小泉アトリエのパートナーであり
首都大学東京・准教授としてもご活躍の、
建築家・小泉雅生先生のご自宅にお邪魔してまいりました。
小泉先生はシラス壁をいくつかの物件でお使いいただいており、
こちらのご自宅にも採用いただいています。
2007年日本建築学会作品選奨「アシタノイエ」
「薩摩中霧島壁」SN-4。ソフトヘアライン仕上げ。
土壁らしからぬ、「クール」な質感も気に入っているポイントなんだとか。
白が基調のモダンな室内。
主に、建物の外周と接面している内壁に「中霧島壁」が塗られています。
引渡しからちょうど3年。
住んでみて一番驚いているのが、結露が一切しないこと。
高気密・高断熱住宅にも関わらずこの効果は期待以上だったそう。
さすがに冬場は乾燥するため、
2年目の冬は、観葉植物を入れて湿度調整をしたところ、
1年目に比べて数値が良くなったそうです。
以前、設備設計の高間三郎さんが訪れた際にこう言われたそうです。
『高気密・高断熱の家は普通臭いが気になるけど、ここはそれがないね』
「そういえば、、」と小泉先生。
「猫を2匹飼っていますが、そういえば、臭いが気にならないですね。
1年目は空気の質が感じとれたのですが、その後は徐々に慣れてしまっているようです」
※余談:実は私、猫アレルギーが多少あるのですが、
お伺いした当日は、まったく気になりませんでした。
壁面のシミは、生卵。
お子さんがまだ小さいとき、兄弟ゲンカで生卵を投げあったその残骸なんだとか。
「振り返ればこれもいい思い出、でしょうか?」(小泉先生)
シラス壁以外にも、住まいの機能性を高める
さまざまな試みがここ「アシタノイエ」には導入されています。
熱効率UPのためにダイライトを芯材にしたフローリング。
真空ガラスの間に空気層を設けたトリプルガラス。
岩綿吸音板の天井材。 等々、、
設計当時はまだ商品化には至っていなかった商品も数多く取り入れています。
このため、完成後1年間は室内中、計測器だらけだったそうです。
数々の住宅に関わってきた建築家が建てる住宅は
ある意味究極な形。
「アシタノイエ」は、視覚的な美しさはもちろんのこと、
住まいの本質に向き合った、革新的なお住まいでした。
■小泉アトリエ
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