突破力~完全復活までの記録~

この局面をどう乗り切るか
さあ、復活はすでに始まっている

◆彼は自分の出した結論を私に丁寧に話した。その内容にホッと胸を撫で下ろすことができた。

2012-05-24 00:20:29 | 復活への階段

先日、ケガのことで本音を語り合ったあと、息子はこういった。
「しばらくボクに時間をください。」
その口調には”意を決する”響きが込められていた。



翌日、2週間ぶりの診断があったので、仕事を”午後半休”にして、息子と二人で病院へ行った。
主治医の診断は触診だけで、今後取り組む『リハビリテーション総合実施計画書』が手渡された。




----------◆リハビリテーション総合実施計画書(抜粋)◆--------

<診断名・障害名>
あまり見たくない漢字が羅列してあった。でも、これは逃げることなく、常に立ち向かう対象であり、我々にとっては克服し復帰するための”決意”のようなものである。

<評価項目>
・筋力低下 : 右下肢
・可動域制限 : 右膝

<Barthel  Index(0~100点)>
・100点

<リハビリテーションの方針・目標>
・右下肢の運動管理/可動域・筋力・柔軟性の改善

<本人・家族の希望>
・サッカー復帰

<担当医の意見>
・プログラム通りにすすめていきます。  ××(主治医の署名)

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診断が終わった後、リハビリが行われた。
術後約4週間経過。予定どおり、右ヒザへの”屈伸”と”負荷”がメニューに加えられた。
ハーフスクワット、ニューステップ、可動域訓練(他動伸張開始)
コウスケは、少しおぼつかない足取りで取り組んでいた。
後でリハビリ療法士の先生に訊いたところ、”おぼつかない動作”は重要であるとのことだった。
この”おぼつかない動作”を急いで、無理に矯正しようとすると、次のステップへの障害になるらしい。
明らかに今までとは違う、本格的リハビリが始まった。
コウスケは必死に取り組んでいた。


夕方は、クラブの練習に参加した。
もちろん見学だ。仲間が躍動する姿をじっと見る。それが2時間。




練習(?)から帰ってしばらくして、コウスケは私の前に立った。
「サッカーを続けさせてください。やっぱりサッカーがしたいです。」
凛とした口調で、はっきり丁寧に告げた。私は、
「ずっと応援し続けるから・・・。少しずつでいいので、頑張ろう!』そう言うと、コウスケは、
「応援お願いします。」とはっきり言った。
本当は抱きしめて「よく決意したな」と褒めてやりたかったけど、我慢した。
それをしたら、泣けちゃいそうだったから・・・・・・。




大きな一歩が踏み出された。