7時半に起床。朝食をばっちり食べて、父に昭島駅に送ってもらう。昨日の雨はさほど寒いと感じなかったが、今日は風も冷たく、寒い。
青梅線・中央線の車中で、学生さんに借りた山田昌弘・白川桃子『「婚活」の時代』(ディスカバー携書)を読む。そもそも普通の新書と同じような厚さで1,050円とは。さすがに自分で身銭を切って買うほどのこともあるまい、と思っていたところ、近くに読みました、という人がいたので、貸していただいた。派手なメタリックピンクのカバーを外して読んだそうだが、僕は堂々とみせびらかすように読んでやった。
まあ、「これから結婚しようという人に役立つ」といった趣旨のことが書いてあったが、それだけは絶対にない、と言い切れる。役立つから高い価格設定なのか?
もっとも、現状分析はなかなか面白く読んだし、とんでもないことが書いてあるわけでもない。ただ、キーワードと思しきところがゴシック太字になっていて、読みづらい。
面白いのは、社会学者の山田さんとジャーナリストの白川さんの見解が矛盾するところ。この辺を最後の対談でどうケリをつけるのか楽しみにしていたら、うやむやのまま終わってしまった。さすが、お2人とも「大人」である。
考えてみると、症状をきちんと把握し、説明することには長けているが、いざ処方箋を書かせたらからっきしダメな「病理医」(=山田氏)と、日本国民すべてを「病人」に仕立て上げてしまう「薬品メーカー社員」(=白川氏。氏の主戦場である『AERA』とは、そういう雑誌にしかみえない)の見事なまでのタイアップであるように僕には思えてならない。ちょっと意地悪な見方をしすぎだろうか。
とはいえ、有意義な読書にはなった。来年度の「社会学概論」の最終回、「「社会学」の社会学」(パオロ・マッツァリーノ氏の『反社会学講座』の精神に則り、インチキ社会学をこき下ろす回)の重要な参考資料になろう。貸してもらった本は返さねばならないから、今度ブックオフで買ってこよう。
タニクリニックに行き、引き続き漢方薬を処方してもらう。すでに花粉が飛んでいるという話しは耳にする。弘前にいても、何となく目がかゆくなる日がある。今年の飛散量はハンパではないそうだから、根気よく飲み続けなければ。
日比谷駅から有楽町線で永田町へ。国会図書館に行く。今回はこれまでの少年労働関係の資料収集ではなく、戦後開拓に関する情報(先行研究)集め。大学にいても紀要論文などは取り寄せてもらえるが、ここで即日複写してもらうほうが早い。着いてすぐに端末から申し込みをする。オンライン複写は現物をカウンターにもらいに行く手間が省けるのでラクだ。
複写を待つ間に閲覧する資料の申し込みをする。今日は資料閲覧のほうは少なめにする。受け取った資料の複写箇所を指定して、複写カウンターに持ち込み、今度はそちらのコピーができるまでの間にマイクロフィッシュを閲覧する。マイクロの複写の待ち時間に、オンライン複写の資料を受け取りに行く。時間のロスが少なく、いい流れ。
全部のコピーが揃ったところで、6階の食堂に行く。以前にも触れたことがあるが、僕は図書館の食堂が大好きだ。たいていチープな値段と味なのだが、独特の雰囲気がある。だが国会図書館の食堂はこれまで利用したことがなかった。旧館の3階、新館の1階にある喫茶室もいい感じなのだが、今日は食堂にしよう。
メニューは学食並み。それでも結構こだわりはあるようで、カレーライス(スパイシーカレー500円)なんかは新宿中村屋との共同開発なんて謳っている。早速そちらに食指が動いたものの、いや、ここはあえて普通のカレーライス(400円)にしよう。それに150円のサラダを付ける。
さすがに立地が立地なだけあって、いろいろな建物がみえる。隼町の最高裁判所とか、三宅坂の社民党本部とか。そんなところで、いかにもな味わいのカレーが実にいい。そしてテレビでは大河ドラマ「天地人」の再放送をやっている。お昼どきなのに、そんなに混雑しているわけでもない。和む。さすがは日本国内のありとあらゆる図書館の頂点に位置する国会図書館、食堂も文句なしにナンバーワンだ。
午後はオンライン複写の発注と受け取りを繰り返す。タイミングよく外部との連携が取れて、十分な収穫を得ることができた。行っても行ってもみたい資料が次々出てくるNDL、次なる訪問機会もまた楽しみである。今日はいかにもな感じがして見送った、国会丼なるメニューにも、今度は挑戦してみよう。
国会議事堂の裏手を通り、首相官邸と公邸を右手にみながら丸ノ内線の国会議事堂前駅へ。新宿で少々買い物をしてから中央線と西武線を乗り継いで武蔵砂川へ。迎えにきてくれた父と一緒に、ワーナーマイカルシネマズむさし野ミューへ。「イェ 28歳の革命」を観る。すでに僕は一度観ているが、父のチョイスでもう一度観ることにした。そういえば『ゲバラ日記』を最初に読んだのは、父の書棚に置いてあったからだ。その後自分でも買って研究室に置いてあるが、確かに最初の出会いは父の蔵書なのである。1回目では見分けがつかなかった人物が、だいぶわかるようになった。この流れで近々「39歳 別れの手紙」も観るつもり。
帰宅して、カレイの煮付けとか、風呂吹き大根とか、かんころ餅といった、独り暮らしをしているとなかなか食べないような食事とおやつを食べる。買ったものだとどうしても温かいものが少なくなるので、シンプルでもありがたい食事である。
青梅線・中央線の車中で、学生さんに借りた山田昌弘・白川桃子『「婚活」の時代』(ディスカバー携書)を読む。そもそも普通の新書と同じような厚さで1,050円とは。さすがに自分で身銭を切って買うほどのこともあるまい、と思っていたところ、近くに読みました、という人がいたので、貸していただいた。派手なメタリックピンクのカバーを外して読んだそうだが、僕は堂々とみせびらかすように読んでやった。
まあ、「これから結婚しようという人に役立つ」といった趣旨のことが書いてあったが、それだけは絶対にない、と言い切れる。役立つから高い価格設定なのか?
