ドローンの相次ぐ落下事故によって規制など安全対策が求められるようになってきています。
これは一気に広く正しい認知がされるよい機会だと思います。
ドローン規制法(改正航空法)が2015年12月10日より施行されました。
飛行機禁止エリアと夜間飛行などの飛行方法に制限が設けられ、
違反の場合50万円以下の罰金となります。
ただし、今回の法改正では200g未満の飛行重量である機体は対象外です。
規制対象外!200g未満のおすすめドローン7種
https://drone.beinto.xyz/recommend-drone/under-200g-drone/
ドローン規制法(改正航空法)飛行ルールの内容と飛行禁止エリアの確認方法
https://drone.beinto.xyz/rule/confirm-drone-regulation/

いまのドローンはジャイロセンサやオートホバリング機能によって自立で姿勢を検知して
安定した飛行が可能になってます。
ミドルクラスになると複数のGPS電波で位置情報を正確に把握して空中で安定した姿勢を保ちます。
また空間画像処理から制御する研究も進んでいます。
素晴らしい!Kinectなどカメラ空間認識によるドローンの姿勢制御のデモンストレーション
Raffaello D'Andrea: The astounding athletic power of quadcopters(YouTube)

なので初心者でも簡単に飛ばせるわけですが、
そこに落とし穴があって下記のような安定した飛行が出来なくなる要因には注意が必要です。
・電源ダウン(バッテリー切れ)
・電波障害(高電圧架線)
・強風(風圧)
・障害物(接触)
人為的な操縦ミスの場合もありますが、
もともと無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle: UAV)とも呼ばれ軍事用で自動航行を目的として
開発されているのでジャイロセンサやオートホバリング機能の性能が非常に重要になります。
自分で障害物をよけたり、GPSを搭載したフライトレコーダ機能で飛行ルートを自動化したり、
バッテリーが切れる前に自動で発進ポイントに帰還するなど製品開発が進んでいます。
しかし、電源ダウンだけはどうしようもありませんね。
主翼がある飛行機と違ってプロペラが止まれば落下物と化するだけです。
風速10メートル以上の環境を飛行させると姿勢制御のためだけに電力が消費されバッテリーが
早々に尽きてしまうケースもあるようです。なのでプロペラが止まったら緊急パラシュートが
開く機能も開発されたり、将来エアーバックが搭載されて安全に落下できるようにもなっていくでしょうね。
将来がいろいろ面白くなるドローンです。
高機能で高性能な産業用のミドルクラスドローンはまだまだ高価ですが
小型のものはオープンソース化の流れでさらにブームが加速しそうです。
オープンソースであればコストが安くなり、自分でプログラミングして新しい機能を拡張したり、
パソコンなどのコンピュータを使って自動航行をしたり、機体デザインを3Dプリントなどで自作したりできます。
これがドローンが今ままでのラジコンの域を超えた空飛ぶロボットと言われる理由です。
自立して通信電波やバッテリー充電の基地局を探しながら遠征もできるようにもなるでしょう。
近い将来、SoftBankのロボット「Pepper」などの人型ロボットたちも空を飛べるようになったらいいですね。w
これは面白い!舞台演出やエンターテイメントにもドローンが活躍している!
drone x spotlight _ elevenplay x rhizomatiks "Shadow"(YouTube)

elevenplay dance performance with drones at Spiral Hall(YouTube)

MEET YOUR CREATOR - QUADROTOR SHOW(YouTube)

24 drones flight test - 03(YouTube)

ドローン24機が同時に飛び交う姿に圧巻!UFOの編隊飛行みたい!
なんと楽器まで演奏してます!
Flying Robot Rockstars(YouTube)

オランダで開催予定のドローンショータイム「AIR 2015」がなんか凄そう!
AIR 2015 Arena Amsterdam Drone Entertainment Show!(YouTube)

