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なんでも自分たちで作るデジタル・ファブリケーション到来!観るから創るへ安価に誰もができる時代に。最新動向のまとめ。

時代は切削か!?MODELA MDX-15/20をFusion 360 CAMで使い倒す!趣味のCNCをしよう!【導入編】

2016年08月06日 | 3DCAM


時代は切削か!?
MODELA MDX-15/20をAutodesk Fusion 360 CAMで使い倒そう!
趣味のCNCはじめました!3Dプリンタともコラボしてみよう!?


ようやく待望のCNCフライスが手に入りました。
といっても旧式の中古ですが、まだまだ使えそうなものです。
(奥にあるのは愛機の3Dプリンタ「PRN3D」改造バージョン)

 

アルミ加工もできる剛性がしっかりした安価な機種を物色していましたが、
エンドミルとか工具をいろいろ買い揃えると結構コストがかかりますね。

 ※ブログ内関連記事
 CNCフライス加工にも使える実質無料の「Autodesk Fusion360」のCAM機能を使い倒してみたまとめ
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/961590bb3230e7babb6ee6b8c6bf7c2b

この加工機は2000年から発売されてたRoland DG社のMODELA MDX-15 旧式機種ですが
ある程度アルミ加工もできるようですし、いまだ現役で使われているみたいです。
4軸とかに改造しているユーザもいますね。

 MODELA MDX-20/15 - ローランド ディー.ジー.
 http://www.rolanddg.co.jp/product/archives/mdx-20_15/mdx-20_15.htm
 

本来はModela Player4専用CAMソフトでIGESSTLの3Dデータを読み込んで
自動でツールパスを作成して切削加工を行う仕様の加工機なのですが
 
せっかくFusion360 CAMがあるのでNCデータを使いたいですよね。

なんとGコードを使えるようにしたというNC-MODELA専用オリジナルCNC制御アプリを
使えばNCデータ(Gコード)で動かすことができるようになります。

 NC-MODELA - ロボット・ファン.net
 http://www.robot-fan.net/modela/index.html
 
 ・NCデータが使える
 ・原点出しがカンタン!
 ・加工時間の短縮が可能
 ・機械最小分解能を有効に利用

※2022年4月以降にこのサイトはなくなったようです。
NC-MODELA - ロボット・ファン.net
 WAYBACK MACHINE最終サイト過去キャッシュ

 https://web.archive.org/web/20220326131632/http://www.robot-fan.net/modela/index.html

NC-MODELA専用オリジナルCNC制御アプリ NC-MODELA
 NC-MODELA_1_0_0_9.ZIP


あとは肝心のFusion360 CAMのNCデータはどうかですが
いちお対応していたみたいです。
Roland DG社の加工機では2種類の制御コードのフォーマットがあって
AutodeskのFORUMにも詳しくRoland雛形ポストの情報がありました。

 Autodesk FORUM POST PROCESSORS
  Roland RML Post processors
  http://forums.autodesk.com/t5/post-processors/roland-rml-post-processors/td-p/6095150

 GコードベースのRoland ISOのものと、独自コードのRoland RMLがありますが、
 MODELA MDX-15/20は、ネイティブではRoland RML(RML-1)のようです。

 

 Roland ISOであればGコードベースなのでNC-MODELAで動きましたが
 (G-CodeをRMLに変換して送っています)
 Roland RMLでもシリアルポートに直接送信できるCNC制御ソフトがあれば
 使えそうな気もしたので、探してみたら唯一下記のNC通信ソフトがあったので
 こちらも検証してみます。
 
  ComncV3 - 竜の子ソフト
  http://www5a.biglobe.ne.jp/~NCPRO/
  
  初期設定の状態でRoland RMLコードを直接送ってみましたがいちお動きました。
  Z軸の挙動がちょっと怪しかったので適正設定値の補正をすれば使えそうな気がします。


ということで、早速待望の Fusion 360 CAMで使い倒すいつものギークまとめをやっていきま~す!


◯まずは機械仕様と性能を把握しましょう

 MODELA MDX-15の場合
  最大動作範囲: X軸方向 152.4 mm、 Y軸方向 101.6 mm、Z軸方向 60.5 mm
  ツールチャック: φ6
  スピンドルモーター: 10 W (DC モータ)
  ソフトウェア分解能: 0.025 mm/ステップ
  機械的分解能: 0.00625 mm/ステップ
  主軸回転数: 6500rpm(固定)
  最大送り速度: 15mm/sec(全軸)
  切り込み深さ: 0.5mm(20ステップ)

  接触型スキャニング機能あり
  X/Y軸方向0.05 ~ 5.00 mm (0.05 mm きざみで設定)、Z軸方向0.025 mm
  ※3Dスキャンもできるのでサイズを計測したり、3Dモデル化もできるのでいいですね。


