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新感覚!3DCADモデルのVR/AR化は面白い!!Fusion 360 モデルからの変換ワークフローのまとめ

2016年10月07日 | VR
新感覚!3DCADモデルのVR/AR化は面白い!!Fusion 360 モデルからの変換ワークフローのまとめ。


いよいよ本命の SONY PlayStation VR が10/13(木)に発売されます。
http://www.jp.playstation.com/psvr/

詳細な情報も増えてきてちょっと欲しくなってきました。
PlayStation VR もPCに接続して使えるようになればいいですね。

VRの盛り上がりにつれてゲーム以外のコンテンツも増えてきています。
特に建築インテリアビジュアライゼーション分野が顕著です。

3DCGを中心としたVR化にはUnity5Unreal Engine4などのゲームエンジンが
定番になっていますが3DCADモデルをVR化する試みも増えています。

最近では3Dモデル共有サイトの「Skechfab」がVR対応したり、
イスラエルのWakingApp社(http://www.wakingapp.com/)の「ENTiTi」などの
新しいプラットフォームも出てきています。
この「ENTiTi」はVR/ARに特化した独自のVR/ARのコンテンツ作成が
簡単にできるもので今後面白くなってきそうです。
先駆けてFusion 360がプラグイン対応(A360とのFBX変換連携)しています。
 
 ENTiTi AR/VR Exporter
 https://apps.autodesk.com/FUSION/ja/Detail/Index?id=2506286817804633532&appLang=en&os=Win64
※但しテクスチャ(マテリアル)以外の3Dモデル形状のみ。

ENTiTi CREATOR ツールで編集していくことができます。

 

またVRで直接3Dモデリング(ポリゴンベース)できるアプリ
VRTX - VR Polygon Modeling」を開発しているところもあります。
https://steamcommunity.com/app/358720/discussions/1/451852118777984284/


最近では、DVERSE社が開発中の「SYMMETRY(シンメトリー)」は 
VR空間内に入り込んでコンテンツが作成できるVR制作ソフトで
3DCADデータや3Dモデルファイルをインポートし直感的な操作で
編集が可能に。SYMMETRY:http://www.symmetryvr.com/



◯VR/AR対応している3DCG&3DCAD関連アプリケーションやプラットフォーム

・3DCAD(VR)
 Autodesk VRED Professional 
 http://www.autodesk.co.jp/products/vred/overview
 
 
 高レンダリングに近い品質でVR体感できます。このクオリティはすばらしいです!
 

 Autodesk Live Editor (Revit専用) 
 http://www.autodesk.com/products/live/overview
 
 
 建築業界向け3DCADソフトですが、時刻や季節を変えて日照効果を
 リアルタイムで変化させたりできます。
 

 Autodesk A360 Rendering (ステレオパノラマレンダリング) 
 Rendering in Autodesk A360:http://rendering.360.autodesk.com/
 
 
 
 
 プレビュー:http://pano.autodesk.com/pano.html?url=jpgs/b0acca7c-03ee-4f23-96a1-1ae9400b6a42
 3DCADモデルからレンダリングの静止画360度画像が簡単に作成&プレビュー(VR対応)することができます。
  詳細情報:Rendering in Autodesk A360 で簡単 VR
  http://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2015/02/easy-vr-on-a360-rendering.html

・3Dゲームエンジン&プラットフォーム(3DCG)
 Unity5 http://japan.unity3d.com/
 Unreal Engine4
 https://www.unrealengine.com/ja/what-is-unreal-engine-4
 Autodesk Stingray 1.4
 http://www.autodesk.com/products/stingray/overview
 ENTiTi (AR/VRに特化)  
 http://www.wakingapp.com/ 

・3Dデータ共有サイト(コンテンツ)
 Skechfab https://sketchfab.com/ 
 360度動画投稿サイト YoutubeVrideo360Channelなど
 360度画像投稿サイト FacebookRoundmeSpinnableTHETAギャラリーハコスコストアなど
 Googleストリートビュー https://stmaps.arashichang.com/


◯VR対応とかAR対応とかよく聞くようになりましたがVRとARの大きな違いはなにか?

 VR(Virtual Reality):バーチャルリアリティ(仮想現実)
  現実世界とは切り離された仮想世界をコンピュータ上につくりあげる技術。
  <Oculus Rift、HTC Vive、 PlayStation VR、Gear VRなどのVR機器を使用>
  
  今ブームとなって注目されているVRですが用途によって違いがあります。
  ちょっと前の3Dテレビや3D映画はVRとはいいませんよね。
  立体に見えるだけではなくVRの基本は360度全方位です。
  没入感がなくてはVRとはいいません。
  また360度VRといっても静止画360度画像のように視点固定されているものと
  (ちょっと昔のパノラマ写真の360度全方位版のようなもの)
  自由に視点移動できるものに別れます。景観を眺める場合は視点固定でもいいですが、
  建物の間取りや自動車などのモノの外観を見まわす場合は視点移動できないと
  意味がありません。
  3次元空間に身体が入り込んだ感覚が体感できます。

 AR(Augmented Reality):拡張現実
  現実空間に付加情報を表示させたり拡張する技術。
  <Microsoft HoloLens、スマートフォンカメラなどのAR機器を使用>
  
