家康母「お願いがございます。……殿、信康をお斬りなさい!」
家康「……。仰せの意味がわかりかねますが」
家康母「折よく長丸も得たことですし、信康がおらぬようになっても大事はござりませぬでしょう」
家康「人の子の母とは思えぬお言葉!」
家康母「人の子の母であるが故、言うております! 獣はお家のため、わが子を殺めたりはいたしませぬ。なれど、武家とはそういうものです。お家を守るためには、己自身、親兄弟も、いえ、子の命さえ、人柱として立たねばならぬときがある。その中で生かされてきたのですから。そなただけが逃れたいと言うは、それは通りませぬ! それは、通らぬのです! 竹千代…」
家康「…………。わかりました、母上…。信康を、……斬ります!」
家康「……。仰せの意味がわかりかねますが」
家康母「折よく長丸も得たことですし、信康がおらぬようになっても大事はござりませぬでしょう」
家康「人の子の母とは思えぬお言葉!」
家康母「人の子の母であるが故、言うております! 獣はお家のため、わが子を殺めたりはいたしませぬ。なれど、武家とはそういうものです。お家を守るためには、己自身、親兄弟も、いえ、子の命さえ、人柱として立たねばならぬときがある。その中で生かされてきたのですから。そなただけが逃れたいと言うは、それは通りませぬ! それは、通らぬのです! 竹千代…」
家康「…………。わかりました、母上…。信康を、……斬ります!」
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