◯Fusion 360 CAMのポストコンフィグ(NCコード変換)が使えるのか確認しましょう

  雛形ポストコンフィグで使う加工機に合わせたものがあるがチェック。
  合わない場合は、コンフィグファイルをカスタマイズして個別対応も可能です。

 ・Fusion 360が標準対応している雛形ポストコンフィグ一覧
  acramatic.cps - Acramatic
  acurite millpwr 2.cps - ACU-RITE MILLPWR 2
  acurite millpwr 3.cps - ACU-RITE MILLPWR 3
  anderson.cps - Anderson
  andronic.cps - Andronic
  anilam conversational.cps - ANILAM CONVERSATIONAL 
  apt.cps - Common ISO 4343 APT
  belotti.cps - Belotti
  biemmepi.cps - Biemmepi
  bostomatic.cps - BostoMatic
  boxzy.cps - BoXZY (Grbl)
  bridgeport.cps - Bridgeport
  burny_plasma.cps - Burny Plasma (WADR)
  camplete.cps - CAMplete APT
  carbide3d.cps - Carbide 3D (Grbl)
  centroid.cps - CENTROID
  cncrouterparts.cps - CNC Router Parts (Mach3Mill)
  datron mcr english.cps - DATRON MCR (English)
  datron mcr german.cps - DATRON MCR (German)
  denford.cps - Denford
  dialog 112.cps - Deckel Dialog 112
  dump.cps - Dumper
  dynapath.cps - DynaPath Delta
  eding.cps - Eding CNC/USBCNC
  emc.cps - Enhanced Machine Controller (EMC)
  eztrak conversional.cps - EZ-Trak Conversional
  fadal.cps - Fadal
  fagor.cps - FAGOR
  fanuc - inverse time - a-axis.cps - FANUC - Inverse Time and A-axis
  fanuc incremental.cps - FANUC (with G91)
  fanuc turning.cps - FANUC Turning
  fanuc with subprograms.cps - FANUC with subprograms
  fanuc.cps - FANUC
  flexicam.cps - FlexiCAM
  generative-machining.cps - Generative Machining APT
  gplus.cps - GPlus
  grbl.cps - Grbl
  gskcnc.cps - GSK 928MA
  haas - inverse time - a-axis.cpsHAAS - A-axis
  haas turning.cps - HAAS Turning
  haas umc-750.cps - HAAS UMC-750
  haas with a-axis.cps - HAAS - A-axis
  haas.cps - Generic HAAS (pre-NGC)
  heidenhain 407.cps - Heidenhain TNC 407
  heidenhain iso.cps - Heidenhain ISO
  heidenhain turning.cps - Heidenhain/MANUALplus Turning
  heidenhain.cps - Heidenhain
  hurco.cps - HURCO
  hypertherm jet.cps - Hypertherm Jet
  intelitek.cps - Intelitek
  isel.cps - ISEL Intermediate
  jet.cps - Jet template (DEMO ONLY)
  kosy.cps - KOSY
  linuxcnc.cps - LinuxCNC (EMC2)
  mach2mill.cps - Mach2Mill
  mach3mill.cps - Mach3Mill
  mazak.cps - Mazak
  mazatrol fusion640m.cps - MAZATROL Fusion 640M EIA/ISO
  mektronix.cps - Mektronix
  meldas.cps - MELDAS
  millplus.cps - MillPlus
  milltronics.cps - Milltronics
  minimal.cps - Minimal Heidenhain
  mitsubishi.cps - Mitsubishi
  mori-apt.cps - Mori APT (MfgSuite)
  multicam hpgl.cps - MultiCam HPGL
  multicam.cps - MultiCam ISO
  mydiycnc.cps - MyDIYCNC (FABCAM)
  num.cps - NUM
  okuma.cps - OKUMA
  omax.cps - OMAX Waterjet
  operation-sheet-csv.cps - Operation Sheet CSV
  operation-sheet.cps - Operation Sheet
  opticut.cps - Opticut
  osai.cps - OSAI
  othermill.cps - Othermill (Otherplan)
  pocket nc.cps - Pocket NC
  prototrak.cps - ProtoTRAK GCD
  roeders rms6.cps - Roeders RMS6
  roland iso.cps - Roland ISO
  roland rml.cps - Roland RML
  rs274.cps - RS-274D
  scm.cps - SCM-Prisma 110
  seicos.cps - Seicos
  selca.cps - Selca
  setup-sheet-excel-2007.cps - Setup Sheet Excel 2007
  setup-sheet-excel.cps - Setup Sheet Excel
  setup-sheet.cps - Setup Sheet
  shopbot iso.cps - ShopBot ISO
  shopbot.cps - ShopBot OpenSBP
  siemens turning.cps - Siemens Turning
  siemens-802d.cps - Siemens SINUMERIK 802D
  siemens-840d.cps - Siemens SINUMERIK 840D
  smoothie.cps - Smoothie Mill/Laser
  tekna.cps - Tekna
  thermwood.cps - 3-Axis Thermwood
  tinyg.cps - TinyG
  tool-sheet-csv.cps - Tool Sheet CSV
  tool-sheet.cps - Tool Sheet
  torchmate.cps - Torchmate 3.0 Mill/Plasma
  tormach slant-pro.cps - Tormach Turning (Slant-PRO)
  tormach.cps - Tormach PathPilot
  validating.cps - Validator
  wincnc.cps - WinCNC
  xml.cps - XML Cutter Location Data
  yasnac.cps - YASNAC

  ・Autodek公式CAMポストライブラリ検索サイト 
   
   Autodek CAM Post Library
   https://cam.autodesk.com/posts/

  その他
  Tormach POST PROCESSORS for Fusion 360
   https://www.tormach.com/software-post-processor.html
  ・15L Slant-PRO Lathe Post Processor for SprutCAM Tormach Only Post
  ・15L Slant-Pro Lathe Tormach Post Processor for SprutCAM All Post
  ・Tormach Post Process for SprutCAM Tormach Only Post
  ・Tormach Post Processor for SprutCAM All Post
  ・Fusion 360 Post Processor for Tormach PCNC Mills with PathPilot
  ・Fusion 360 Post Processor for 15L Slant-PRO Lathe PathPilot
  ・Tormach MasterCAM post
  ・EZ-CAM Post Processor for Tormach PathPilot
  ・PCNC Post Processor for TurboCAD/CAM

  Scott216 CNC-Post-Processor
   https://github.com/Scott216/CNC-Post-Processor
  ・Haas TM2.cps
  ・Shapeoko V2.cps
  ・Tormach PCNC1100.cps

  Custom Ouplan CNC Post Processors
   https://github.com/X3msnake/Ouplan-CNC-Fusion-360-Post-Processor
  MPCNC posts processor
   https://github.com/martindb/mpcnc_posts_processor


  MODELA MDX-15/20の場合は、
  雛形ポストは「Roland RML」でプロパティのMDX-15/20のところを「はい」にします。
  Gコードベースの雛形ポストにしたい場合は「Roland ISO」にします。
  
  カスタマイズはコンフィグファイル(スクリプト)をいじればできそうな感じなので
  時間があれば挑戦したいと思います。


◯Fusion 360 CAMでNCコードを出力して正常にツールパスが動作するのか確認しましょう

 ツールパスの基点となる機械原点とワーク原点を把握します。

 機械原点とは、機械メーカーが決めたその機械固有の原点です。
 ワーク原点とは、複数の任意の機械座標系上の位置をそれぞれ登録した原点です。
 これらによって決まる座標系をワーク座表系といいます。

 機械原点で治具などを使う場合には、交換の際に加工位置がずれてしまったり
 加工の正確な位置決めがしにくいので
 Fusion 360 CAMではワーク座標系(WCS)を基準にツールパスを作成していきます。

