7月23日(水)。いよいよ最後の束縛から解放される日がやってきた。
2012年3月18日。伸び盛りのサッカー小僧は大きな試練を背負った。右膝前十字靭帯断裂。
それから約2年4カ月。前十字靭帯再建手術で埋め込まれたボルトを摘出することになった。
これでコウスケの右膝から”異物”が摘出され、普通の膝に戻ることになる。
思えば大変な試練の連続で、彼がサッカーを諦めてもしょうがない状況だったと思う。でも諦めず忍耐と我慢でここまでたどり着いた。
↑ これが摘出されたボルト
主治医の先生からビニールに入ったボルトを手渡された時、父親である私はとても複雑な感情を覚えた。この僅か2cm程度のボルトが彼の靭帯を再建し、定着させ、守ってくれていた。絶望や希望や忍耐や羨望や確信はど、およそ考えられる、あらゆる感情がここに凝縮されていたように感じられたからだ。
そして、今、確実に言える事”最後の束縛からの解放”である。
さあ、焦らず、ゆっくり、サッカー小僧へ戻ろう。