていただく機会を得ました。
【福富町の土場から何石か到着】
元々この駐車場の奥に置いていた使い残しの岩石を活用して、駐車場の一角に新たに組石を築くという趣旨ですが、駐車場の残石だけでは先生のイメージに不足なので、早朝に福富町の土場から何石か持って来て、元々有った石とこれらの取り寄せた石を合わせて石組みをする構想でした。
【岩石を吊るのは危険な作業】
使った重機は、主巻の定格荷重が25トンのラフテレーンクレーンでした。岩石は鋼材などと比べて重量目測、重心の見極め、ワイヤーのかけ方が難しくて滑りやすく、10数トンの重量物を扱うとなると、大変危険な作業でした。
作業中、山名先生の「石の下に入るな!」という叱責が何度も飛びました。石を立てて吊る時には、先生の指示でワイヤーの急所に太い木材を噛ませます。噛ました木材は、吊り上げて巨石が宙に舞うとき、メキメキと音を立てて破壊されるので、ワイヤーの絞める力のもの凄さが、まるで我が身体を絞めつけるかの如く身に染みます。
【巨石を不安定に立て、根元を固める】
巨石を不安定に立てて配置し、根元を礎石で固めます。このとき、微妙な傾きを注意深く先生が指示します。
その日は、大型クレーンでないとできない粗々の配石だけでしたが、それでも見事な組石になりました。多分数日後には土を盛ったり、サツキ等の植生を付けたりして、最後に岩松や苔で飾るのかな。
【見事な組石になった】
一日がかりの難工事でしたが、実際に作業を見聞出来て、仙石庭園の各石はこのようにして一つひとつ造成されてきたことがわかり大変有意義な一日でした。