みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2020年防府旅行 1日目その5(防府天満宮2)

2020-05-05 19:23:01 | 2020年防府旅行
2020年2月21日13時半過ぎ、防府天満宮の見物その2です。
前回最後に掲載した写真の場所から後ろを振り向くと、こんな立派な建物があります。


「春風楼」といいまして、もとは五重塔を作ろうとするも資金難のため断念。楼閣に設計変更して1873年に完成したのだそうです。


設計変更したため、床下部分は五重塔の軒下が活用されており大変珍しいのだそうです。


……なるほど、たしかに塔でよく見かけるような。



さて、では楼閣1階部分に入ってみましょう。


梁の部分に大きな絵やら書やらが。
こういうノリは、以前に宮島(広島県)の千畳閣でも見ましたね。(参考


龍だ!
すごい彫刻ですね。木の感じからすると、そこまで古くないのかな?


と思いましたけど、よく見たら写真右端に「明治」とかって写ってますね。
120年は経っていましたか、失礼を。


補強がすごい。
あと梁の上(強引に言えば欄間にあたる面)とか天井直下とか、金網がありますね。部材か何かの落下防止でしょうか?



さあ、では解説板でも謳われていた絶景を堪能しましょう。

正面から右側。当然見えませんが、30kmほど向こうには今朝利用した宇部空港があります。


正面。一応、写真中央あたりのビル群にお宿があるのですが……たぶん他のビルに隠れています。


正面から左側。中央にある木の向こうに、さりげなくお昼をいただいた天満屋さんが写っています。



なるほど、なかなかの眺めですね。

むかーし昔はこのように正面はだいぶ海でしたが、この楼閣が完成した頃にはすでに結構干拓(製塩が盛んだった)されていたでしょう。
とはいえ、今よりは海岸線も近かったので、海ももう少し見えたのかな~。


やや、上に上がる階段がありますね。
ただ、入り口が見当たらないので、通常は公開していないか、そもそも未公開のようですね。


※本投稿冒頭の写真を見ていただければ、2階に行ける階段など無いことはお分かりいただけるかと思います。悔しい。


いや、なかなか面白かった。

さて、次は歴史館を見ましょう。
……と、その手前で、公式サイトや観光協会のサイトにて噂だけは耳にしていたものを見つけてしまいました。

その名も、「LOVE神社」


ご覧の通り、L、O、V、Eの文字がデザインされています。
2007年建立ですか、まあまあ最近ですね。
神社と銘打ってありますが、この碑があるのみで、特にそれ以外の、神社につきものの建物とか賽銭箱とかはありません。



さて、歴史館です。(LOVE神社は歴史館の前にあります)



……と、ここでびっくり。
受付に人はおらず、「見学希望の人は神社の方に声をかけてね」的なことが書いてあります。
それほど人気が無いのか、それとも梅まつり期間ということで人手が足りないのか。


というわけで声をかけます。
拝殿の左手、お守りとかを売っている場所が、ちょうどタイミング良く空いていて助かりました。

「歴史館の前で待っていてくれ」ということだったので、再び歴史館へ。

こちらは待機中に暇だったので撮った写真です。



そしてまもなく(せいぜい1分)、巫女さんがやってきて鍵を開け、受付もしてくれました。
……巫女さん、そのまま受付に座ってます。

あー、そうか、私の見学が終わったらまた施錠して戻るんですね?
よく見ると足下にはヒーターもあります。
寒い空間で無為に待機させるのも申し訳ないと思いつつ、入館料500円のぶん、ちゃんと見させてもらいます。

中は撮影禁止なので、いくつか印象に残ったものだけ。

・松崎天神縁起絵巻
・天神山(防府天満宮の背後にそびえる山)には古墳もあったんですね
 ※発見が明治期で、出土品はあれど出土位置など正確なことが不明なのが残念
・山姥授乳図(金太郎を育てる伝説がモチーフ。浄瑠璃のワンシーンなのだとか)
・詰将棋絵馬(梅の花を模して、花びらの位置にそれぞれ問題を配置)
・金銅宝塔

じっくり見るつもりではありましたが、とはいえやはり巫女さん(戦力)を1名拘束し続けるのも申し訳なく、15分程度で撤収です。
まあ、1フロアだけなので、そもそも30分かかるようなものではありませんが。

しっかしそこまで不人気とは……。


さて、歴史館をあとにしまして、楼門の前に屋台が出ていますね。


天神餅ですか、いいですね。


せっかくなので、3種類とも買ってみましょう。
おお、熱々というか、持っていられないぐらい熱い!
さすができたて!