 ますはテストモデルで3軸加工のNCコードを作成して動作確認していきましょう。

 1.セットアップで加工のための準備をします。
 
 ワーク原点の位置は、任意で設定することができますが、
 加工機で指定する原点と一致していることが重要になります。
 
 [ストック]タブに切り替えて材料のサイズを指定します。
 実際よりも少し大きめに設定すると削り残しがなくなります。

 2.ツールパスの種類を選択します。

 今回は3軸での荒加工の動作テストなので[3D]-[3D負荷制御]にします。
 

 [工具]タブ:使用する工具と加工機と材料にあった主軸回転数と切削送り速度などの切削条件を指定します。
 [図形]タブ:加工する範囲や加工しない範囲を設定します。
 [高さ]タブ:加工途中の回避高さや加工する最大高さや最小高さを設定します。
 [パス]タブ:ツールパスの動作に関する内容を設定します。
 [リンク]タブ:2つのツールパス間の動きを設定します。

 
 ちなみに工具が入らないところのツールパスは作られません。
 工程ごとに工具サイズと加工精度に合わせて段階的にツールパスを作って切削していきます。

 3.ツールパスのシミュレーションをします。

 どのようなツールパスで切削されていくか[シミュレーション]で確認します。
 

 4.ツールパスをNCデータに変換します。
 
 [ポスト処理]で加工機にあったポストコンフィグを選択して作成します。
 
  MODELA MDX-15/20の場合は、
  雛形ポストは「Roland RML」でプロパティのMDX-15/20のところを「はい」にします。
  Gコードベースの雛形ポストにしたい場合は「Roland ISO」にします。

 
 5.NCコードをCNC制御ソフトに読み込みこんで動作確認をしましょう。

 GコードベースのRoland ISOのものと、独自コードのRoland RML
 ちゃんと動作するか調整していきます。ある程度NCコードの知識も必要ですね。

 実績もあるGコードベースのNC-MODELAを使うほうが無難に思いますが
 ネイティブなRMLで直接送ったほうが互換や性能が高そうに思うので
 ComncV3と併用できるようにしたいです。

 
 

 
 
 ・Roland雛形ポストのNCコードを補正します。

  Fusion360 CAMの雛形ポストでは標準的なヘッダコードになっているので
  使用環境にあわせてヘッダコードを確認しましょう。
  (Roland雛形ポストのままでも特に影響はなく大丈夫でした。)

  NC-MODELAで使用制御できるGコード内容(取扱説明書から抜粋)

   M3     :スピンドルON
   M5     :スピンドルOFF
   M30     :加工プログラム終了
   M00     :プログラム停止
   M02     :プログラム終了
   M03     :スピンドルON
   M05     :スピンドルOFF
   M30     :プログラム終了
   G00     :早送り X_ Y_ Z_
   G01     :直線補間 X_ Y_ Z_
   G02     :円弧補間(時計回り) X_ Y_ I_ J_
   G03     :円弧補間(反時計回り) X_ Y_ I_ J_
   G28     :原点復帰 X Y Z
   G53     :機械値指令 X_ Y_ Z_
   G90     :絶対値指令
   G91     :増分値指令
   G92     :現在値座標系設定 X_ Y_ Z_
   F      :速度設定mm/min にて指令
          MODELAでは最大1200m/minまで設定可能
   [使用例]
   G91     :以後、増分値指令
   G00Z5.   :早送り、Z軸+5mm(ベースプレートの厚みが5mmあるので)
   G90     :以後、絶対値指令
   G92X0Y0Z5. :今の位置で現在値をX0Y0Z5.に設定する

   ※注意事項!!
   ・_(アンダーバー)には数値が入ります。
   ・小数点有りの場合はmm単位、小数点なしの場合はμm単位
    (1/1000mm)となります。
   ・Gコードはプログラム1行に対して1つのみ実行できます。
   ・Gコードが1行に2つ存在する場合1つ目しか実行できません。


   Roland DG NCコード リファレンスマニュアル
   http://icreate.rolanddg.com/iModela/download/dl/manual/NC_CODE_JP.pdf

   Gコード(G機能)
   http://www.nttd-es.co.jp/products/e-learning/e-trainer/trial/nc/g-code.htm

   JIS 6315-2:2003で規定されているGコード一覧
   http://nc-program.s-projects.net/jis/g-code.html
   NCプログラム基礎知識
   http://nc-program.s-projects.net/g-code.html


  MODELA MDX-15/20で使用制御できるRMLコード内容(抜粋)

   ^IN      :初期化
   ^PR      :座標指定を相対値モードに設定
   ^PA      :座標指定を絶対値モードに指定
   !MC0     :モーターOFF
   !MC1     :モーターON
   !RCn     :モーター回転数(n:1-15) ※MDX-20/15は6500rpm固定なので無効
   !ZOz     :高さzを新たなZ原点とする
   Vv      :ツール移動速度v(mm/s)
   Zx,y,z    :現在位置から(x,y,z)への絶対位置移動(切削)
   !VZn     :Z軸送り速度 n:0-30 (mm/sec 単位)
   VSn      :X,Y軸送り速度(mm/s)
   !ZZx,y,z   :現在位置から(x,y,z)への絶対位置移動(切削)
   !PZz1,z2   :刃物の切り込み量(z1)と空送り量(z2)[0.01mm 単位で指定]
   ^PUx,y    :空送り位置まで刃物を上げてx,yに移動
   ^PDx,y    :切り込み位置まで刃物を下げてx,yに移動(切削)
   !XOn     :X原点をnの座標値にする
   !YOn     :Y原点をnの座標値にする
   !ZOn     :Z原点をnの座標値にする
   !XO0;!YO0;!ZO0 :(0,0,0)座標位置をXYZ原点とする
   !DWn     :n[単位ms:整数]の値だけ現在位置に停滞(dwell)
   !ZM z      :現在位置からZ軸の移動


   MODELAコード表
   http://www.tagiya.co.jp/develo/code.htm
 
   File:RML1 Command Guide
   http://wiki.fablabbcn.org/File:RML1_Command_GuideENVer100.pdf


 6.NCデータのワーク原点に加工機のユーザ座標系の原点を一致させましょう。

 Fusion 360 CAMのNCデータのワーク原点とCNC制御ソフトで切削するときのユーザ座標系の原点が
 完全一致していることが大重要です。
 想定外の部分を切削しはじめたり、切り込み位置がずれて材料に深く切り込むことによって
 エンドミルに高負荷がかかって最悪高価なエンドミルが折れてしまいます。
 ワーク原点を使う場合は、Fusion 360 CAMでの材料のストックサイズを実際よりも若干大きめに
 しておくのもいいですね。

