突破力~完全復活までの記録~

この局面をどう乗り切るか
さあ、復活はすでに始まっている

◆2013年9月28日。わずか10分だったが、息子は憧れ続けたプログレスリーグのピッチに立てた。

2013-09-30 23:19:41 | 復活への階段

プログレスリーグ第16節。2013年9月28日(土)現在首位のバイエルンツネイシをコウスケたちのチームのホームグランドに迎えての大事なゲーム。このゲームは今後を左右する大切なゲームだった。チームにとっても、コウスケにとっても・・・・・。試合は実に白熱したものだった。前半20分コーナーキックを起点として我がチームが先制。前半30分相手チームもセットプレーで得点。1-1の同点で前半終了。

後半20分頃、右サイドの快足FWがグラウンダーのアーリークロス。唯一の2年生が勝ち越しのゴールを決め2-1でリード。

終了前およお10分。入念にウォーミングアップしていたコウスケがベンチに呼ばれた。彼は力を込めてさっとビブスを脱いだ。
選手交代の手続きをしてボールデットになるのを待つ。主審が選手交代に気付きフォイッスルを鳴らした。
いよいよ憧れ続けたプログレスリーグのピッチに立つ瞬間がやってきた。
私にとっては"万感の思い"となった。グランドの脇で応援していた何人かのサポーターはコウスケの姿を見つけ少し空気が変わった。、
小学校時代のコーチは大きな声で『コウスケ~~~』と叫んで復帰を心から喜んでいただいた。

コウスケがピッチに入ると、それまでチームを支え続けてくれた副キャプテンが自分の左腕からオレンジ色のキャプテンマークをコウスケに手渡した。彼もコウスケの復帰を待ち望んでいてくたんだろう。コウスケは少し戸惑いながら左腕にキャプテンマークをつけてピッチを走り始めた。
私の目は涙で前がはっきり見えなかった。周りの目をごまかすように、涙を拭き、我が息子がピッチを走る姿を見つめた。

その後、不可解なPKを取られ同点にされた。どうても勝点3が欲しい彼らは意気消沈した。
最高スピリットを持ったボランチが負傷でピッチを後にした。その後のファーストプレーでフリーキックを起点として得点された。コウスケのチームには反撃する気力も、時間もなかった。試合終了を告げるフォイッスルが無常なまでに大きく響く。
コウスケは四つん這いになり、しばらく動こうとしなかった。
彼は『勝つこと』だけイメージしていたようだ。


夢にまで見たプログレスリーグのピッチに立てた。
コウスケの周りに居てくださるすべての方々に、ひたすら感謝。


◆ある空間へ

2013-09-26 01:13:32 | 復活への階段

9/22(日)コウスケはある空間へ行った。コウスケにとっては、”サッカーの故郷(ふるさと)”みたいな空間である。
以前からずっとお世話になり、その後もコウスケの再起を願っていただいた指導者の方々にお会いするために。

コウスケは先ず、指導者の方々に挨拶をする。指導者の方々は、コウスケの顔を見ると、一様に、笑顔で暖かく迎えていただいた。
久々に戻った”ある空間は”いろいろな意味でコウスケを安堵させ、昂揚させ、前進を感じさせた。


みなさん、ありがとうございました。


◆プログレスリーグ 残り320分。どんな足跡を残せるか?

2013-09-18 00:10:37 | 経過

9/16(月)岡山のJリーグ下部組織のチームを迎え、プログレスリーグ第14節。
少し前にトップチームに合流を許されたコウスケは、残念ながらピッチには立てなかった。まあ、冷静に考えると、いきなり、あの場に戻れなくても無理はない。練習を積み重ねて、少しずつピッチに戻れたらいい。


チームは大変な苦境に立たされている。1-3で敗れ、勝点を奪えず。
試合内容は”勝っても、至極当然”的な内容なのだが、事実は負けてしまっている。
だから、我がチームには『勝てたんじゃないか?』の発言をする権利は無い。
すでに1120分は費やされ、残された時間は320分になった。リーグ戦は22.2%しか残されていない。


チームは残りの320分に、何を成すか?
コウスケは残り320分にどれだけ関われ、何を行い、どんな足跡を残せるか?

時間は限られているが、方策には制限がない。
残り320分。どんな足跡を残せるか?


◆2013年9月12日 10ヶ月目定期診察 主治医であるMドクターの言葉『よく、我慢したね』

2013-09-13 00:07:14 | 経過

 2013年9月12日(木)靭帯再建後、約10ヶ月。
主治医であるMドクターの定期診察。



           



予約時間である15時30分の10分前に病院に到着。
整形外科の受付前は多くの”親子連れ”が、診察の順番をまっていた。
見るからにスポーツ障害の子どもを連れた親だった。
予約時間より1時間以上超過した16時30分過ぎに、ようやく息子の名前を呼ばれた。


Mドクター 「どんな感じ?」
コウスケ 「かなりいいです。」
Mドクター 「どう、試合に復帰した?」
コウスケ 「一つ下のカテゴリーで練習や、試合をしています。」
Mドクター 「前回の診察のすぐ後に、君のチームの監督さんに会ったよ。コンディションがアップするようにお願いしておいたんだ。」
コウスケ 「ありがとうございます。」

いつものような、やりとり後、
Mドクター 「ここに寝て。」
丁寧にヒザの触診をされた。
Mドクター 「よく、我慢したね。アジリティはどんな感じ?」
コウスケ 「だんだんアップしています。恐怖心も無くりました。」
Mドクター 「じゃ、このままコンディションをアップしてください。ところでリーグ戦の成績は?」
コウスケ 「ヤバイです。」
Mドクター 「あと、何試合?」
コウスケ 「あと、5試合です。」
Mドクター 「じゃ、残り試合、頑張って!」
診察はこんな感じで終わった

時間にして3~4分。
また、あの言葉を思い出した。
 ”便りのないのは、いい便り”


手術後、ほぼ10ヶ月。当初の予定どおりの復帰となった。
さあ、焦ることなく、仲間達のフィールドへ戻ろう。
必ずチームのために・・・・・・




待合スペースにU-18日本代表のGK選手が順番を待っていた。コウスケを見るなり
「おう、この間は、どうも。高校どうする?」
そう言って、声をかけていただいた。