さて、できたてをすぐ食べるのもよいですが、熱くてやけどしそうでもありますし、ちょっと鞄にしまっておきましょう。
タオル(くるめる!)を持っている自分、偉い。


さてさて。
私はまだ1ヶ所行っていない場所があります。
展望台です。

事前にGoogleマップにて、何か建物があるのは確認済みです。
さすがに眺めも良いでしょう。
ここまで来て行かないのではもったいないので、行きます。

途中にあった、毛利重就公(英霊公)像。


なかなか凜々しいお顔です。


いわゆる「中興の祖」ってやつですね。


像の手前にも見事な梅が。



佐加太利公園。さかたり、と読むんでしょうね。神社が「酒垂」(さかたり)でしたから。


「鐘秀台登山道」。なるほど、岩がごろごろしていた山頂へと行く道ですかね?


今回は登山の予定はありませんので、行きません。180度ターンしまして……。
こちらが目的の展望台です。


建物の高さは2.5階というか3階というか、そんな感じの高さですね。


1階のベンチにおっちゃんが座っていましたが、まあ気にせず上へ。
まず背面の天神山をパシャリ。手前、斜めに登っている道が、先ほどの登山道です。


こうしてみると大して高くないように見えますが、どうせ登ると辛いのでしょう。
何せ標高167mくらいですから。


さて、では気になる南側(町の方)を。

まずはGoogleが自動合成したパノラマ写真。


ええと、これだとせいぜい雰囲気しか分からないかと思いますので、元の写真も右側から順に掲載します。

一番右(西北西)
中央を左右に貫いている線は、佐波川です。
山の向こうは山口、と言いたいところですが少しずれてますね。北西、または北北西なら山口でしたが。


2枚目(西南西)
佐波川の河口方向です。拡大すると海が写っていました。
左手の山の手前には、航空自衛隊の基地があります。


3枚目(南南西)
駅の南側にある桑山を中央に捉えています。宿は駅のすぐそばですが、例によって写っていません。
左手奥に写っている一番高い山、実は「向島」という島です。とはいえ本土との最短距離は50m未満ですが。


春風楼にあった昔のこの辺りの絵図で、左側に描かれていた島がそれです。ずいぶんと干拓・埋め立てが進みました。


4枚目(南南東)
画面中央、天満屋です。
中央やや左が先ほどの春風楼。そのすぐ上に写っているのは海です。


さて、風景を写真に収めたことですし、いざ天神餅!
花より団子、梅より天神餅!


梅味:梅の香りが良い。梅がくどくないのも良し
よもぎ:とてもヨモギを感じる(悪い意味ではない)
ノーマル:うまい

なお熱のせいか、包んでいたラップっぽいものに、所々穴が。。。
まあおいしかったので良し!
ちなみにメチャメチャお腹に溜まりました。


ところで、先ほども「航空自衛隊の基地が」と書きましたが、実はちょうど訓練飛行を行っていました。
T-7練習機(Wikipedia)が3機、離着陸を繰り返してました。(ひょっとしたら複数チームだったかもですが)

あいにくと、ここからでは滑走路が見えませんが。


さて、そろそろ行きましょう。
ちょうど階段を降りているときに、地元のおじさんとおぼしき方とすれ違いましたが、それまで誰も来なかったので大変穴場でした。


あと見ていないのはあるかなー?
(境内の地図がない)

と、ちょうど目の前、行くかどうか迷っていた遊歩道からおばあさんが歩いてきました。
これは都合が良いですね。さっそく聞いてみましょう。

私「すみません、この先には何がありますか?」

……これが良くなかった。


このおばあさん、異様に話し好きで、いや、話し好きなこと自体は、情報を得るという点では大変ありがたいのですが。
酒垂神社(旧)の話とか、天神山も昔は「酒垂山」だったとか、うれしい情報もたくさんもらえたのですが……。
対馬に行って、観光タクシー使って島を回ったという話の辺りで、私の望みから話が逸れだして。

観光ツアーとかだと韓国資本べったりな所しか回らないから、タクシー使って良かった。

うん、ここまでは私も同意なので、対馬に行く機会があれば大いに参考にさせていただきます。
ただ、そこから「韓国併合で改姓の強要は無かった」だとか、どうもどなたかに影響を受けたようで、いろいろとご高説を賜り……。