 一般的には加工機専用のCNC制御ソフトでの原点センサ機能などで一致するように
 自動でやってくれますが、MODELA MDX-15/20でのNC-MODELAではちょっと工夫が必要です。

 私の場合は、比較的位置合わせがしやすい材料の上面中央点を原点にしてます。

 使用する刃径6mmの2枚刃フラットエンドミル
 

 Fusion 360 CAMではストック材料の上面中央点をワーク原点として設定
 

 NC-MODELAで機械原点からの位置を移動させユーザ座標系の原点として登録
 
 ※材料の上面中央点を決めやすいように、まず材料に中央点がわかる寸法補助線をひいておいて
  目視でエンドミルの先端のXYZの位置を決めたのち、エンドミルを回転させて
  少しずつ材料に近づけて音が変わる(擦れる)位置を探って原点座標を確定してます。
 
 パネルの現在値のX,Y,Zボタンを押して 0 にして原点として設定します。
  (Roland雛形ポストのままでも特に影響はなく大丈夫でした。)
 

 Fusion 360 CAM で CNC MODELA MDX-15/20 を使い倒してみた! 【 ツールパス切削テストその1 】
 
 3D負荷制御による荒加工の切削テストした時の様子です。
 荒加工の後に動画にはないですが、2D輪郭加工で外周を仕上げています。
 材料は捨て板に使っている100円で売っているMDFボードのノコで切った切れ端です。w
 土台に両面テープで貼ってますが結構強いですね。
 はじめ切り込み設定とか最適でなかったので何度か失敗してますが
 軽快に切削できるようになりました。
 切り込み設定が最適でないと轟音が鳴り響きます!
 切り込みピッチと送り速度がポイントですね。
 材料の硬さや工具種類と回転数などの加工機の性能にも依存するところです。
 感覚として切削音が軽快に聞こえれば最適だと思います。
 さらに切りくずの状態からも判断できると思います。

 次回はここからFusion 360 3Dロゴマーク F を削り出しますよ。

 ※ただ今奮闘中につき詳細をまとめ中!

 まずは簡単なものから切削してみよう!ということで最初に切削するものはやっぱりこれでしょ!
 ☆次回記事予告☆  
 時代は切削か!?MODELA MDX-15/20をFusion 360 CAMで使い倒す!趣味のCNCをしよう!【切削初級編】

 

 

 


 正確に切削ができるようになったら、過去に3Dプリントした個人作品も
 切削でやってみた結果とかも紹介していきたいと思います。
 
 
 

 切削もできるようになれば作品のアイディアのバリエーションも広がりますね。
 3Dプリントとのコラボもしてみたいです!




 ※随時更新予定。


 


※Fusion 360の購入はこちらから。




実質無料の3DCAD「Autodesk Fusion360」の新機能ワンポイント情報のまとめ【メッシュモード編】

2016年07月28日 | 3DCAM


2016.07.28付のアップデートでFusion 360 に待望のメッシュ機能が搭載されました!
Autodesk Meshmixerの主要な機能がメッシュモードとして移植されたようです。すばらしいですね。

 
 ※タイムライン4:40あたりからメッシュ機能についての説明

 まだプレビュー版なのでメッシュ機能を使用するには、基本設定のプレビュー機能のところをチェック!

 参考記事:Fusion360 メッシュ機能が追加されました! by Home3Ddo
  http://home3ddo.blog.jp/fusion360-mesh


詳細をまとめるまで、Fusion360日本語公式フォーラムにある詳細内容を一時的に転載しておきます。

What's New 2016 2016.07.28 Fusion360日本語公式フォーラムより
http://forums.autodesk.com/t5/fusion-360-ri-ben-yu/what-s-new-2016/td-p/6012997/page/2



メッシュの環境でのプレビューが利用可能になりました


 1.png


はい。作業が完了しました。これにより、MeshMixer に切り替えることなく Fusion 360 内で STL と OBJ を変更することができるようになります。MeshMixer テクノロジのほとんどが Fusion に移植されました。Fusion は完全な製品設計プラットフォームの一部としてメッシュ編集機能を保有する、初めての製品です。[作成]ドロップダウン メニューから[メッシュを作成]を選択します。


メッシュ環境に移動します(スカルプトまたは基準フィーチャ環境と同様)。[メッシュを挿入]ツールをクリックして作業対象のメッシュ モデルを挿入します。ダイアログ ボックスを使用して、メッシュの配置や尺度、中心を決めたり、地面に移動することができます。


 2.gif


特記すべき主要なワークフローがいくつかありますので、詳しく説明します。


再メッシュ、削減、削除および塗り潰しによるメッシュ ボディの修正


このメッシュ環境の主な目的は、メッシュ データを修正またはクリーン アップしてダウンストリームで使用しやすいツールを提供することです。


Fusion にメッシュ データを挿入するときに、不要な三角形が多すぎたり、きわめて狭い三角形があるなど、ペイントブラシ セレクタで選択するのが難しい場合があります。この場合には[再メッシュ]ツールを使用します。


 3.jpg


[再メッシュ]ツールでは、モデルを再メッシュして、三角形をより均等な数に分散できます。三角形の密度を補正することで、シャープなエッジと境界ジオメトリを維持できるため、モデルの均整は維持されます。メッシュ操作を確定する前に、[プレビュー]チェック ボックスをオンにしてメッシュがどのようになるかプレビューを表示します。以下に示すもう 1 つの例は、オリジナルのメッシュ ファイル(左)と 40% の密度で再メッシュされたバージョン(右)です。


 45.jpg


モデルにある三角形が多すぎる場合に数を減らすには[削減]ツールを使用します。[再メッシュ]ツールの動作と同じように、ブラウザでボディ全体または削減する領域のペイント部分を選択します。次に、密度を変更して、モデルにどのような影響を与えるかをプレビューします。


 6.jpg


では、メッシュ モデルからフィーチャ全体を削除する場合の方法を見てみましょう。3D スキャンで穴を埋める場合もあります。そのようなときには[削除と塗り潰し]を使用します。削除する領域を選択して実行すると、その領域が自動的にクリーンアップされて表示されなくなります。


 7.jpg


メッシュ ボディを再作成する


修正しようとしているメッシュ モデルのバランスが崩れていて、大きな修正が必要な場合、または単に複数個の開いているメッシュを埋めてモデルを閉じたメッシュにする場合は、[ソリッドとして再作成]ツールを使用します。このツールはモデルを再メッシュし、ギャップを閉じることで、モデルをソリッド メッシュとして再作成します。


