みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2017年隠岐旅行 - 1日目その2

2017-11-23 18:26:50 | 2017年8月隠岐旅行
いよいよ本日の最終目的島である西ノ島に到着です。
この島にはなんと2泊する予定でして、泊まる場所も同じ。大まかな過ごし方としては以下の通りです。
1日目PM:タクシーを使って島の西半分を観光
2日目AM:観光船
2日目PM:自転車で島の東半分を観光

ということで、これからタクシーなんです。
ちゃんと予約もしてあります。完璧です。

乗ってきた船の写真も撮りおわり、さてと、と振り返りますと。

「○○(私の名字)様」とウェルカムボードを持ったご年配のご夫婦が。


……ぎゃー、ごめんなさい!お待たせしました!
船の写真撮っていて暑い中お待たせしてしまい、申し訳ないです!!

で、ここでミーティング。
翌日朝の予約も私がしたという最終確認がされ、どう回るかが検討されました。
最終的には、翌朝の移動をカットできるよう今日回ってしまおうということになりまして、いざ出発……の前に。
宿にリュックだけ置かせていただきました。ちゃんと島に到着しましたよアピールも兼ねて。

では気を取り直して、レッツラゴー!



本日回るルートは、以下の通りです。
鬼舞展望所→赤尾展望所→摩天崖→通天橋→由良比女神社→焼火神社

正直盛りだくさんというか。
無理じゃないかと思って翌朝も予約したのですが、どうなるでしょうね。

ちなみに一般的な観光で言いますと、先頭と末尾以外はまともです。
特に摩天崖と通天橋は鉄板です。

そこにその2つを入れてしまうあたり、私っぽさというか。
だからパックツアーとか使えなくて費用がかさむんですけどね……。



さて、今回利用したのは鏡谷タクシー(かがみたに)さんです。
山にある神社なんかにも行くので、さすがに付き合わせるのは悪いかな~と思って、
今回特に観光案内的な依頼はしていなかったのですが……。
なんと、見事にガイドしていただけました。さすがのご采配。

しかも、出発して少ししてから気づいたのですが、ドライバーさんのお名前が「鏡谷」さん。
……しゃ、しゃっちょさん!?
なんかもう、この時点で今日の観光は成功したも同然な気分ですね。

実際、道中もそこかしこで案内をしてくれます。
何気ない道中で、「ここは昔水田で~」とか、「漁船団が~」とか。自分が単に訪問しただけでは100%知り得ないようなことを教えてくれるので実に勉強になります。
「テキサスゲート」なんて単語、初めて知りましたよ。
最短ルートから少し外れて後醍醐天皇ネタの「御腰掛の石」があるところを通ってくれたりとか、全力で観光させていただきました。
始終録音しておきたいくらいですねこれ。

ガイドブックには載っていないですが、鬼舞展望所へ向かう途中の山道で途中停車してパシャリ。


島前は昔、カルデラ火山でした。
若干範囲が重なっていますが、中央の山がかつての中央火口丘、左端や撮影場所が外輪山、海がカルデラ内部の平野部分でした。
こんな撮影場所、絶対自分じゃスルーですよ。



さて、いよいよ鬼舞展望所に到着です。ちなみに最高地点は写真奥の建物よりさらに向こうです。
かつての外輪山ですので、途中かなり登ります。よほど自信がない限り、自転車でも死ぬんじゃないでしょうか?
強風だったら崖下へ吹き飛ばされそうな場所もありますし。



ごく普通に馬がいます。運転手さんいわく、牛も普通にいるそうです。


最高地点から焼火山の風景です。右奥に見えるのは、中ノ島(今いるのは西ノ島)。
ちなみに撮影地点のすぐ先は崖です。近年、植生が変わってきており、山が死にだしているとか。。。


同じ撮影地点から、浦郷地区を望む。橋とかがあるのでスケール感が先ほどよりわかりやすいかと思います。


同じく、朝鮮半島方面。さすがに見えません。


同じく、知夫島方面。左に少し写っているのは中ノ島。この2島も外輪山です。
ちなみに写っている人物は、運転手さんです。
この方、観光案内をしつつ撮影した写真をホームページで公開されており、今回も一緒に写真を撮る場面が結構ありました。


とても清々しい景色!


