みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2020年防府旅行 1日目その6(国分寺)

2020-05-06 13:01:43 | 2020年防府旅行
2020年2月21日15時過ぎ、防府天満宮の見物も終わり、次なる目的地を目指します。
このあとは、ひたすら東を目指す感じです。

と行きたいところですが、実は前回、最後の最後で割愛したエピソードがあります。
防府市では、主要観光スポット4ヶ所の共通券を販売しています。
共通超割拝観券『知っちょるCa』と言いまして、4ヶ所全部回るならその方がお得&レンタサイクル半額(うめてらす限定)という、私の場合、使わない選択肢がないような代物です。

……代物なのですが、見事に買うのを忘れてスポットの1つである歴史館を見終わってしまいました。
見物を終えて参道を歩いていたときに思い出しまして、販売所である「うめてらす」で聞いてみたのですが、当然、残り3ヶ所では赤字です。
まあレンタサイクル半額があるのでまだ損をすると決まったわけではなかったのですが、このときはショックを受けていたので気づかず、購入を断念していました。
もったいないことをした。。。


さあ、気を取り直して歩き始めたはいいのですが……防府市北側の特徴でもある「ひたすらまっすぐな道」が歩くテンションを下げますね。
歩いていて風景がさして変化しないのは退屈。(今歩いている場所に商店はあまりない)

そして、そんなことより問題だったのが……突如として足が痛み出した。
もうちょっと前触れがあってくれれば労って歩いたんですが……ということで途中から進行速度ががた落ちになりました。


今回のスタート地点から約250m。
水準点がありました。「建設省」ってなっていますね。懐かしい。
ちなみに足が痛み出したのは、ちょうどこの辺りからでした。。。



というかこの道、旧山陽道だったんですね。


さて、ここで分かれ道です。
今通ってきた本道を行くか、それともこの旧山陽道(脇道)を行くか、です。

ちょっと迷いましたが、寄りたいところもあったので、本道を進むことにしました。
距離的には50m~100mほどロスするので、今にして思えば、足の状態を考えると旧山陽道が正解でしたかね。


やあ、植え込みの花が綺麗だなぁ(足の休憩がてら)


先ほどの場所から4分(約300mなので、ペースはちょっと回復?)
寄りたかった場所に着きました。
「スマイルほうふ」です。


公式サイトによると、2016年3月オープンということで、まだ4年しか経っていない新しい建物です。
……あれ、旅行に行くときにもある程度調べたつもりでしたが、こんなサイトあったのか、気がつかなかったなぁ。


まあ、道の駅みたいなものです。
大抵の道の駅には観光客向けのちょっとした展示だとかパンフレットだとかがありますが、ここだとそれが無いのが差異ですかね。

公式サイトとだいたい似たカットの写真になってしまいましたが、内部の様子です。


野菜も、ほどほどにお安いですね。お土産物系も少しあります。
お弁当やお餅もあるので、少し惹かれますね。朝食付きでの宿泊プランですので、手は出せませんが。

混雑するほどの客足ではなかったですが、ガラガラという印象でもありませんでした。
……まあ、今買うと荷物になるので、偵察ということでひとまず引き揚げましょう。


そしてここで50m北上。
実は本道から国分寺へと曲がる場所がこの「スマイルほうふ」の交差点でいいのか分からず、少し地図とにらめっこしたりしました。
ここにも案内板があればいいのに~。

右手が国分寺です。
……壁がたわんでますが、大丈夫でしょうか?


ということで国分寺、正確には周防国分寺に到着です。


「多数の国宝的仏像」ってあたり、なんというか、八戸の櫛引八幡宮(2018年10月八戸旅行 - 1日目その5(櫛引八幡宮)参照)でも感じましたが、箔の力というのはかくも強いものなんですね。
※実際には国宝ではなく重要文化財



筋塀(5本線)。線の数だけ格が高く、5本が最上なのだそうな。






改めまして、仁王門。立派ですね。


仁王門の脇に、境内の地図が。これは助かります。



さて、では室町時代の作と推定されている金剛力士像にご挨拶を……あれ、いない?(※後述します)





