自転車と猫

自転車に乗って猫に会ったり遠くへ出かけたりの話

遠き山に日は落ちて

2005-11-30 | 自転車と猫

昨日は、暖かかったがとても風が強い一日だった。
多摩川に出かけ上流を目指して走っていると相当な向かい風で砂埃の舞う中一生懸命ペダルを回す。

狛江を過ぎたあたりで新しくカフェが出来たらしくサイクリングロードの脇に看板が出ていた。 多摩川CRは、休憩するところが意外と少ないしサイクリストもどんどん増えているのでこういったお店は、これからとても流行るんではないだろうか。

最近は、日が暮れるのがとても早くのんびりしているとすぐに陽が傾いてくる。

夕暮れの中で光り輝きながら風に揺れるススキが素晴らしかった。

是政橋の先まで走り引き返す事にして下流に向けて走る。 振り返ると富士山のシルエットがハッキリと見えていた。
5時になるとどこからかドヴォルザークの「遠き山に日は落ちて」が流れてきたのでなかなかの演出だな、と感心した。


未来へ

2005-11-23 | 自転車と猫

昨日は、自転車で大井町や品川界隈を散策する。宿場町の面影を僅かに残す街並みは、何度見ても飽きないものだ。

途中の公園でベンチがあったので休憩しようとすると【むかしボックス】なる木製の箱が設置してある。

なんだろうと思い近づいてみると前面に5つのボタンがある。 とりあえず押してみなきゃ始まらない。 ボタンを押すと小さな音で祭囃子がスピーカーから聴こえてきてその後におじいさんが「昔の北品川とは・・」などと話し始めた。
どうやら町の歴史に詳しい地元の人が昔の風習や歴史などを説明する音声システムのようだ。
「これは面白い!」
ボタンを押してスピーカーに耳を近づけて品川の歴史に耳を傾ける。

そこから更に足を延ばし品川の港南口まで行く。
昔、バイトをしていた時に良く利用していた都営住宅の下にある弁当屋や雑貨屋などの前を通ると「○月○日をもって閉店しました」という内容の紙が貼ってあり殆どの店舗が閉まっていた。

まだ営業している店があったのでコーヒーでも買おうと中に入る。 ここも良く利用していた店でいつもレジには明るく接客する可愛い女の子がいて買い物をするアルバイター達の間でとても人気があったものだ


「今は、どうしているだろう?」と店の中を見ると驚いた事にその女の子がいて、お客のおばあさんと談笑していた。
コーヒーを持ってレジに行くと女の子が来たのでお金を払い「色んな店が閉まっているけどどうしたのですか?」と聞くと「ここは都内で一番古い都営住宅だから取り壊される事になったんです。うちも明日から仮店舗で営業するんですよ」と教えてくれる。

「僕は、昔良くここで買い物してたんです」と言うと女の子がニコリと笑い「ですよね?覚えてますよ」と言ったので驚いた。
いつも昼間、沢山のアルバイトでごった返していたしあまり言葉も交わした事が無いのに僕を覚えてくれていたのだ。
女の子は、近くにいたお母さんを呼び「お母さ~ん、この方覚えてる?」と声をかけた。 流石にお母さんは、僕の事は覚えていなかった。

「私の事は、覚えてます?」と言うので「も、もちろん!」と慌てながら答える。
引っ込み思案な僕は、いつも他の仲間が女の子に冗談を言う時、後ろの方で「俺も何か気の効いた冗談が言えないもんかなぁ」と悩んでいたものだ。

女の子に「変わっていないですね」言うと女の子は、「も~何言ってるんですか!」と照れている。

デジカメを取り出して記念に女の子と店内を撮らせてもらうと「私も撮ってあげますよ」と言うので「じゃあレジの中に入っていいですか?」と言い僕は、レジの中に入り写真を撮ってもらった。

お店の前で写真を撮り女の子と話していると今ある都営住宅を取り壊して3年後にまた新しい建物に新しい店舗で商売を再開すると教えてくれた。それまでは仮店舗で頑張るようだ。

思い出のある風景が無くなってしまうのは寂しいがそんな個人的なノスタルジーなんて無責任なもの。

未来を見つめる女の子の目は、希望にあふれていた。
「また来ます」と言ってお店を後にする。

激変していく品川駅の周りを自転車で走ると巨大なビル群に囲まれて未来の街に迷い込んでしまったような錯覚を覚える。

「街の姿は、変わっても人の心は、変わらないのだ」と僕は、頭の中で独り言を呟きながら帰路についた。

 

 


CYCLE MODE international 2005

2005-11-14 | 自転車と猫

週末は、幕張メッセで開催されたCYCLE MODE international 2005に足を運んでみた。

各社の2006モデルが会場内に設置されたコース内で試乗できるというのが今回の目玉だったのだがどのメーカーにも長蛇の列が出来ていたのでまずはブースを覗いて回る事にした。

COLNAGOやDE・ROSA、PINARELLOなどの最高級モデルは、どれも美しく見ているだけで溜息が漏れる。

SHIMANOのブースにはLANCE ARMSTRONGが今年のツール・ド・フランスで実際に乗ったバイクが展示されていて多くの人を集めていた。

閉館時間が近づくにつれ試乗を待つ人が少なくなってきたのでWilierとDE・ROSAのバイクに試乗してみたのだがロード初心者の僕にはどれも素晴らしく感じとにかくロードバイクが欲しくてたまらなくなってしまった。


今年3度目のパンク

2005-11-10 | 自転車と猫

良く晴れた昨日は、自転車で多摩川の左岸を下流に向けて走った。
気温は、低くなったが河川敷では部活の練習やのんびりと日差しを楽しむ人もいてまだまだ賑やかだ。

暫く走っていると乗り心地が急に悪くなり後輪辺りがウネウネと波打っている感じがしたので自転車を停めてみると見事にパンクしている。
タイヤに小さな釘のようなものが刺さっていてチューブまで貫通している。
河川敷に降りてベンチを見つけパンク修理を始めたが携帯ポンプが使いづらくて時間がかかってしまい終わった頃には日も暮れていた。

オレンジ色の夕焼けに富士山が良く映える。

丁度パンクした場所から自転車屋が近かったので店に行きBARBIERIのVISIONAIRを購入。
手動式ポンプとしても使えるしCO2カートリッジも使えおまけにエアゲージもついた優れものだ。

最初からこれを買っておけば良かったな~

 


Have You  Ever Seen The Rainbow ?

2005-11-08 | 自転車と猫

昨日は、環八を北上し砧公園に行きサイクリングコースを一周した。

都内の公園にしては樹木の種類も多くとても開放的な広い空間を持つ公園で紅葉の始まった森の中を自転車で走るのは爽快だった。
座って休んでいるとドングリの実が次々に落ちてくる。

再び環八に戻り自動車屋さんの店頭に出してある面白い車を眺めながら走る。

晴れていたかと思うと黒い雲が突然太陽を覆い隠してしまうような空模様だったがふと空を見上げると大きな虹が現れていた。

 


晩秋

2005-11-01 | 自転車と猫

気がつけばもう11月
ツール・ド・フランスの素晴らしい写真で作られたSHIMANOのカレンダーも最後の一枚となった。

夕刻の多摩川は、気温がぐっと下がり一生懸命ペダルを踏まないと体が冷えてしまうほどだ。

しかし空気が澄んでいるので夕焼けは、鮮やかだし富士山もくっきりと見る事が出来る。

河川敷のいたるとこにススキなどの「フサフサ系」植物が生えて風の中で揺れていた。