発想に驚き!なんでもドローンにしちゃう3Dプリント対応キットを公開!(CADデータ無償)
DIY (Drone It Yourself) v1.0

ということで
最近増えてきている最新のオープンソースのドローンを集めてみました。
低価格の開発キットも出てきているので自作もしてみたいですね。
パーソナル・ファブリケーション!モノづくりの意欲が燃えてきます。w
○著名なドローンメーカーやオープンソース環境を提供するドローンベンチャー
・Parrot(フランス)
http://www.parrot.com/jp/
スマートフォンやタブレットでWi-Fi経由で操作できる機体「ARドローン」が有名で
ドローンブームの先駆け。
日本での落下事故で有名な少年が使っていた機体「Bebop Drone」のメーカーでもある。
・DJI(中国)
http://www.dji.com/ja
価格が安価でありながらGPSを使った飛行安定化や自動帰還機能など優れた性能を誇る。
空撮業界に人気。機体「Phantom2」が有名。
・ArduPilot(米国)
http://ardupilot.com/
オープンソースの無人航空機プラットフォーム。ホビー用ドローンに大きなシェアを持つ。
機体「APM、Pixhawk/PX4、ArduCopter、ArduPlane、ArduRover」が有名。
・3D Robotics(米国)
https://store.3drobotics.com/
オープンソースの飛行制御アプリケーション「Tower」。
ドローンをスマホやタブレットなどのAndroidデバイス上でコントロール可能。
・Skycatch(米国)
http://www.skycatch.com/
産業用ドローンに特化。
・Aeryon Lab(カナダ)
http://aeryon.com/
機体「SCOUT、SKY RANGER」が有名。最高性能レベルの機体で極めて高価。
・Flyver(ブルガリア)
http://flyver.co/
Android OS向けのドローン用アプリを開発するためのオープンソースのプラットフォーム。
スマートフォンとドローンが融合!
・自律制御システム研究所(日本)
http://acsl.co.jp/
「日の丸」ドローン普及事業を展開。非GPS環境での自律飛行では世界トップレベル技術。
・フェノクス・ラボ(日本)
http://phenoxlab.com/?page_id=372
東大ベンチャー。自律型飛行ロボ「Phenox2」が発売。
・Zero UAV (Beijing) Intelligence Technology(中国)
http://www.zerouav.com/
GPSアンテナ、フライトコントローラ等を2セット・2系統装備して信頼性と安全性が向上。
主に産業用。
・国際ドローン展2015に出展していた企業
amuse oneself、サイバネテック、Aero Testra、島内エンジニア、ゼロ社、ハイテック マルチプレックス ジャパン、PRODRONE
2015年も進化が止まらない!高性能化が進む最先端最新ドローン続々登場!!
Top 10 Best Drones 2015 Compare Quadcopter Drones(YouTube)

Top 10 Drones For Beginners Under $200(200ドル以下の初心者向けドローントップ10)
http://www.miniflyingdrones.com/top-10-drones-for-beginners-under-200/
Top 10 Drones 2015 | Compare Quadcopter Drones(YouTube)

○ドローンも練習できるお勧めRCシミュレーター2015

規制で屋外でのフライトがしにくくなっても平気!
思い存分練習できます。どれも3Dが綺麗でリアルです。
FPV FreeRider


http://fpv-freerider.itch.io/fpv-freerider
動画:https://www.youtube.com/watch?v=JzJBwMwtmIk
Phoenix 5 R/C Pro Simulator

http://www.tresrey.com/phoenix/index.html
動画:https://www.youtube.com/watch?v=j1WQLd2sKL0
Aerofly RC 7


http://www.aeroflyrc.com/
動画:http://store.steampowered.com/app/322930/?l=japanese
RealFlight 7 R/C Flight Simulator

http://www.realflight.com/products/
動画:https://www.youtube.com/watch?v=JAezTtqUV2Q
○SDK開発キットが提供されているオープンソースなドローン
■Parrot社 AR.Drone 2.0 Power Edition http://ardrone2.parrot.com/

スマートフォン操作対応。
安定飛行とワンタッチ離着陸&自動ホバリング。
万が一のプロペラへの障害物接触時でも緊急停止機能装備。
オプションでGPSユニットあり。
開発者に人気。SDK提供、改造がしやすい。
ユーザフォーラムでの情報が多い。
PARROT AR.DRONE & AR.DRONE 2.0 FORUM
http://forum.parrot.com/ardrone/en/
ARDrone-Flyers.com
http://www.ardrone-flyers.com/forum/
ARDrone API-Open discussion
https://projects.ardrone.org/projects/ardrone-api/boards
はにらぼ☆てっく [AR.Drone]Droneをc#で飛ばしてみようじゃないか
https://www.honeycomb-lab.co.jp/blog/tech/?p=282
・3軸加速度計
・3軸ジャイロスコープ
・気圧計
・3軸磁気センサー
・対地速度測定用垂直QVGAカメラ
・対地速度測定用超音波センサー
価格:\35,000~
通信規格:Wi-Fi
カメラ:HDカメラ(1,280×720、30fps)
バッテリー:11.1V-1,500mAh リチウムポリマーバッテリー(取り外し可能)
飛行時間:充電時間約150分、飛行時間約18分
飛行距離:50メートル
飛行速度:約18km/h
対応端末:iOS、Android
ソフト:無料アプリ「AR.FreeFlight 3」
サイズ:幅52cm x 奥行き51.5cm x 高さ11.5cm
重量:455 g
■Parrot社 Rolling Spider http://www.parrot.com/jp/products/rolling-spider/

