鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

いろいろ思い出したりした

2006-10-20 04:17:39 | 雑記
ここ10年のことを。
極私的な経験などを思い出し、あれこれ検証すると寒気と熱気が同時に来る。
自分の若気の至りであったり身の不徳もそうだが、そして自分の周囲で起きた醜い人間の業に対して恐怖と怒りが渦巻く。
多分、実名で書く勇気はまだ自分にはない。ただ思い出していくうちに「ああ、そういうことだったのか」と納得することが多すぎた、ということだ。
この感覚、わかるかなあ。わかるわけないよね。具体例を出してないのだもの。
ただ信じられない規模の産業が動いているところや、人が破滅していく様子を割と身近で見ていたんだ。
怖い。思い出すだけで怖い。

よし、書ける話を書こう。
自分のところにある人から連絡があった。
とあるマンガ作品の評価についてだった。自分は好きな作品だ、といったが相手の望んでいたことはそういう話ではなかった。
部数とかそういうの。知らないって。その会社の営業じゃないから。
とりあえずその掲載誌の公式な部数と業界で噂されている実際の「実売」を話した。それで「その雑誌で結構連載が続いているから数字もあると思いますよ」と適当なことをいっておいた。
で、数日後だったかなあ。その相手からある資料を見せられた。
某国に作られた映画用のスタジオ。日本とその国の映画会社が共同出資して作るんだという。で、この前部数を聞いてきたマンガをここで実写化しようという話。
自分はこの映画に協力してくれ、という。はあそうですか、という感じ。内心嬉しかったがこの手の話は浮かんでは消えるものなので(これもそのうち書くかも。とにかくいろいろあったんですよ)、あまり期待はしていなかった。
そのうちにいろいろな策謀が動いた(らしい)。まずそのマンガ原作で映画を、という話がどういうわけか消えてオリジナル脚本になっていた。
次に映画という話も何となく怪しくなってきた。全国公開だったのが単館上映になる勢い。
数週間後、その話を持ってきた人と2人きりになった。
その人は呟くようにいった。「やられた…」と。
やられたの前にある団体の固有名詞が入るのですが書きません。
自分は状況を察知して「ああ、この人も騙されてしまったのかも。ひょっとしたら接待だとかリベートだとか渡してしまったのかなあ」と思ったが、事実確認するのは怖いので止した。

でね、この話って5年くらい前の話なんですよ。ま、オタクバブルだったんでしょうね。その映画の企画が消えたのはいいとして、その映画スタジオが出来たって話を自分はニュースとかで見たことがないんですよ。予定ではもうとっくに完成しているはずなのに。
壮大な詐欺だったのかなあ。自分は話に参加した程度で実害はないのだが、ひょっとしたらそういう被害者は膨大な数いるのかもしれない。

この手のオタクバブルの怪しい話、ちょっと続けてみます。もう時効だろうしね(もし時効じゃなかったら俺がいないくなるってことで。東京湾とか探してみてね)。

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