金剛力士像にご挨拶し損ねましたが、仁王門をくぐり、いよいよ金堂(重要文化財)です。





仁王門横の塀、漆喰がはがれてる……。



金堂正面。


本尊は薬師如来坐像ですが、ご覧のようにずらっと並んでます。
ちなみに金堂内部の拝観は有料です。



さて、もちろん金堂の拝観はしますが、とりあえず周囲も見て回りましょう。
※拝観は、金堂裏の事務所で受付

佛足跡。仏足石というそうで、日本では珍しいとのこと。





たしか樹齢1000年クラスの木。
防府なので、「1000年」と聞くと映画『マイマイ新子と千年の魔法』的な意味でテンションが上がります。



水鑑の井戸。
菅原道真が自身の姿を写して自画像を描いたのだとか。




「金の鮎」……ああ、防府天満宮にあった鮎塚、ブログを書いたときには忘れてしまっていましたが、これが元ネタですね。


聖天堂。公式サイトによると、2007年に再建したんだそうです。



事務所に着きましたが、先客(御朱印)がいましたので、ちょいとだけ待機です。

事務所側から見た、金堂の裏側



などと1分ほど待っていると私の順番(後ろはもういないですが)になりました。
金堂前で待っていてくれということだったので、足をせっせと動かして移動します。
ちなみに16時で受付終了ということでした。今は15:40ぐらいなので、わりと危なかったですね。


さて、中は例によって撮影禁止でした。
中ではテープを再生していただき、基本はそれを聞きつつ見て回るというスタイルです。
ご本尊の正面に座りました(椅子ではないので、正座)が、ヒーターまで付けていただき、申し訳ない。

ちなみにここのご本尊、創建当初は釈迦如来だったのが、早い段階で薬師如来に変わっています。
ただその薬師如来も1417年に火災で焼失、現在の薬師如来は1421年に作られたものだそうです。

ここで面白いのが、その火災の折に当時の住職(仙秀宝憲)が薬師如来の仏手を救い出し、新たな薬師如来像(現在のもの)の胎内に収めたという伝承がありました。
そしてその仏手が、1997年の金堂解体修理の際に実際に胎内から発見されたのだそうです。
いやあ、伝承も馬鹿にならないですね。

なおこの薬師如来坐像、薬壺を持っているのですが、同じくそのときに中身を確認して、中には17種類の薬と、五輪塔が収められていたのだそうです。
「薬」の中には水晶や色ガラスも含まれており、当時の「薬」の認識に含まれていたのだろう、とのことです。
ちなみに薬壺も、当時は瑠璃色をしていたと考えられているそうです。


その他だと、四天王像(重要文化財)は、この2週間前に国立博物館で見たので、なんとなく親しみを感じますね。
他には、境内から出土した瓦などの考古学的な資料などもありつつ、金堂一面に多数の仏像があって大変見応えがありました。
テープが終わってもなかなか見終わらないので、対応してくれた女性には悪いことをしましたが。


とはいえ、だいたい20分くらいで金堂の見物終了です。
見物でゆっくり歩くということで、足の休憩にもなりましたね。
ありがとうございました。

改めて、正面からみた金堂。
写真で見るよりずっと大きく感じます。それこそ、ご本尊は高さ218cmで、しかも1mくらいの須弥壇に鎮座していますから、建物も相応の規模が必要です。



さて、先ほど対応していただいた女性に聞きましたが、仁王門の金剛力士像はちゃんとありました。
手前ではなく奥でしたか、お恥ずかしい。





境内にある塔跡。
最初は七重塔で、のちに五重塔として再建。1417年の火災で焼失した後は再建されなかったようです。





最後にざっと金堂の周りを1周して、見落としチェックをしてから撤収しました。
写真には撮りませんでしたが、数百年~1000年クラスの樹齢を誇る木が何本もありました。1417年の火災を生き延びるとは、たいしたものです。



さて、16時を回りました。
2月下旬なのでまだ暗くはありませんが、夕方の気配が濃厚になってきましたね。

あと1ヶ所見て、引き揚げる予定です。

今回の移動範囲。1時間かけたわりに進んでいない。


続きます。


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