 8.jpg


メッシュ ボディを結合する


1 つに結合したい複数のメッシュ ボディがある場合は、[結合]ツールを使用します。モデリングの[合成]ツールと同様の機能で、ツール ボディを保持するか破棄するかを決めることができます。結合すると、元のボディには個別のカラーが割り当てられるため、それぞれの面グループを簡単に選択できるようになります。


 9.gif


メッシュ断面からスケッチを作成する


もう 1 つ便利な方法として、メッシュ ボディの断面に基づいてスケッチ ジオメトリを作成するワークフローがあります。パーツをダウンロードしてリバース エンジニアリングを行う方法、またはソリッド(BREP)モデルに取得した 3D スキャンとして考えてください。[スケッチ]ドロップダウン メニューの下に、2 つの新しいツールが追加されています。[メッシュ断面を作成]を選択してリファレンスとして使用するメッシュ ボディをクリックします。次に、マニピュレータを使用してスケッチ プロファイルとする断面を取得し、[OK]をクリックして終了します。これで、断面プロファイルを編集できるように追加された、新しいスケッチが作成されました。


 10.gif


ここで、操作するスケッチ プロファイルには手作業が必要になります。[メッシュ断面を作成]ツールの下に[曲線をメッシュ断面にフィット]ツールがあります。スケッチ内に、プロファイルのアウトライン作成が必要なスケッチ曲線がある場合に使用します。最良の結果を得るには、線分、円弧、フィットさせる曲線タイプのスプラインの組み合わせを使用して、スケッチ断面のアウトラインを作成することをお勧めします。フィットさせる曲線のタイプのスプラインは適切に機能します。


 11.gif


 12.png


閉じたスプライン タイプも使用できますが、閉じたスプラインによって生成された結果は、手動で作成するほど正確ではない可能性があります。この例では、シャープな変換が必要な部分がうまく生成できていないことが分かります。その場合には、線分、円弧、スプラインなど他のフィットさせる曲線のタイプを使用してスケッチを正しくトレースする必要があります。完成度の高いモデルを作成するには、常に時間がかかることにご留意ください。


 13.jpg


便利なヒントとテクニック


次の説明に進む前に、ここでいくつか役立つヒントとテクニックを紹介します。作業を進める上で必ず参考になりますのでご一読ください。



  • 面のグループをダブル クリックすると、全体の面グループがハイライト表示されます。


 14.gif



  • "[" と "]" の角括弧キーを押すと、選択した領域がそれぞれ拡大および縮小されます。非常に便利です。


 15.gif



  • 穴の開口部の上にカーソルを置いてダブル クリックすると、穴の周囲がハイライト表示されます。これも便利な機能です。


 16.jpg



  • もう 1 つ便利な機能を紹介します。再作成モードをブロックにして[ソリッドとして再作成]ツールを実行すると、設計を低ポリゴン メッシュのバージョンで作成することができます。Minecraft をご存じの方にはお馴染みですね。


 17.jpg


今の段階ではプレビューだけの機能であり、プレビューから製造段階に移行していく際にはこうした作業とは最終的に異なることにご留意ください。ユーザからフィードバックをこの段階でもらうことで、製品の方向性に影響を与えることができるという利点があります。この機能がどのように使われているか、非常に興味深く見守っています。環境を改善するための努力として、たとえばメッシュの三角形を正方形や長方形に変換する四角形化などに取り組んでおり、これはメッシュ モデルを T スプライン ボディに変換するための必須機能です。今後の改良をご期待ください。後は時間の問題です。






○2016.07.28付のアップデートでMeshmixerの主要な機能が移植された部分

 メッシュの挿入時の回転、中心移動、接地が簡単!
 

 メッシュ機能メニュー
 

 Meshmixerの機能で移植された部分
 

 

 

 

 メッシュを使った新機能
 

 BRepモデルからもメッシュ化して結合
 


メッシュ編集としてまだ完璧ではありませんが今後のアップデートに期待してます。
Fusion 360公式フォーラムでどんどん要望をあげていったほうがいいですよ!

私の要望としては
クワッドメッシュ対応したら頂点、エッジ、面をポリゴンモデラーみたいに
ポリゴン編集できたらいいですね。
スカルプトとパッチの機能の中間的な位置づけになる機能です。



Fusion 360はハイブリット化へ向けて進化し続けてます!




 ◯Meshmixer無料学習サイトあります!

 ■SolidProfessor Meshmixerコース(一部無料、英語、米国CAD学習サイト)
 http://www.solidprofessor.com/meshmixer/
 アカウント登録が必要ですが、Meshmixer無料体験コースがあります。(Fusion360無料体験コースもあり)
 
 ・全9時間38分、41レッスン



※随時更新予定。

 
 ※ブログ内関連記事

 ○Autodesk Fusion360 ワンポイント情報 

 初心者は無料の凄い3DCAD「Autodesk Fusion360」のワンポイント情報のまとめ【インストール環境編】
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/65b0b0faf6e2047c109d54dda19f25a7

 初心者は無料の凄い3DCAD「Autodesk Fusion360」のワンポイント情報のまとめ【モデリング編】
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/1842e77879c3791e89eb0b0715af881f

 初心者は無料の凄い3DCAD「Autodesk Fusion360」のワンポイント情報のまとめ【レンダリング編】
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/c122c6cee92f4784b5f3cbb1fbd0aa95

 初心者は無料の凄い3DCAD「Autodesk Fusion360」のワンポイント情報のまとめ【その他付属機能編】
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/e6391d0b28271a737242e6388314fb5f

 初心者は無料の凄い3DCAD「Autodesk Fusion360」のワンポイント情報のまとめ【API&コマンド編】
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/e023e84d96981db7f9190909f9a069d0

 CNCフライス加工にも使える実質無料の「Autodesk Fusion360」のCAM機能を使い倒してみたまとめ
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/961590bb3230e7babb6ee6b8c6bf7c2b

 実質無料の3DCAD「Autodesk Fusion360」の新機能ワンポイント情報のまとめ【メッシュモード編】 
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/034388c799e1e3cd83ebc3c533717e80

 実質無料の3DCAD「Autodesk Fusion360」の使い方を無料で学べるオススメ解説動画サイトのまとめ 
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/52e2b3dd2e68c21f41cc19746f366174
 