  ホログラムのように現実世界の一部としてCGを合成させます。
  何もない空間にあたかも存在しているかのような体感ができます。
  最近はやっている「ポケモンGO」やちょっと昔の「セカイカメラ」などの
  スマートフォンのカメラ機能を使ったものもARの一つといえます。
  骨組みだけのものにボディ(外装部分)のパターンを合成してみたり
  パーツを組み合わせた拡張世界のシミュレーションができるようになります。
  VRが先行してブームになっていますが今後ARも主流になってくるのは間違いないようです。


○3DCADモデルのVR/AR化のワークフローのポイントまとめ

 Fusion 360の3DモデルデータからA360クラウドのダウンロード機能でフォーマット変換する
 必要があります。
 <Inventor 2014 / IGES / SAT / SMT / STEP / DWG / DXF / STL / FBX / Sketchup>
  参考情報:Fusion360の入出力フォーマット http://fusion360.blog.jp/blog/20151106/1044404791
 テクスチャ(マテリアル)は今のところ変換できませんのでインポート先で貼り直しになります。
 ※但し、SketchUp経由の場合は可能なものもあります。

  FBXエクスポートプラグインもあり!ごれは便利!
   SimLab FBX Exporter for Fusion 360 
   https://apps.autodesk.com/FUSION/ja/Detail/Index?id=8111537807083848754
   モデルをFBXファイルへ変換出力するプラグイン。(評価版)
   有料版:https://www.simlab-soft.com/


 ・Autodesk VRED Professional の場合は
  → FBXファイルに変換してインポート

 ・Autodesk Live Editor(Revit) の場合は
  → SketchUpファイルに変換してRevitにインポート
    RevitからLive Editor(クラウド)へアップロードしてVR実行ファイルに変換
    Autodesk Revithttp://www.autodesk.co.jp/products/revit-family/overview
    ※RevitにインポートできるSketchUpファイルのバージョンはV8までのようなので
     V8フォーマットにSketchUpで再変換する必要があります。


 ・Autodesk A360 の場合は
  → Rendering in Autodesk A360 でステレオパノラマレンダリング
   (静止画360度画像)
    詳細情報:Rendering in Autodesk A360 で簡単 VR
    http://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2015/02/easy-vr-on-a360-rendering.html

 ・Skechfab の場合は
  → FBXファイルやSketchUpファイルなど対応しているフォーマットに変換してインポート
    Skethfab Exporters(対応している3Dモデル形式)
    https://sketchfab.com/exporters

 ・ゲームエンジン の場合は
  → FBXファイルに変換してインポート
   ブログ内関連記事
   Fusion360で建築インテリアビジュアライゼーションに挑戦!UE4やUnity5での3Dデータの活用術のまとめ
   http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/35a183e19240444ff65192d47b95d389

  過去記事でUnity5専用のインポートツールとして紹介していた
  「Unity CAD importer」がSTEPSTLにも対応しました! http://cadimporter.unity3d.jp/  
   ブログ内関連記事
   3DCG最先端のPBR物理ベースレンダリングでマテリアルとテクスチャを極めよう!
   http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/80f02e1808e913ffc08dc8a9fdac32b5


 ・WakingApp ENTiTi の場合は
  → FBXファイルに変換してインポート
    プラグインあり
    ENTiTi AR/VR Exporter
    https://apps.autodesk.com/FUSION/ja/Detail/Index?id=2506286817804633532&appLang=en&os=Win64

    プラグインがVer1.1にアップデートされました! 2016.11.18 
    Fusion360でつくった住宅間取もA360経由で連携できるようになりました。
    
    
    いままで私のPCではプラグインが使えなかったのですが(応答なしで固まるのでバグだと思います)
    これで使えるようになったので新連載ブログネタをスタートしようと思います。
    題して
    「次世代プレゼン!?Fusion360とENTiTi CreatorでVR/ARコンテンツをつくろう!開発ワークフローのまとめ」(仮) 
    です。
    

 ※詳細内容も随時更新予定


これからVR/AR分野は面白くなってきそうで目が離せませんね。
とても楽しみです!



 ブログ内関連記事
 VR体験!ほんとうに凄いのか!?Oculus Riftを超える「HTC Vive」を使い倒してみたまとめ
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/3a2e396e6d0265aaa7c37a390069c23d
 めちゃ楽しい!VR体感!HTC Viveで俺の部屋が「どこでもドア」になった日!?レビューまとめ
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3 コメント

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Unknown (ywya)
2016-10-12 17:40:04
これってよくわからないのですが、PSVR買ってれば自分で作った部屋の中に入ったような気分を味わえるってことですか?
楽しそうですね。PS2以降買ってないけど買ってみたくなります。
返信する
コメントありがとうございます (しめばら@とものり)
2016-10-12 18:00:41
あいにく今のところPSVRはPS4専用なので
PS4が対応しているソフトやコンテンツでなければ使うことができませんが

Youtubeの360度動画のようにインターネット経由のクラウドサービスのものであれば
見れる可能性はある思います。

将来PCでも使えるようにすることも視野に入れているようですが。
返信する
PS4も高い (ywya)
2016-10-13 10:27:29
合わせて10万越えですね。高い!安い?ん〜!?
それにしてもPSはいつもパソコンの一歩手前を行くスタイルで凄い!
パナソニックはそういえば透明のTV作ってたし、そのうち完全シースルーなVRが出来てしまいそうです。
自分の作った3Dが部屋の中に再現できるなら好きなインテリアや好きなペットを架空に飾れる様になるんですね。本物のペットもいると思うとわらいがでてきます。
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