自転車と猫

自転車に乗って猫に会ったり遠くへ出かけたりの話

ハマのりきいちさん

2008-01-16 | カーさん

昨日は、自転車に乗って横浜まで

大さん橋まで行きカーさんのうち「パイロット・カンパニー」にお邪魔する。
いつものようにカーさんにまつわるお話を聞かせていただいたのだが中でも可笑しかったのが昔、カーさんの専用椅子に書かれた【カーさん】という文字を見た方がカタカナ読みをしないで漢字として読んだらしく【りきいちさん】と読んでしまったというお話。

時が経ってもカーさんの話は、語り継がれています。

カーさんの眺めた景色が変わっていく・・・


カーさんの見た風景

2007-12-07 | カーさん

猫の親子と別れた後、横浜へ向かうと葉が黄色くなったイチョウ並木が迎えてくれた。

「パイロット・カンパニー」にお邪魔するとカーさんの事を取り上げて放送したラジオ局から番組を収録したテープが送られてきたというので石井さんに聴かせてもらった。(内容はコチラ→猫の写真館

上柳昌彦さんの優しい語り口を聴いていると情景が頭の中に浮かんでくる。
お店の椅子に座って外の通りを眺めながらテープを聴いていると入り口からカーさんがフラッと入ってきそうな錯覚を覚えた。

僕たちは、まだまだカーさんの姿の無い大さん橋入り口の風景に慣れていないのだ。

カーさんの写真は、今もなお増え続けていて、カーさんのファンの方が作られた陶器で出来たヒマワリに囲まれたカーさんの置物も置いてある。
石井さんが「カーさんのおかげで数え切れないほどの人たちと知り合いになれた」と語る。
カーさんは、両手をあげて人々を招いてくれたのかな?

お店を出て裏手に回るとカーさんの好きだった海の見える場所に壁が作られていた。
いよいよ象の鼻地区の大規模な開発が始まるのだ。

横浜も時代とともに変わってゆく

僕は、ただただ戸惑うばかりだ


港のカーさんが生きる街

2007-11-09 | カーさん

仔猫の家族と別れた後、大さん橋へ

ここでも猫たちが身を寄せ合って暮らしている
像の鼻地区で始まっている開港150周年に向けての大規模な工事は、猫たちにとって少なからず影響を及ぼすのではないだろうか?

「パイロット・カンパニー」に顔を出すと石井さんが「先日、ニッポン放送の番組(上柳昌彦のお早うGood Day)の中でカーさんの事を取り上げたらしいんだけど聞き逃してしまったの」と聞かされる。
しかし後日、ニッポン放送から録音した音源が送られてくるようなのでもしかすると店内で聴けるようになるかな?
こちらでテキストが読めます)
カーさんの記事が出ている最近の新聞記事を見せてもらい新しく増えたカーさんの写真を見せてもらっていると石井さんから「良ければこれをどうぞ」とキーホルダーのような物を手渡された。

なんとこれカーさんの大ファンの方が一つ一つ手書きで書いたものらしく「お店に来られたカーさんのファンの方々に渡してください」と置いていかれたものなのだ。
他にも店内にこの方が書いたカーさんのイラストや陶器で出来たカーさんの置物などが飾ってありカーさんへの想いがひしひしと伝わってくる。
それにしても頂いたキーホルダーは、カーさんが可愛らしく描いてあって猫らしく小さな鈴もつけてあり素晴らしい出来なので使うのが勿体無いくらい。
「勿体無くて使えないな~」と言うと石井さんが「お守りになるかもね」と笑いながら言った。
作られた人の名前を聞くのを忘れてしまったがプレートの後ろに【ど】(←間違えていたらすいません)と一文字だけサインが入っていた。
【ど】さん素敵なキーホルダーをありがとうございました。