※Fusion 360の購入はこちらから。




CNCフライス加工にも使える実質無料の「Autodesk Fusion360」のCAM機能を使い倒してみたまとめ

2016年04月10日 | 3DCAM


3Dプリンタの次は「時代は切削!」CNCフライス加工などにも使える
実質無料の「Autodesk Fusion360」のCAM機能を使い倒してみたまとめです。


 ※ブログ内関連最新記事 
 時代は切削か!?MODELA MDX-15/20をFusion 360 CAMで使い倒す!趣味のCNCをしよう!【導入編】
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/03a6f11f882d947f7baceacbe5bd7de6



初心者にとって実質無料だった凄い3DCAD「Autodesk Fusion360」が登場して
3Dプリントユーザにはだいぶ認知されてきました。

そこで、さらなる高みを目指して、CAMは素人である私が未知なるクエストの
CAM機能の実践を素人目線でまとめいきたいと思います。
家庭用CNCフライス実機の選定も前提にいろいろ情報をまとめていきます。

CAMの第一印象として3Dプリンタよりかなり敷居が高そうなので
家庭向きのローエンドCAMの内容でいきたいと思います。


早速「Fusion360は無料なのにCAMもできるのですごいよねぇ。」って聞くけど、
「なんかすごいみたいですけど、CAMって何んですか?」と
ピントこない人のためにまずは簡単に説明しておきます。
(って調べたまとめですけど)


○CAM(キャム)とは?

 コンピュータ支援製造 (Computer Aided Manufacturing)のことで
 CADで作成されたデータを元にコンピュータを使って工作機械を操作する
 加工情報のNCデータ作成を行うこと。
 (3DプリンタでのG-Code作成と似ています。)

 ・2D CAM
   平面的なポケット加工や輪郭加工及び穴あけ加工のXY2軸移動の加工情報の
   NCデータを出力するもの。いま話題のレーザー加工機でも使われています。

 ・2.5D CAM
   2Dに加えて平面輪郭に断面をつけた加工及び側面から見た輪郭形状の
   加工のためのXY2軸移動の加工情報のNCデータを出力するもの。

 ・3D CAM
   3Dでの自由曲面の加工のためのXY2軸からXYZ3軸以上の移動の加工情報の
   NCデータを出力するもの。業務用では5、6軸まであるようです。

  ※NCデータとは機械を制御するための加工プログラム(G-codeも含む)のこと。


○3Dプリンタとの違いは?

 3Dプリンタでは積層しながらの足し算でものをつくっていきますが
 CAMでの機械加工は逆の切削しながら引き算でものをつくっていきます。

 

 3Dプリンタはスライサーというソフトで形状の水平断面ごとの
 移動データ(ツールパス)に沿って積層しながら形状をつくっていきますが
 開始から終了まで一貫して動くので、ほぼ勝手にやらせておけば完成します。

 

 3DCAMはそうは簡単にはいきません。荒加工から仕上げ加工など
 完成するまでの工程がいくつもあります。
 横に穴があるものとか、中空とかも一度に加工はできません。
 常に加工状況を見ながら工程をサポートしていかなければなりません。
 加工に使う機械や工具によっても工程が違ってくるようです。
 ここが敷居が高くなる要因ですね。
 3Dプリンタよりかなりスキルが必要になってきます。


○どんな機械がつかえるの?

 まだまだ一般的には個人で持つには高価な機械でした。
 でも時代の流れでしょうか?
 グット身近になる廉価でオシャレな機種も登場してきています。

 デスクトップ型CNCフライス「KitMill Qt100」 株式会社オリジナルマインド
 http://www.originalmind.co.jp/products/kitmill_qt
 
   ストローク X軸:156.4mm、Y軸:106.6mm、Z軸:58.4mm

 国産最新機種で19万8千円という価格で、キャッチ「時代は切削!」というモノづくりを
 さらに革新させていく兆しを感じます。

 

      
        ORIGINALMIND KitMill BT100 13万8千円
        ストローク X軸:154.2mm、Y軸:104.6mm、Z軸:50mm

 あとは海外の中国製とかでCNC2030とかCNC3020という10万円以下の破格なものもあります。
  AliExpress
   http://ja.aliexpress.com/w/wholesale-cnc-2030.html
   http://ja.aliexpress.com/w/wholesale-cnc-3020.html
 
   ストローク X軸:300mm、Y軸:200mm、Z軸:80mm

 ただし、当たり外れがあったりして機械の質がわるかったりサポート対応にも
 期待できそうにないようです。
 でも3Dプリンタもそうでしたが、自己責任で改造したりしてやっていける人には
 ちょっと怪しいですが入門としてはいい教材だと思います。
 パソコンとの接続でUSBポート接続でないシリアルやパラレルポート接続の
 ものもあるので注意が必要です。対応しているOSもチェック!
 ノイズや信号安定のためノートPCよりディスクトップPCを推奨しているものもあり。
 PCで使う場合は、MACH3などのCNC制御用ソフトウェアが必要です。(付属もチェック)
  MACH3ソフトウェアについて(オリジナルマインド)
  http://www.originalmind.co.jp/goods/03515
 
 
         CNC Sable-2015 10万円前後
         ストローク X軸:200mm、Y軸:150mm、Z軸:60mm

 
 次世代最新ディスクトップCNC複合マシン紹介動画
 1台で3Dプリント、レーザーカッター、CNCフライスまでオールインワンも。
  BoXZY  http://www.boxzy.com/
  Stepcraft https://www.stepcraft-systems.com/
  Poket NC http://www.pocketnc.com/
  Othermill https://othermachine.co/othermill/features/
  Nomad http://carbide3d.com/nomad/
  洗練されてきているようですが、まだまだ高額で手が出ないですね。


○機械の選定のポイントは?

 1.価格 ・・・ やはり1番は価格ですね。
 2.性能 ・・・ 価格を重視するとある程度妥協することも必要です。
 3.静音 ・・・ 切削デモ動画で見ると結構うるさいです。防音対策も必要。
 4.サポート情報 ・・・ 実際に使っている方の公開情報が多いものがいいですね。
 5.安全性 ・・・ 緊急停止ボタン、リミットセンサ、原点センサはあったほうがよい。
             (オプションがあったり、後からの改造も可能な機種もあり)

 

 


◯CNCフライス加工での専門的な用語の意味は?

