雨風もなんのその、観に行ってきました

カテコでは段田さんの挨拶がありましたよ

演出 いのうえひでのり

キャスト 段田安則、伊藤蘭、秋山菜津子、瑛太、千葉哲也、柴本幸、ほか
いのうえ演出・秋山さん・怪談・着物…と、私の好きなもの、というか見たいものがてんこ盛りな舞台でございましたww
怪談=儚い・切ないイメージの演出がぴったりでした!
いつもそうだけど、芝居のタイトルの出し方はイイですよね~

あと、いのうえさんの舞台で、月が出てくるセットって凄く綺麗です。
山百合の咲き乱れる山道のセットも良かったなあ。
衣装もねー、もう綺麗なの!!(笑)
縞の柄とか、秋山さんの紫のとか、着てる人に似合ってて(特に秋山さん)うっとりしてしまいました。。
今回は新感線っぽさは抑えて、正統派な美しい演出。
音楽&照明がやっぱり素晴らしい

それは別にしても、脚本の表現はストーリーも登場人物の性格も現代的でした。
元々がワンシーンワンシーンが長いので、そこは客を飽きさせない役者さんの腕が垣間見える部分でした。
ホント、台詞多かったな~(笑)
最後の演出は、なんとも因果的でありました。
伴蔵とお国は、新三郎とお露のいるあの世=地獄のようなこの世の底辺にたどり着いてしまったのか…
幸せそうな新三郎とお露、そして先のない伴蔵とお国。
あの世の極楽かこの世の地獄か。
はたまた…
解釈は色々出てきそうで、面白いです。
段田さん・秋山さんは流石!!!
段田さんは…言うまでもないでしょう。(笑)
秋山さんはもーこれ以上ないほど色っぽい!
女の私でも見とれてしまいます。艶やかで強くて、でもふと弱くなったりして…改めて惚れ直しました。
伊藤さんも想像以上のパワフルさが良かったけど、演技には緩急が必要なのね、と思ってしまいました。
注目の瑛太さんは、声の通りが良くて、演技的にはそれほど見せ場がないけれど、結構良い感じでした。初舞台で、全ての台詞がちゃんと聞こえるだけでも凄いですね。
柴本さんは…お露にはあまり似合っていない気が

死ぬほど新三郎が好きという、そんな強い想いは持っていないような幼いお露に見えました。
でも、幽霊になってからは雰囲気出てました。
あと、円朝が出てきて落語風に語りが入るので、芝居なのに落語も見たようなお得感がありました(笑)
今まで牡丹燈籠を見たり聴いたりして、新三郎とお露はお互いの情念で最後は一緒になったという印象がありましたが、今回はお米さんの手管で…という印象を受けました。
まあ、お米役が梅沢昌代さんだからなあ…(笑)
新三郎は最後、死人と分かっているお露と会えて”ありがたい”なんて言っちゃってますが、また他の牡丹燈籠を見て新三郎とお露の心情を考えてみるのも面白そうです。
あと、今回はお露の幽霊はそれほど前に出てこず、段田・伊藤夫妻がメインに感じられました。
人・地位・金…何に対してでも、それが愛情であっても、向上するために必要な欲というものは、一歩間違えると恐ろしいものですね。
そして元々、欲というものは”一歩間違え易く”出来ているように思います。
蛮幽鬼のサイトが更新されています

キャストのところでは全身の写真も出てますね。
このサイトの最初に出てくる仁王って、古田さんに似てません?(笑)
あと、宗教音楽っぽく始まるテーマソングが聴けますが…イイッ!良いよ~w
岡崎さんは天才だ。
私はサントラとか歌詞のない音楽に心を動かされることが多いのですが、さっきからずっと聴いてます(笑)
初日まで、もう1ヶ月切ってますね。。