先日、仙石庭園内にある神石殿で、苑主の山名先生や園長の沖村先生などと談笑したとき、「自然石でオリジナルのループタイを作ると良いね。」というような話になりました。
もっとも、地質学者の沖村先生は既に珍しい石のループタイをいくつも持っておられるようでした。また、山名先生は、どうやらある程度高価な石を使ってみたいような感触でした。
でも、私はちょっと違う。目指すところが両先生とは、微妙に違うような気がしました。私なら「これぞ石ころ」というような路傍の石で作って、「こんな石でも、ループタイに仕上げたら面白い」となるようなものを目指したいと思いました。それこそ、貧しくて、無知、無能な路傍の石のごとき私の、心意気というものでしょね。
私が選んだ石は、花崗岩。日本国土の12%を占めるこの石、広島県ではもっと多いと思うけど、これぞ石ころの中の石ころですよね。
このblogで「仙石庭園の広島花崗岩(2017-07-31)」の記事を書いていますが、仙石庭園でも「滝山川石」等として、沢山花崗岩を置いています。今、私がこの足下に踏みしめている真砂土もこれです。
【倉橋の粗粒黒雲母花崗岩 濁った橙色がカリ長石、白いのが斜長石、グレーが石英、黒が黒雲母】
そして、インターネット通販で発注したループタイ用の紐、止め金具及び剣先金具が今日我が家に届きました。材料費は、総額約千円くらいです。
【購入した材料 約千円】
倉橋島の桂が浜で拾った粗粒黒雲母花崗岩を金槌で小さく割って、接着剤で止め金具に付けて出来上がりです。我ながら上々の出来栄えです。
【出来上がり】
明日は私に、仙石庭園ボランティアガイドのオファーが入っているので、このループタイを着けて颯爽と出かけ、紅葉に彩られた園内を得意満面にガイドしたいと思っています。
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