カーさんがきっかけで繋がっていく人の輪。
それはまるでカーさんが「みんな仲良くしなければいけません」と教えてくれているよう

再開発や地区の整備も大事なのかもしれないのがそんなものは人と人を繋ぐ事にはあまり関係の無い事のようにも思える。
結局は、「金を動かしたい」だけの事。


今の世の中、大切なのは心の交流。
猫たちは、無言でそれを教えてくれる。

カーさんの遺したものが息づく街、横浜


カーさん倶楽部

2007-09-22 | カーさん

先日は、珍しく自転車に乗らずに電車で横浜へ行くことにした。
駅を目指して歩いていたら物置の上で寝ている猫がいたので近づいてカメラを頭の上に持ち上げて当てずっぽうでシャッターを押してみた。
二度目のシャッターで猫が目を覚ましてしまったので急いで退散する。

みなとみらい線に乗り、新高島駅で下車し「mont-bell」で用事を済ませてみなとみらいまで歩いてみる。

さらに大さん橋まで歩くと撤去されたクレーンのレール跡が痛々しい象の鼻地区が目に入ってくる。

「パイロット・カンパニー」の前に着くといつもカーさんが座っていた店先の小さな椅子の上にカーさんと同じ毛色で同じ赤いバンダナを巻いた猫のぬいぐるみが寝ていた。

店内にお邪魔させてもらうと元気の良い(良過ぎる?)可愛いダックスフンドが出迎えてくれた。

彼女の名前は、(しじみちゃん♀)

つぶらな瞳がしじみのようだから(しじみ)と名づけられたのだそうだがまだ一歳と少しなのでエネルギーが有り余っているらしく飼い主の方も「年をとったら犬を飼うといい、なんて言うけどあれは、嘘よね~」と笑いながら言っていた。
そのあまりのヤンチャっぷりにカーさんからも良くパンチを貰っていたらしい。

そうこうしていると他の犬仲間の方々もやってきて店内は、もうドッグカフェ状態!
店にやってきたおじさんも「猫の次は、犬かい?」と笑っていた。

カーさんも空から犬たちを見て「あんた達、相変わらずだね~」と呆れながら見てくれているのかもしれない。

こんな風にね 


カーさんを知ってるかい?

2007-07-15 | カーさん

大さん橋の「パイロット・カンパニー」に入る前に裏手の象の鼻地区に行くとフェンスの上に茶虎の猫がいたので一瞬カーさんに見えて驚いた。

カーさんと同じテリトリーにいるという事は、恐らくカーさんの顔見知りなのだろう。
カーさんの姿が見えなくなった象の鼻地区で何を想う?

近づいてみると茶虎猫は、「やれやれ」といったかんじで僕から逃げ始めた。

マーキングをはじめたのでオス猫だという事がわかる。

カーさんのいない景色に慣れるにはお互い時間がかかるだろう。


カーさんからの贈りもの

2007-07-13 | カーさん

「パイロット・カンパニー」の中を覗くとお母さんに連れられた坊主頭の小さな男の子が二人、猫の写真に向かってお経を唱えていた。

しかし男の子たちがお経を唱えていた写真の猫は、カーさんでは無く以前に飼われていた猫らしくカーさんのお母さんである石井さんが笑いながら「ありがとうね、でもカーさんはこちらなの」と男の子たちをカーさんの祭壇に誘導した。
それにしてもお経の上手い子供たちだなぁ、と感心していたらお母さんが「父親がお坊さんなんです」と説明したので納得。

お母さんと子供たちが帰っていったので石井さんに「中を見せてもらってもいいですか?」と聞くと「どうぞ、どうぞ」と中に迎え入れてもらった。

店内には、近所のお店の方や友人の方などが集まっていてカーさんの写真を見ながら思い出話に花をさかせていた。
みなさん口を揃えて「こんなに反響があるとは・・・」「カーさんって本当に人気があったのねぇ」と驚いている。

