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[劇場アニメ] ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章

2024-07-23 | 映画

「ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章」を鹿児島ミッテ10にて鑑賞しました

まずは右も左も分からぬ日本本土の南端に移住してきてホッとしたことの一つに、”どうやらヤマトの新作はこちらでも上映されるらしい” というのがあったことを報告させてもらいます(〃▽〃) 


オレが旧作「ヤマトよ永遠に」を見たのは90年代、レンタル代が(旧作なら1本100円等)かなり手頃になったとはいえ、まだDVDがなかった頃でした(ビデオカセットを何本も持ち帰るのが面倒だった記憶がかすかにw)

で、ここ肝心なんですがオレは ”後追い” で追いかけてるので、「ヤマト」の劇場作品としては「さらば(1978年)」「永遠に(1980年)」「完結編(1983年)」と、まるで ”終わる終わる詐欺” の典型みたいな ”悪質なシリーズ物” という評判を事前情報として当然知っているわけです(苦笑)

オレのオタク的な遍歴としては ”マンガ” が中心軸にあって、そんなにアニメ作品に対する思い入れとかはなかったんですが、1990年にNHKで放送された「ふしぎの海のナディア」をきっかけに監督やアニメーターなんかにも注目するようになって、とにかくこの劇中での「ヤマト」をネタにした本格的なパロディ演出が衝撃的だったんですねヽ( ̄▽ ̄)ノ……マンガ好きのオレとしては松本零士先生の作品はそれなりに追いかけてましたし、「999」は人生ベスト10の当確ライン上には常にいるくらいに思い入れもあったので、(庵野監督もこれ程にこだわるw)「ヤマト」の方も見ておくか的な流れだったような気がします

細かい感想はさておき、当時そのまま「ヤマト2」「ヤマト3」「完結編」まで(それなりに不満はありつつも)見たので楽しめてたのは間違いありません……そして「ヤマト2520(1995年)」という新世代新機軸をテーマにした完全新作に盛り上がってたら不祥事によるシリーズ中断で気持ちというか ”想い” は今に至るも宙ぶらりんという哀しい結末を迎えてしまいました……”原作” の権利争いについては松本零士先生の方に肩入れしつつも、その後の新作については…(-_-;)


やがて「2199(2012年)」という一流クリエイターたちによる ”元祖ヤマト愛” あふれる作品に触発されて早12年、このままこのリメイクのシリーズが進めば ”アケーリアス(アクエリアス)文明の総括” が最終到達点になりそうですが、「3199」にも製作中止の危機があったとのことですし、果たして今後についてはまだ予断を許さない…?

 

以下ネタバレ感想:


「REBEL3199」を見て家に帰った後、「永遠に」を見直してみたんです……それこそ30年ぶりくらいに


開始わずか1分くらいで重核子爆弾が地球圏に到達する、あっさり壊滅していく地球防衛軍、地球が制圧されるまでわずか15分ほどの異様なスピード感は、これはこれで今見ても面白いんですが、やはり無理がありすぎて変な笑いが止まらない思いでした

まあこの展開は「完結編」でも同様で、”蹂躙される地球!”、”残された最後の希望のヤマト!” という、ファーストと同様の構造というか黄金パターンに持って行く為にはなりふり構ってはいられない事情も理解できるんですけどねσ(^_^;)

「ルパン三世」をわかりやすい例として挙げますが、映画やスペシャル放送という2時間ほどの枠に(スペシャルですから設定も壮大になりがちな)物語の起承転結を収める為の無理矢理感というのが非常にキツかったんですよ……とても贅沢な作り方とも言えるんですが、近年放送されたルパンの第4~6シリーズを見ると、面白くなりそうなキャラクターや物語設定の要素を(尺の制約で)切り捨てまくってたのは非常に勿体なかったんだなと

とりあえず古代たちが地球を脱出した30分ほどで視聴を止めましたが、「3199」は驚くほどに旧作と同じ展開を踏襲していましたね(タイトルの出し方まで!)……単純に尺が倍になってることでじっくりと群像劇としての描写が濃密になってるだけでも、旧作から感じた(性急が故の)”勿体なさ” みたいなのはかなり解消されてると感じられたのはとても良かったです

そしてボロボロの穴だらけだった ”別次元?の地球人” 設定をちゃんと作り込んでるっぽい部分や、「2205」における大軍拡の余韻みたいなフォローもちらほら見受けられましたし、ガルマン・ガミラスやボラー連邦といった「ヤマト3」の要素も織り交ぜてきてるのが今後の期待を持たせます

 

パンフレットにて総監督の福井晴敏が予告してますが、第二章からの展開は旧作から大幅に変わるとのことで、あの ”トンデモ” 設定にどう説得力を持たせるのか、”自分史上(ガンダム含めてw)最高の手応え” と豪語するストーリーに期待しつつ、11月の第二章の公開を楽しみにしたいと思います!

 

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