ごくまれ日記

思いついたこと、書きたいことをごくまれに投稿します。

女王ヴィクトリア・愛に生きる(第3回)

2019-04-02 04:50:08 | 映画・ドラマ
メルバーン卿「最近はエリザベス女王がお気に入りのようで?」

ヴィクトリア「彼女に倣って独身を貫こうと思って。恋人ぐらい持つけど?」

メルバーン卿「そうですか… それコーベルクのいとこはご存じで? ご兄弟でこちらに向かわれているとか」

ヴィクトリア「アルバートとエルンストが? 呼んでないけど?」

メルバーン卿「それでもじきお見えに」

ヴィクトリア「はぁ… レオポルドおじさんの仕業ね。呼ぶなと言ったのに。このままでいいってどうしてわからないのかしら?」

メルバーン卿「私はずっと首相ではいられません」

ヴィクトリア「それは言わないで」

メルバーン卿「でも事実です。会うだけ会ってください。アルバート王子も変わっているかも」

ヴィクトリア「今のままでいいのよ」

メルバーン卿「わかりますが、ずっとお一人では幸せにはれない。恋人がいたとしても。結婚すべきです。あなたに愛と、敬意を、注げる人を」

ヴィクトリア「そんな相手いないもの」

メルバーン卿「ちゃんとお探しになっていないでしょう?」

ヴィクトリア「今まで幸せだった」

メルバーン卿「幸せというのは、心を静めればいつでも呼び起こせるものです」

ヴィクトリア「あなたも幸せだった?」

メルバーン卿「ご存知のとおり」

ヴィクトリア「あなたのために結婚する気はない」

メルバーン卿「ええ、ご自分のためでないと」

女王ヴィクトリア・愛に生きる(第2回)

2019-04-02 03:51:09 | 映画・ドラマ
ヴィクトリア「どうしてこんな時に私を見捨てるの?」

メルバーン卿「私にとっても不本意ですが、いま大事なのは個人の気持ちではありません。あなたは世界一偉大なこの国の女王です。政府は法に則って選ばれねばならない。ご存知のとおり、私は何事にも懐疑的ですが、この国の法律は信奉しています。それは陛下への忠誠心ですら、覆すことはできない」


ヴィクトリア「私の首相になりたくないの?」

メルバーン卿「こんな形では嫌です。君主と議会の神聖な関係は、犯してはならない。陛下にも守っていただかねば!」