時間的にはたぶん20分程度だったでしょうかね。
時間以上に、疲れた。
まあ、いろいろ地元名情報を聞けて、良かったと言えば良かったですが。


ちなみにその方が歩いてきた遊歩道は、そう楽な道でもないそうなので見送りました。
情報感謝ですね。

そうではない方も地味に登りが辛かったですが。
※舗装されているだけマシ



ということで、天神山公園に到着しました。
干支の置物がありますね。


置いてある遊具がなんだか独特。さりげなく屋根というか、上には梅の花がかたどられているあたり、さすがです。


「天神山公園からの眺望」なのに解説内容は天神山からの眺め。


ということで天神山公園からの眺望。
前回書いた梅園ですね。


ちなみにこの公園には種田山頭火の歌碑もあります。






さて、さっきのおばあさんの話では、さらに行くと旧酒垂神社があるそうなので、このまま進みます。

おお、桜の花が。






……そして2分後。
もうこの先には何もないのではないか、見落としてしまったのではないかと疑い始めた頃、ようやく旧酒垂神社(酒太利神社)の前に到着しました。
車道と合流する必要がありましたか。


さあ、神社跡に向かいます。


……興味をそそる分岐がありますね。


登ってみました。スパッと切ったような巨石がありますね。自然に切れたのか人為的に切られたのか。


ちなみに、特に登山靴というわけではないので、分岐点まで戻るときは結構慎重に進む必要がありました。
少し滑りやすいですね。雨で地面がぬかるんでいたら、絶対無理です。

さあ、本道を進みましょう。



到着です。途中で寄り道をしても、解説板のところから3分で到着です。


ここに、かつては祠があったんですねぇ。(背景は当然のように巨石)


さて、なにやらまだ道が続いています。
道中いたるところに石が積まれてますが、なんなんでしょうね? 安来でガイドさんに聞いた山伏信仰的なものでしょうか?


え、あの、石碑倒れているけど良いの?
(文化十年とあるので、1813年ですね)


こっち側にも登山道があるんですね。(背景は当然のように巨石)


そして巨石たち!
もはや「岸壁」って感じですね。


さ、戻りましょう。
とはいえ、なんかこの道が良い感じに続いていそうなのと、ひょっとしたら都合良くいいものが見られるかもしれないという期待もあったので、引き返すのではなく方向見定めて突き進みました。
※少し冷静さは欠いています


ちなみに今の分岐点、山頂側はこんな感じです。一気にハードモード!


イージーモードな方を進みます。


途中、また分岐が。これが正面登山道ですか。
もう一方の「鎮魂碑登山道」。そう、どうやら海軍の鎮魂碑があるというのはGoogleマップで確認済みです。
さっきのおばあさんも同様のことを言っていました。運が良ければこの先にあるでしょう。



と、正面に1人おっちゃんがいます。
まさかここで人に出くわすとは。

……お~、ここはビュースポットなんですね。


……むむ、鎮魂碑へ行くには登る必要がありますか。
さすがに、いつの間にか時間も経っていますし、カットします。


ということで、下におります。


と、上空を自衛隊機(T-7)が!
さっきも何度か上空を通っていましたが、木が邪魔だったんですよね。
ついに上がクリアな状態です。

そしてパシャリ。


う~ん、肉眼だとすごい近く見えたんですが、写真だとかなり遠く見えますね。

ちなみにカラーリングは青だと思ったのですが、それを後で話したら赤だったと分かりました。私の目はいったい。。。
あと、私は「このフォルムは全てレシプロだ」という思い込みをしていたんですが、レシプロエンジンではなくターボプロップエンジン(意味は分かっていない)でした。
そして肝心なことに、私は「レシプロ = プロペラ機」と思っていたんですが、これまた違いました。エンジンの種類でしたか。


さて、ようやく戻ってきました。
餅を取り出してから実に50分も経過していますね。



参道の階段を下ります。


大洗磯前神社(茨城県)のものよりも角度は緩い印象を受けますが、あちらは周りの風景と階段の長さも影響していそうです。



あー、お茶かぁ。


休みたい気持ちはありつつ、この道中でタイムテーブル的な余裕が無くなったので、先を急ぎます。



さらば、防府天満宮。
土日の甘酒振る舞いは、まあ他にやることがなくなったらお邪魔します!(しなかった)



ということで、15:08、防府天満宮を後にしました。
参道を出て正面、天満屋さんで、お昼にお世話になったお兄さんが見えましたが、私は次の場所へ行かねばらならないのでスッと左折します。


防府天満宮編、今回の内容をもう1つ分割しても良かったかなと思いつつ、
続きます。


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