もっとも、現状分析はなかなか面白く読んだし、とんでもないことが書いてあるわけでもない。ただ、キーワードと思しきところがゴシック太字になっていて、読みづらい。
面白いのは、社会学者の山田さんとジャーナリストの白川さんの見解が矛盾するところ。この辺を最後の対談でどうケリをつけるのか楽しみにしていたら、うやむやのまま終わってしまった。さすが、お2人とも「大人」である。
考えてみると、症状をきちんと把握し、説明することには長けているが、いざ処方箋を書かせたらからっきしダメな「病理医」(=山田氏)と、日本国民すべてを「病人」に仕立て上げてしまう「薬品メーカー社員」(=白川氏。氏の主戦場である『AERA』とは、そういう雑誌にしかみえない)の見事なまでのタイアップであるように僕には思えてならない。ちょっと意地悪な見方をしすぎだろうか。
とはいえ、有意義な読書にはなった。来年度の「社会学概論」の最終回、「「社会学」の社会学」(パオロ・マッツァリーノ氏の『反社会学講座』の精神に則り、インチキ社会学をこき下ろす回)の重要な参考資料になろう。貸してもらった本は返さねばならないから、今度ブックオフで買ってこよう。
タニクリニックに行き、引き続き漢方薬を処方してもらう。すでに花粉が飛んでいるという話しは耳にする。弘前にいても、何となく目がかゆくなる日がある。今年の飛散量はハンパではないそうだから、根気よく飲み続けなければ。
日比谷駅から有楽町線で永田町へ。国会図書館に行く。今回はこれまでの少年労働関係の資料収集ではなく、戦後開拓に関する情報(先行研究)集め。大学にいても紀要論文などは取り寄せてもらえるが、ここで即日複写してもらうほうが早い。着いてすぐに端末から申し込みをする。オンライン複写は現物をカウンターにもらいに行く手間が省けるのでラクだ。
複写を待つ間に閲覧する資料の申し込みをする。今日は資料閲覧のほうは少なめにする。受け取った資料の複写箇所を指定して、複写カウンターに持ち込み、今度はそちらのコピーができるまでの間にマイクロフィッシュを閲覧する。マイクロの複写の待ち時間に、オンライン複写の資料を受け取りに行く。時間のロスが少なく、いい流れ。
全部のコピーが揃ったところで、6階の食堂に行く。以前にも触れたことがあるが、僕は図書館の食堂が大好きだ。たいていチープな値段と味なのだが、独特の雰囲気がある。だが国会図書館の食堂はこれまで利用したことがなかった。旧館の3階、新館の1階にある喫茶室もいい感じなのだが、今日は食堂にしよう。
メニューは学食並み。それでも結構こだわりはあるようで、カレーライス(スパイシーカレー500円)なんかは新宿中村屋との共同開発なんて謳っている。早速そちらに食指が動いたものの、いや、ここはあえて普通のカレーライス(400円)にしよう。それに150円のサラダを付ける。
さすがに立地が立地なだけあって、いろいろな建物がみえる。隼町の最高裁判所とか、三宅坂の社民党本部とか。そんなところで、いかにもな味わいのカレーが実にいい。そしてテレビでは大河ドラマ「天地人」の再放送をやっている。お昼どきなのに、そんなに混雑しているわけでもない。和む。さすがは日本国内のありとあらゆる図書館の頂点に位置する国会図書館、食堂も文句なしにナンバーワンだ。
午後はオンライン複写の発注と受け取りを繰り返す。タイミングよく外部との連携が取れて、十分な収穫を得ることができた。行っても行ってもみたい資料が次々出てくるNDL、次なる訪問機会もまた楽しみである。今日はいかにもな感じがして見送った、国会丼なるメニューにも、今度は挑戦してみよう。
国会議事堂の裏手を通り、首相官邸と公邸を右手にみながら丸ノ内線の国会議事堂前駅へ。新宿で少々買い物をしてから中央線と西武線を乗り継いで武蔵砂川へ。迎えにきてくれた父と一緒に、ワーナーマイカルシネマズむさし野ミューへ。「イェ 28歳の革命」を観る。すでに僕は一度観ているが、父のチョイスでもう一度観ることにした。そういえば『ゲバラ日記』を最初に読んだのは、父の書棚に置いてあったからだ。その後自分でも買って研究室に置いてあるが、確かに最初の出会いは父の蔵書なのである。1回目では見分けがつかなかった人物が、だいぶわかるようになった。この流れで近々「39歳 別れの手紙」も観るつもり。
帰宅して、カレイの煮付けとか、風呂吹き大根とか、かんころ餅といった、独り暮らしをしているとなかなか食べないような食事とおやつを食べる。買ったものだとどうしても温かいものが少なくなるので、シンプルでもありがたい食事である。