スマートフォン操作対応。
ホイール装着で上空、地上、壁、天井の走行が可能。
ボタン一つで離着陸、宙返りなどもプログラム済み。
機体を空中に投げると自動でホバリング。
SDKもあるようだが情報少ない。(開発向けにはAR.Droneが優位)
ARDrone API-Open discussion
https://projects.ardrone.org/projects/ardrone-api/boards
Parrot UK Forum-Rolling Spider
http://forum.parrot.com/english/viewforum.php?id=45
Moonmile Solutions Blog Rolling Spider を買って SDK で遊ぼう
http://www.moonmile.net/blog/archives/6782
・3軸加速度計
・3軸ジャイロスコープ
・気圧計
・3軸磁気センサー
・対地速度測定用垂直QVGAカメラ
・対地速度測定用超音波センサー
価格:\12,800~
通信規格:Bluetooth Smart技術V4.0 BLE 互換
カメラ:VGAカメラ
バッテリー:3.7V-550mAhリチウムポリマー(取り外し可能)
飛行時間:充電時間約90分、飛行時間約6分(ホイール無しで8分)
飛行距離:20メートル
走行速度:18km/h
対応端末:iOS、Android、Windows8.1 ※Bluetooth4.0必須
ソフト:無料アプリ「FreeFlight 3」
サイズ:幅190mm (ホイールなし:140mm) x 奥行170mm x 高さ170mm
重量:65g (ホイールなし:55g)
(LiPoバッテリーを保管する場合は40%から80%に充電して自然放電させておく
ことが重要で残量を使い切ってしまった場合は速やかにリチャージが必要。)
学習用にこの機体を購入してみました!
多いようなので要注意。時間をおいてからやり直すと成功率が上がるようです。
これに限らず一般的にBluetooth機器で通信が安定しないケースも少なくないようなので
Bluetoothチップの製造メーカーに依存した相性の問題でしょうか?
→機体のファームウェアを最新(1.99.2)にアップデートしたらかなり安定するようになりました。
安定評価が高い「I-O DATA Bluetooth4.0+EDR/LE準拠 USBアダプター USB-BT40LE」にも
替えて比べてみたいと思います。(Broadcom社製)
→替えてみました。接続が完了までの時間が早くなってさらに安定した気がしますが
ペアリングの旧プロファイルが残っているとFreeFlight3が誤動作するようなので
旧プロファイルは切り替える前に削除してから切り替えたほうがいいようです。
切り替えながら使う場合のは別の不具合が発生しそうであまりよくないかもしれません。
※Windwos8.1 ノートPC + FreeFlight3 + ゲームパッド PlayStation DUALSHOCK3 でも操縦可能。
慣れているDUALSHOCKコントローラでの操縦は超快適!!ボタン割り当てもできたらいいですね。
プロポのように操縦はスティックで慣れていたほうがいいと思います。

あとはSDKでの開発環境の構築ですが、なんとか試行錯誤で挑戦してみます。
KinectもあるのでAR.DroneのSDKが使えたらいいけど。。。
工学ナビさんの「ARDroneForP5: ProcessingでAR.Droneをコントロールしよう!」が
AR.Drone(Wi-Fi)向けでちょっと昔の情報ですがてわかりやすかったので、
まずはProcessingベースでできるかやってみたいと思います。
(すでにやられている方がいればコメントで教えて欲しいです。よろしくお願い致します!m__m)
なんとこんなアプリもあります。すばらしい!やってみたいですね。
ドローンプログラミング教育アプリ「Tickle」 https://tickleapp.com/en/
Scratchライクなプログラミングによって遠隔操作する教育用アプリ。iOS専用。
[Parrot社公式]Tickle: Visual programming for Rolling Spider MiniDrone on your iPad!
http://blog.parrot.com/2015/03/23/learn-visual-programming-rolling-spider/
Programming A Mini Drone With Tickle(YouTube)

■中国ElecFreaks社 ELF VR Nano
https://www.indiegogo.com/projects/elf-the-hd-video-streaming-nano-drone

スマートフォン操作対応オープンソースキット。
自分で組み立てる自作が可能でカスタマイズ自由。
軽量で使いやすいく親指だけのスライドで離陸簡単安定飛行。
720pHDカメラでリアルタイム画像送信。VRヘッドセット可能。
3Dプリント機体部品も無償公開。オリジナルデザインにも。
3Dプリント機体部品(Thingiverse)
http://www.thingiverse.com/thing:721744
http://www.thingiverse.com/thing:501904
価格:99ドル~ ※2015年7月から販売予定
ハード:AVRマイコンプロセッサ ATmega328P-AU、Arduinoベース
通信規格:TICC2540 Bluetooth 4.0 (2.4G)
カメラ:720P HD WiFi カメラ
バッテリー:3.7V-1900mAhリチウムイオン(取り外し可能)
飛行時間:充電時間約?分、飛行時間約7分
飛行距離:15~30メートル
走行速度:?km/h
対応端末:iOS、Android、※Bluetooth4.0必須
ソフト:付属オープンソースArduinoプログラミング環境
サイズ:幅140mm x 奥行140mm x 高さ35mm
重量:98g
随時更新予定。
※Fusion 360の購入はこちらから。