 おさえておきたい、聞きなれない専門用語集をピックアップしました。

 ・NCデータ
   機械を制御するための加工プログラムのこと。(G-codeも含む)
   工具が移動するXYZ座標位置情報や工具を動かすスピードなどの制御情報。

 ・G-code
   座標系を使って軸の移動を処理するコードのこと。
   Gコード一覧(NCプログラム基礎知識)http://nc-program.s-projects.net/g-code.html

 ・ポストプロセッサ
   CAMの言語を工作機械の言語(NCデータ)に変換する翻訳処理装置のこと。

 ・ポスト処理
   ポストプロセッサを使ってNCプログラムを生成すること。

 ・雛形ポスト
   ポスト処理によって標準的に生成されるNCプログラムのこと。
   各メーカーや機械の仕様によって雛形ポストが使えない場合には
   別途個別に適合させたNCデータに変換する必要がある。
   (ポストプロセッサのカスタマイズになるので有償対応)

 ・ツールパス
   切り出しのための切削工具の道筋をコード化したもの。工具経路。

 ・プロファイル
   輪郭線や等高線のこと。

 ・スピンドル
   工作機械で工具を取り付けて回転させる最も主要な軸の部分のこと。
   スピンドルモーターも含む。

 ・フライス
   多数の切れ刃で回転させながら切削する工具の総称。エンドミルも含む。

 ・エンドミル
   スピンドルの先端に付ける切削加工に用いる工具のこと。ビットともいう。
   側面の刃で切削し軸に直交する方向に穴を削り広げるための目的で使う。

 ・シャンク径
   工具の固定する先端部分の口径のこと。4mmが主流。

 ・ホルダー
   エンドミルなどの工具を固定する部分のこと。

 ・コレット
   摩擦力で工具を固定するためのテーパー状(円錐状)のスプリング部分のこと。

 ・アップカット
   進行方向に沿って時計回りに回転するエンドミルの左側で切削すること。
   工具の刃の素材への噛み方の違い。

 ・ダウンカット
   進行方向に沿って時計回りに回転するエンドミルの右側で切削すること。
   工具の刃の素材への噛み方の違い。素材の割れや裂けが抑えられる。

 ・ポケット加工
   素材を円や四角、閉じた線などで囲まれた内側を指定の深さに削り出す掘り込み加工のこと。

 ・荒加工
   素の材料から10mm以上の大きな掘り込みや穴を先に加工して、
   仕上げ加工の際の応力(抵抗力)による歪みを発生しにくくする加工のこと。

 ・中仕上げ加工
   荒加工から仕上げ加工する際の途中の加工のこと。
   仕上げ加工の精度を上げる目的で行う。

 ・仕上げ加工
   最終寸法で加工すること。

 ・リミットセンサ
   可動範囲を超えて移動しないように移動限界位置にセンサを付けて制御する。

 ・原点センサ
   原点センサ、またはリミットセンサを利用して原点を定める。(原点復帰動作)

 ・ミーリング
    回転工具により平面・曲面部を加工すること。

 ・ストックポイント
    加工する前の素材の中心位置のこと。

 ・クーラント
   切削油のこと。冷却機能の高いクーラントをかけながら
   摩擦熱で刃物が高温になるのを抑えて刃が折れるのを防ぐ。

 ・ランプ
   傾斜や勾配のこと。

 
               エンドミル                         スピンドル 


○CNCフライス入門基礎知識情報サイト

 参考になったサイトをピックアップしてます。

 ・積層から切削へステップアップ(登録ユーザ限定) by ITmedia記事
  http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1506/02/news052.html

 ・江戸川発! 知らないと損する切削加工のキホン by ITmedia記事
  http://www.itmedia.co.jp/keywords/cut_basic.html
  ザ・切削加工屋泣かせの形状コレクションなど3回シリーズ

 ・ママさん設計者がやさしく教える「CNCフライス超入門 by ITmedia記事
  http://www.itmedia.co.jp/keywords/mamacnc.html

 ・NCフライスへの道 by 始める電子回路さん
  http://startelc.com/machines/mch_cnc1.html

 ・Computer Numerical Control (CNC) by Kazu.U.さん
  http://www.b8y.info/cncjp.html

 ・機械設計エンジニアの基礎知識 by ものづくりウェブさん
  機械加工の基礎を学ぶ 切削加工(フライス加工・旋削加工等)
  http://d-engineer.com/kikaikakou/sessakukakou.html

 ・NCプログラム基礎知識 by 名前なしさん
  http://nc-program.s-projects.net/
  NCプログラムについてかなり詳しく解説されています。

 ・CNCフライス盤モデリングマシン・工作機械情報
  http://www.playwithcnc.com/

 ・金属加工!?ものづくり初心者のメモ帳~MC(マシニングセンター)・NCプログラムの学習~
  http://mc.go4la.com/

 ・挑戦する製造業のために/NCネットワーク 技術の森 過去ログ検索 
  https://www.nc-net.or.jp/knowledge/morilog/


○すでにFusion 360でCAMを使われている先駆者の方々の情報サイト

  みなさんメカ工作がんばっていますね。素晴らしいです。
  ロボット制作やメカ模型製作には必須なアイテムですね。

 
 ・Fusion 360 CAM・CNC入門セミナー by スリプリさん
  https://3d-printer-house.com/3dcam-fusion360/
  セミナーで体験できます。

 ・Fusion360のCAM機能を使ってみた by Makke!のblogさん
  http://makke.blog.jp/
  かなり詳しい内容です。オリジナルマインドの方です。

 ・オリジナルマインドFusion360特集 CNC作品例の方々
  http://www.originalmind.co.jp/special/fusion360/
  作品のFusion360データも公開されています。

 ・オリジナルマインドKitMillユーザーリンク集 
  「時代は切削を感じさせるユーザーの記事」
  https://www.originalmind.co.jp/cutting/index.php
  ※私のこのブログ記事もご紹介いただいております!

