ちょっと(若しくはカタリコベヤ)

ちょっとした事のメモみたいな物。
妄想を追加中。

2011年の読書 後半

2012年02月24日 22時12分08秒 | Books
2011年の読書メーター 後半


サムソンの犯罪 (創元推理文庫)サムソンの犯罪 (創元推理文庫)
肥った弁護士から依頼を受ける「わたし」は、元刑事という経験を生かした実地調査は得意。そんな「わたし」が調査に行き詰まった時に訪れるのが、西銀座のバー『三番館』だ。バイオレットフィズを注文し、調査結果を達磨のようなバーテンに話せば、鮮やかな推理が披露されてギムレットが出された時に事件は解決している。次銀座に行くときには、バー『三番館』を探しに行こう!
読了日:12月31日 著者:鮎川 哲也
クドリャフカの順番 (角川文庫)クドリャフカの順番 (角川文庫)
祝祭の時「カンヤ祭」前夜、古典部のメンバーは寝付けなかった。唯一の活動成果である文集「氷菓」が手違いで予定の十倍以上も出来上がったから…さあどうする?4人の販促大作戦が始まるなか、クリスティーの名作を真似た怪盗がカンヤ祭に出没。古典部は二つの難題をどう解決するのか?アニメ化するならこれでしょう!著者「あとがき」を読んで愕然としたのは、著者指摘の箇所を読んでの私のメモが「この漫才おもろない」だったこと :p
読了日:12月27日 著者:米澤 穂信
ちょっとわかればこんなに役に立つ 中学・高校数学のほんとうの使い道 (じっぴコンパクト新書 76)ちょっとわかればこんなに役に立つ 中学・高校数学のほんとうの使い道 (じっぴコンパクト新書 76)
おそらく今年一番手元に置いた本。間違いがあるとのうわさがあったので、それを探そうと、それぞれ証明を自分で書きなおしてみたり、内容についてネットで検索したりしたので勉強になりました。例えば、エジソンと争ったのはニコラ・テスラだし、コンプトン効果のグラフについては...などなど。検証しようという根性を持って臨む人には必ずや参考になるでしょう:b ただし、私も後半息切れしました(笑)思うに、本文とコラムは書いた方が違うのかも...必ず応用例を挙げようとする姿勢には敬服。
読了日:12月27日 著者:京極 一樹
佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)
ユニクロ・ニューヨーク旗艦店や国立新美術館等のブランディングを手がけた佐藤かしわ(可士和)の仕事の秘訣が、まさに書いてあるが、とりあえず、会社で使う筆記具を、ゲルの赤黒+シャープの複合ペン、二色マーカー、クロスのボールペンにする事を決めた…整理の第一歩。
読了日:12月17日 著者:佐藤 可士和
奇想の天才絵師 歌川国芳奇想の天才絵師 歌川国芳
豊富な絵、少ない解説。もっと知りたくなる :p
読了日:12月03日 著者:Vジャンプ編集部
田村はまだか田村はまだか
小学校6年生のとき、田村は虎刈りで、桃色のもらいものジャージを着ていた。遠足の弁当はおにぎり二個だけで、おかずは「忘れたこと」になっていた。そして、田村は強烈な記憶を同級生に残した孤高の小六だった。その田村が同窓会のため28年ぶりに故郷に帰ってくる。・・・「田村はまだか?」男3人、女2人の同級生は、同窓会に間に合わなかった田村を二次会場のバーで待ちながら、夫々の思いに浸る。中年を過ぎた人なら分かるだろうけど、同窓会には、気恥ずかしさやハメを外させる何かがあると改めて思う。
読了日:11月22日 著者:朝倉 かすみ
マスカレード・ホテルマスカレード・ホテル
「ホテルは仮面舞踏会…」と書きかけ、印象に残ったさわりを引用しようとしたがヤッパリ止め。皆さん同じことを書くのでしょう。主役の出会いや、事件解決につながるヒントが与えられるシーン(頭の中で効果音が鳴りました)等、そのままで連続ドラマ化できそう。ドラマでも能勢刑事を生かして欲しい。って、ほんの感想はどこ行った?(笑)