先ほど馬の写真も掲載しましたが、隠岐はわりと牛馬がいます。知夫島など、人間と同じくらいいたり。
とはいえここの土地は痩せていまして、そのため「牧畑」という農法が行われていました。要は輪作です。
今ではもう行われていないようですが、まだその名残の石垣(輪作の区切り用)が残っています。
昔は、放牧場所のルールを守らない人の牛は危険なエリア(崖的な意味で)に放牧されるとか、牛飼いが憐れんでこっそり牛を戻したりとかしていたんだとか。



ところで、ここは基本の観光コースから外れているので当然と言えば当然ですが、他に誰もいませんでした。
やったぜ一人占め!
まあ、あとから1台車が来ましたが。とはいえ写真撮影的にはありがたいですね。


さあ、次の場所です。ここからは観光ルートになりますので、同じようには行かないでしょうが。

赤尾展望所。
岬の突端に位置しており、最大の観光スポットである摩天崖と通天橋を一揃いで眺めることができます。


各地との距離。「竹島」があるあたり、場所柄を感じます。


……ところでここも誰もいないんですが、どうしたんですかね?
私に人払いの魔法でも掛かってます?
(そろそろ、と思った頃にまた車が1台来たけど)


気を取り直して次の場所。
観光の鉄板その1、摩天崖です。
この界隈は「国賀海岸」(くにがかいがん)と呼称される景勝地でして、摩天崖はその中で一番高いところにあります。
標高257mあり、海から切り立った崖なので、冗談抜きに高低差257mです。

……ここにも車1台ありゃしねえ!!
え?なんで?8月だよ?お盆の時期よりは少し前だけど、夏休みだよ??
いや、のびのび観光できるので良いんですけど……。

と思ったら、四阿に男性が1人いました。……え?自転車?それともまさか徒歩……はは、まさかね!

あと、なんか馬とカラスのセットがいらっしゃった。
運転手さんいわく、馬の体につく虫を食べるのだとか。



さて、国賀海岸の最高地点に到着です。


柵の向こうは断崖絶壁です。ただ、比較対象物がないこともあり、高すぎてよくわからないです。
東京タワーの特別展望台(高い方のやつ)と同じくらいの高さだと思ってください。


ちなみに柵に沿って左手へ進むと、遊歩道があります。もう1つの鉄板観光スポットである通天橋にいけます。
そちらからは町へ戻るバスが出ていますので、体力と高所耐性がある方は、ここまでタクシーで来て、遊歩道経由でバス利用という選択肢もあるいはあるのかもしれません。
ただ、運転手さんも言っていましたし、私もその道へ進んではいないですが現地にたった実感として申しますと、基本的には死ぬほど辛いと思うのでやめた方が良いです。
この遊歩道ルートの看板から、つらさを悟っていただけると幸いです。東京タワーの階段が余裕過ぎるとかそういう方ならあるいは?
ああ、このあたり、少なくともSoftbankは圏外でしたのでご注意ください。途中でヘバっても助けは呼べません。


さて、ここには日本史ネタもありまして。
1つは旧日本陸軍の監視所跡。遊歩道を下る必要はありませんので、ご安心を。

監視所跡の窪地から海を見る。


ちなみに同じ西ノ島の別の山(記憶違いでなければ高崎山)に、旧海軍の監視所もあったんだとか。さすが仲がお悪い!


あと、山本幡男さんの顕彰碑。
シベリア抑留の末になくなられた方の碑で、遺書のエピソードが有名です。私も、なんかドラマかドキュメンタリーかで見た記憶があります。
ちなみに写真右奥の草地が遊歩道と思われます。奥の方までずっと続いてます。文系じゃ死ぬでしょこれ。




さあ、国賀海岸ラスト。鉄板観光スポットその2である通天橋に移動です。
ここでようやく複数の人が始めからいる状況に出くわしました。なんかうれしい。

とりあえず駐車場から道を下る必要があります。道中でパシャリ。
中央のとんがった岩は、観音岩、またはローソク岩と言いまして。
海から見ると、観音様が手を合わせているように見えます。
陸から見ると、夕日がちょうど先端に重なったときに、灯のともったローソクのように見えます。


さて、通天橋。
もと洞窟だったのですが上の部分が浸食によってなくなり、洞窟の入り口だけがアーチのように残ったというものです。
写真はすでにホームページで見ていましたので、どんなものかは知っていました。
他の観光スポットもしかりなのですが、ここが一番予想を上回ったでしょうか。

なんと言ってもその迫力!


写真だと比較対象物がないのでわかりにくいですが、これ、とても大きいです。
この写真だと比較的スケールがわかるでしょうか。



いや~、実に楽しいですね。
ただ、全行程言えることですが、少し登るだけで相当汗をかいたので、水分補給マジ大事。


最後に近くにあった国賀神社にお参りして、移動です。
あとは由良比女神社と焼火神社ですが、この時点で16時前ということもあり、運転手さんから残り2つは回りきれるだろうというジャッジが無事におりました。

本来ならこのまま書き綴るところですが……。
すでにかなり長くなりましたので、次回に続く!!

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