 ・Fusion360でmach3用のGコードを作成する by abaのブロマガさん
  http://ch.nicovideo.jp/aba/blomaga/ar872055

 ・CADを習得するための情報サイト by Horio Kazuhikoさん
  「Fusion 360」のチュートリアル「CAM ツールパス」
  http://cad.vdlz.xyz/3dCad/Fusion360/Tutorial/StepByStep/Fabrication/Toolpath/Fabrication003_Toolpath.html

 ・Fusion360のCAMで2D加工してみる by いまかみどっとねっとさん
  http://blog.imakami.net/2015/09/06/2dmilling-fusion360/

 ・Fusion360CAM 経路分割 C#ATIA by kantokuさん
  http://kantoku.hatenablog.com/archive/category/Fusion360

 ・Fusion360のCAM機能を使ってみる by GARAGE JUNK BOXさん
  http://garagejb.blog.fc2.com/blog-category-11.html

 ・Fusion360 CAM機能説明 これだけで使える NCデータ作成 by 株式会社 小池システムプロさん 
  https://apps.autodesk.com/FUSION/ja/Detail/Index?id=2420209291805540957
  http://store.shopping.yahoo.co.jp/koikesystempro-shop/fusion360camkinousetumei.html
  Fusion360のCAM機能説明書(有料、電子データ版、製本版)


○CNCフライス自作組立レビュー情報サイト

 気になったサイトをピックアップしてます。
 Fusion360を使っているユーザとは限りませんのであしからず。
 結構みなさん良いも悪いも中国製使っていますね。

 ・KitMill RD300 「CNCフライス」始めました。 by kazkinさん
  http://yappaps3.blog.shinobi.jp/Entry/360/
  ものづくり文化展2015 特別賞受賞した方のサイトです。

 ・Sable 2015 CNC + Arduino + GRBL = LunchBox CNC by EricAusomeさん
  http://www.instructables.com/id/Sable-2015-CNC-Arduino-GRBL-LunchBox-CNC/
  英語ですがArduinoでUSB用のインターフェイス制御回路や改造方法の解説。
 

 

 ・ホビー向けmini CNCフライスマシン Sable-2015
  http://cncmill.web.fc2.com/index.html
  販売店提供加工事例 http://cncmill.web.fc2.com/millingsample.html

 ・CNC Sable-2015 CNCフライスを買った。 by 氾濫原さん 
  http://lowreal.net/2015/08/16/1
  Arduinoでインターフェイス制御回路を自作されています。ファームウェア回路図もあり。
  CNC フライス Grbl 制御編 http://lowreal.net/2015/08/16/2

 ・CNC Sable-2015 CNC加工機を導入してみました。 by 興味のメモ張さん
  http://kyouminotepad.web.fc2.com/newpage38/newpage38.html

 ・CNC Sable-2015 格安CNCを買ってみた。 by 日曜技術者のメモさん
  http://se.hatenablog.jp/entry/2013/01/03/102326

 ・CNC Sable-2015 mini CNCフライスマシン Sable-2015 購入! by takameさん
  http://blogs.yahoo.co.jp/takame1965/folder/1794493.html?m=lc

 ・CNC Sable-2015 動作確認|CNC by Passoさん
  http://blog.zige.jp/tsukushi/kiji/525549.html

 ・CNC Sable-2015 Sable-2015メモ by たぶん駄文さん
  http://javatea.blog.abk.nu/Sable-2015%E3%83%A1%E3%83%A2

 ・CNC3040 自作もの日記 by Likiponさん
  http://www.likiwiki.info/2012/07/cnc3040.html

 

 ・CNC3040 購入 ちょっと気になったいろいろ by bravo360さん
  http://blogs.yahoo.co.jp/bravo360/37391258.html

 ・CNC3040 セットアップ Mach3で動作確認 FSぶろぐ by Fuverさん
  http://blog.goo.ne.jp/fuver/e/91348f975690dc5007cc83f76f73cf88

 ・CNC3020 備忘録 by 趣味の工作さん
  http://www002.upp.so-net.ne.jp/hard-and-soft/CNC3020/CNC3020.html
  http://www002.upp.so-net.ne.jp/hard-and-soft/
  かなり詳しくまとめられています。

 ・CNCフライス導入! のす@自作オーテックバージョン@ by のすさん
  http://minkara.carview.co.jp/userid/288576/blog/32274371/

 ・自作CNCフライス盤 by mkbtmさん
  http://www.mkbtm.jp/?cat=13

 ・高精度の自作CNCフライス盤 by 自作工房さん
  http://jisaku-koubou.com/archives/1902

 ・CNCの自作にチャレンジしてみようぜっ by 自作野郎さん
  http://jisakuyaro.com/cnc/

 ・CNCフライス盤で鉛筆を削る by aaplusさん
  http://ch.nicovideo.jp/search/CNC?type=article&sort=f&order=d
  自作CNCフライス盤で面白いことに挑戦されています。

 ・CNCを買ってみた さめのブログ by さめさん
  http://ameblo.jp/jawsfit/entry-12115004566.html

 ・CNC3020 中華製CNCを買ってみました Permission denied by 忘備録さん
  http://www2.superconnect.or.jp/blog/archives/178
  切削動画もアップされています。

 ・CNC3020を買ってみた なぐぅ~の趣味の部屋 by なぐぅ~さん
  http://naguu.blogspot.jp/2015/07/cnc3020.html

 ・CNC3020を購入しました。 モノづくり by Hiroさん
  http://hiro-portfolio.jimdo.com/2013/02/17/


○CNCフライス関連その他メモ的にチェックしたい情報サイト

 ・トライアック・万能調光器で集塵機の出力を調節する by 自作工房さん
  http://jisaku-koubou.com/archives/524
  掃除機を集塵機として使おう!

 ・CNCフライス盤で削るために買った材料一覧
  http://okamototomohiro.com/cnc

 ・三幸のプラスチック素材販売
  http://item.rakuten.co.jp/sanko35/c/0000000137/


○CNCフライスでどのように形状が切削されていくのか加工動画の紹介

 [KitMill BT100] 富士山のモデルの切削加工
 

 [KitMill SR200/420] 歯車
 

 Mobile CNC ROUTER Engraver Machine cut Aluminum 3D Sexy Girl(キャラクター)
 

 CNC Mogul 3d Aluminum Engraving(龍)
 

 基板切削と外形加工 ORIGINAL MIND mini-CNC BLACK
 

 VELOX CNC router cutting plastic アクリル加工
 

 CNCルータでヒノキに観音彫刻
 

 CNCルータでケヤキに馬の彫刻
 

 CNCフライス盤による小パーツの切削
 

 ミニCNCフライスでジオン公国軍のマーク加工
 



 使い倒すまでにはまだまだ道のりがありそうです! ※下記の記事へ続きます

 ブログ内関連記事
 時代は切削か!?MODELA MDX-15/20をFusion 360 CAMで使い倒す!趣味のCNCをしよう!【導入編】
 http://blog.goo.ne.jp/t2com1230/e/03a6f11f882d947f7baceacbe5bd7de6



随時更新予定。


 


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