読了日:11月18日 著者:東野 圭吾
定時で上がる!手帳術定時で上がる!手帳術
曰く、「一日に十回は手帳を開く」、曰く、「定時に上る決意を固める」、曰く「仕事とプライベートで手帳を別にしない」、曰く「プライベートの予定は真っ先に書く。しかも極力動かさない」...「早く定時に帰りた〜い」妖怪人間なみ(笑)の悲痛な叫びをもって、「定時○○」な本を次から次へとあさる。そんな「定時帰宅困難者」である私に、本書は救世主となるか?...こうご期待。次回、報告を待て(笑)!
読了日:11月13日 著者:松本 幸夫
かがみのもり (BOOK WITH YOU)かがみのもり (BOOK WITH YOU)
中学教師片野厚介の教え子、ササとカツマンが探検(ごっこ)中に見つけた変わった狛犬と金色のお宮。素朴な冒険心からの二人の行動が大人社会に思わぬ波紋を生み出す。怪しい教師、すかした謎の男、謎の集団、謎の美少女、不機嫌な同級生(笑)。謎とあやしさ一杯の中で、熱血「神社」先生の活躍はいかに?本屋シリーズに続いて、今回は教師の世界を描く。ひょっとしてホラー色を交えた新たなシリーズの登場かも?! 子供向けのせいか、いつも以上に描かれる悪意が希薄なところが良い。
読了日:11月08日 著者:大崎梢
Meets Regional (ミーツ リージョナル) 2011年 12月号 [雑誌]Meets Regional (ミーツ リージョナル) 2011年 12月号 [雑誌]
櫓仁が載ってましたよ〜:D
読了日:11月03日 著者:福本 伸行
インシテミルインシテミル
とある実験のモニター(受像機ではない)のアルバイト募集広告には時給が十一万ニ千円と書かれていた。この怪しげな広告に、ある者は冗談のつもりで、ある者は自らの才覚を証明するべく応募する。実験が生還の保証なしの危険なものであることを知らない彼らを12体のインデアン人形が見守るなか、「暗鬼館」の実験が始まった・・・文庫版あとがきによれば『インシテミル』とはどうも「度を過ごして熱中すること」の意味での「淫してみる」。ミステリファンなら思わずニヤリとする仕掛けがイッパイ(らしい)。続編はあるか!
読了日:10月27日 著者:米澤 穂信
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検するヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
本書中、最も驚かされる結論は「米国で90年代に犯罪が減った理由は70年代の中絶合法化」。言換えればある種の子供たちが生まれなかったから。米国でも著者に対する批判は多く、元の論文に対しデータ処理の誤りを指摘する研究者もいるらしい(本書増補改訂版に詳しい)。統計学にも回帰分析にも疎いので、結論の妥当性は本当のところ判断できないが、なんとなく釈然としないのは、結局、生まれや環境に逆らうことができないという運命論を突き付けられた気がするからか。最終章「ハーバードへ続く道二つ」は著者達なりの「否!」という表明か。
読了日:10月23日 著者:スティーヴン・レヴィット,スティーヴン・ダブナー
愚者のエンドロール (角川文庫)愚者のエンドロール (角川文庫)
電車の中、向かいの学生が表紙に注目していたので、タイトルとあらすじが読みやすいように、指をずらす。「さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ」だそうだ。ん?私が書くならこうだ。
「ひとの亡くなるお話は嫌いなあなたの為のミステリ」
あの学生君も読む気にならないか…
今回もあとがきの謎で夜も寝れない。(-.-)zzZ

