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『花形歌舞伎』 11/16 夜の部

2009-11-21 21:14:27 | 演劇+新感線+歌舞伎
三人吉三巴白浪
鬼揃紅葉狩



三人吉三、やっぱり面白かった!
私好みの話でしたw
白浪者=ピカレスク!良いですね

八百屋お七(詳しくはググって下さい)が絡んでいるところも面白いし、何より最後の盛り上がりがたまりません
雪の降る中での見得で幕切れもとても綺麗でした。
この作品は三人で見得を切る場面がとても多いのですが、本当に絵のような美しさ!
三人という構図のバランスがちょうど良いんだろうなぁ…
「月も朧の白魚の~」の台詞を聞けたのも良かったw

それにしても、最後のほうのお嬢吉三が格好良すぎて、舞台写真を買いそうになりましたよw
お嬢の衣装が全部素敵!
私の趣味に合いすぎでした(笑)
最初は黒に裏地が赤、次は紫に赤、最後は赤と水色。
歌舞伎を見ると、日本の色ってこんなに綺麗なのかと驚きます。
やっぱり紫と赤が好きだな~w

歌舞伎って、結構笑えるんですよね!
忠臣蔵なんかになると笑いは少ないですが、三人吉三では劇中で見得のパロディがあったり、お嬢が男声で話すっていうのも面白いし。

お嬢というキャラクターは”女装の美青年”なのですが、男である歌舞伎役者が女装した男を演じるという面白いことになってます(笑)
これは、例えばシェイクスピアの「十二夜」のヴァイオラとも似ていて、この場合は男優が(当時のシェイクスピア役者は全て男だった)男装する女性を演じるという、ジェンダーの混乱が起こっています。

あと、お坊とお嬢が、まるで恋人同士のように見える演出も面白い!
(断っておきますが、二人とも男性です)



鬼揃紅葉狩は、猿之助さんが演出で非常にダイナミックな踊り!
待ってました!の亀治郎さんの踊りも満喫♪
神女の菊之助さんもそれは美しい。
衣装も綺麗だったなー
きらきらした髪飾りに色とりどりの衣装…それだけで満足ですw
今は何見ても面白い時だな~(笑)