義経（腰越状）

　今日の「義経」。

　タイトルどおり腰越状の回だが、あまりにも余分な部分が多すぎ。肝心なシーンは１０分程度あったくらいか。
　最初の出演陣のロールを見て、少し嫌な予感がよぎったが、的中してしまった。あの「（回想）」マークの多さは何だ。この前「源平無常」で総集編をやったばかりじゃないの。あの時は、前半と後半の区切りってことで良かったと思うが、今回は完全に不要。せっかくの話をブチ切れにしている。
　ちょっと穿った見方をすれば、腰越状に書く内容を話し出す長回しのシーンということで、長台詞をカンペもなく話しきる力が滝沢九郎になかったための苦肉の策かもしれない。

　あとは千鳥と政子のくだり。まったくいりません。無理やり女性キャストを話に組み込もうとするとこういうことになっちゃうんだろうけれど。

　今回唯一光ったのが、弁慶が義経を諌めるシーン。
　これまでの弁慶は、ただあたふたするだけの情けないヤツでしかなったのに、ここに来てやっと自分たちの置かれている状況に気が付いたのか、義経に考え方を改めるよう説得する。
　それでも、一旦は義経に聞き入れられず、２人は決別したかに見えたが、最終的には弁慶の気持ちを理解することに。「武蔵坊弁慶」の中村吉右衛門には残念ながら遠く及ばないものの、ここはまずまずがんばった。
　が、良かったのもここまで。あとはやっぱり女々しい弁慶に逆戻り。

　最後に、川野太郎を超えられたか？答えは「ＮＯ」と言わざるを得ない。それだけ川野九郎は凛として、哀愁のある演技をしていた記憶が残っている。そう思っている方も結構いるみたいだ。Ａさん　Ｂさん　Ｃさん　Ｄさん


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セカチューを観る

　先週テレビでやっていた「世界の中心で、愛を叫ぶ」を観た。

　お涙頂戴みえみえの話はあまり好きではないので、映画が上映されていた当時は観る気がしなかったんだけれど、フレッツのＣＭとこの前のマシューＴＶで長澤まさみの好感度が上がったのと、少し時間が経ったのもあって、そろそろ観てもいいかなって感じで観てみることにした。

　感想は、良かった。最後の方は涙が出てしまった。
　森山未来は、あんまり好きな部類ではないので、「助けてくださいっ！」てところは良かったぐらい。何と言ってもこの映画は長澤まさみの演技に尽きるなぁ。あの声はある意味反則だ。病身の役にぴったりってのもあるが、カセットテープから流れてくるのがさらによさを倍増させている気がする。
　まずいなぁ。だいぶ長澤まさみを好きになってしまったかも。