少し後から入ってきた女性は、カーさんの遺影の前の線香に火をつけて手を合わせて涙を流した。
そしてすぐに涙を手でぬぐい「泣いちゃ駄目よね」と気丈にふるまった。

悲しんではいけないと頭ではわかっていてもどうしようもなく寂しい。

みんな同じ気持ち・・・

店内には色々な方が撮られたカーさんの写真が飾られていて祭壇には、カーさんの好きな食べ物などや全国から届いた手紙などもお供えしてあった。

新聞社のカメラマンが取材時に撮られた写真も多数置いてあり、どれもカーさんのパトロール風景を上手く捉えていた。

この可愛い仔猫たちは、カーさんが生んだ子たち。
父親猫も茶虎だったので子供たちも全員茶虎になったのだという。
この子たちが更に仔猫を産み、カーさんの血は、今もどこかで脈々と受け継がれているのかもしれない。

時には目の奥に涙を溜めながらカーさんの思い出をしてくれる石井さんが「今は、みなさんが来てくれるから実感が湧かないけれど時間が経つと寂しくなるわね」と語る。

結局、随分とお店に長居させてもらいみなさんからカーさんにまつわる色々なエピソードを聞かせてもらう事が出来た。
初めて話をする人たちなのに昔から知っているようなアットホームな雰囲気。

こんなにも暖かく優しい人たちに囲まれていたからカーさんものびのびと暮らし長寿をまっとう出来たのだと思うし、カーさんや猫たちがいたからみんな毎日を笑顔で過ごせたのだと思う。

カーさん、ありがとう 

17日発売予定の本うちの猫のキモチがわかる本Vol.19で「ご長寿猫に学ぶ! 長生きのヒケツ」としてカーさんの特集が6ページにわたって掲載されるようです。


港のカーより

2007-07-12 | カーさん

今日は、カーさんに会いに行くことにした。
朝から雨が降っていて躊躇していたのだが昼過ぎに雨が小降りになってきたので家を出る。

日本大通り駅で降りて大さん橋方面へ
何となく気が重くて「スカンジア」の前を通り「パイロット・カンパニー」のある通りが目に入ってきた瞬間、カーさんの姿の無い通りがとても空虚なものに写った。

お店の前にはカーさんの写真とカーさんが大好きだった方々が手向けていった花束が飾られていた。

カーさんのメッセージも

「パイロット・カンパニー」にはひっきりなしにカーさんに会いに来た人が訪れていた。


大きな存在

2007-07-10 | カーさん

ある方からのコメントで横浜のカーさんが7日に亡くなった事を知った。

長寿の看板猫「カーさん」“大往生” (神奈川新聞) 

今年で二十四歳、人間でいえば百歳を越える長寿猫。
沢山の人に愛されて幸せな猫生だったと思う。

カーさんに会うのは年に1、2回ほどだったが先月の20日にカーさんに会ってからどうしてか自分でも良く解らないが何度もカーさんに会いに行くようになった。

28日にも会いに行き、7月に入り1日と3日にも会いに行った。
本当に足は、自然と横浜へと向かった。

ただの偶然かもしれないが、今思うとカーさんが不思議な力で呼んでくれたような気がしてならない。

3日に会った時もカーさんは、いつものようにお店の前などを歩いていたので写真を撮らせてもらい「また来るね」と声をかけたのだが。

もはや大さん橋前の景色の一部といっても過言では無いほどの存在感を醸し出して多くのファンや友達を持っていたカーさん。

今は、ただ「寂しくなった」としか言えない。


2003/12/4


2005/9/8


2007/1/31


2007/3/10


2007/6/20


2007/7/1


2007/7/3


カーさん

2007-07-06 | カーさん

横浜に用事が出来たのでカーさんにまた会ってきた。

お店の前のカーさんの姿を見つけただけで嬉しくなってくる。

カーさんの後ろについていって撮影させてもらう。

カーさんがお店に戻っていく後姿を撮っているとお店に来た女の人が笑いながらカーさんに「カーさん、カメラの方見なきゃダメよ」と言った。

カーさんを取り巻く人たちは、いつも笑顔なんだよね

こちらは、野毛で出遭った猫