読了日:10月14日 著者:米澤 穂信
「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方
大学在学中、IT企業の社長であることに疑問を持ち、温泉にこもって得た結論は「社会の役に立ちたい」。「病児保育」とNPOの組合せに思い至った著者が帰路向かった先は二週間前に勘当された実家だった…「「社会を変える」を仕事にできる時代を、僕達は迎えている。」近々文庫化されるので、おもしろすぎる文章に込められた熱いメッセージを直接受け取って下さい。
読了日:10月11日 著者:駒崎弘樹
もし御社の公用語が英語になったらもし御社の公用語が英語になったら
「本書は、いわゆる「英語術」のような本ではない。」と本書冒頭に書かれている通り。マクロ分析から成長を目指すならグローバル化からは逃れきれないことを示し、英語、プレゼン、交渉などのTipsを紹介し、さらに、日本の存在感を増やすための提言にまで言及する。霞が関の役人からコンサル、IT業界という著者略歴をみて納得。いまのタイトルではもったいない。
読了日:10月09日 著者:森島秀明
冷たい校舎の時は止まる  (下) (講談社ノベルス)冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)
学園祭最終日の5時53分、クラスメートが校舎の屋上から飛び降りた。しかし、その日から2カ月のちの雪の降る冷たい日に、校舎に閉じ込められた生徒たち8人には、クラスメートが誰であるかの記憶がなかった。やがて、その世界を支配する『ホスト』が、生徒たちに迫る...

綿密に構成されたストーリィを紹介することは未読の人の楽しみを奪うことになりそうで、とてもできない。唯一言えることは、今すぐ読んで、「一緒にだまされましょう」(笑)。まあ、ルールを決めるのは作家なのだから。

読了日:10月02日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)
ホラーなのか?



まさかね…
読了日:10月02日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)
わーっ、なんだこの展開!どうしょう!…中巻へ急げ!
読了日:10月01日 著者:辻村 深月
斉藤一人の絶対成功する千回の法則斉藤一人の絶対成功する千回の法則
「千回の法則」、「バランスの法則」、「加速の法則」とか「78点の法則」とかあって、まだまだ日本も大丈夫なのは、宇宙の法則です。でもスポーツの分野は宇宙の法則が通用しないので、努力と根性が必要らしい、うん。
読了日:09月24日 著者:斎藤 一人,講談社編集部
スノーフレークスノーフレーク
函館に住む卒業を控えた高校三年生、桜井真乃。幼なじみの田村享との初デートの日、真乃は6年前に無理心中事件で行方不明となっていたもう一人の幼なじみである速人に似た人物を目撃する。行方不明となった速人の結末や、無理心中事件の恐るべき真相が明らかにされたとき、真乃が得たものは? 少し唐突にも思える展開や、いきなり明かされる主要人物の「秘密」にこだわるよりも、優しい言葉がちりばめられたページをめくり、ちょっと恥ずかしい(かもしれない)、懐かしい高校生活を思い出したい優しいミステリー。
読了日:09月12日 著者:大崎 梢
ニッポンの書評 (光文社新書)ニッポンの書評 (光文社新書)
「面白い書評はあっても、正しい書評なんてない。」

「文学賞メッタ斬り」では大森望と共に、芥川賞・直木賞を俎上にあげて、言いたい放題の豊崎【社長】が、書評講座の講師としての、また、15年以上のブックレビューアーの経験に基づき、「書評とは?」について語る15講。

巻末の対談が拾い物。
読了日:09月09日 著者:豊崎 由美
困ってるひと困ってるひと
大学院にて学部生時代にはまったミャンマー問題にさらに取り組もうとした矢先、得体のしれない難病(筋膜炎脂肪織炎症候群で皮膚筋炎も併発)にとりつかれた自称「難病女子」の闘病記らしからぬ闘病記。「おしりや腕がとけて流出するという世にも奇妙な事態を、麻酔なしでいろんなところを切られたりする事態を、一言で説明するのはかなり難しい。・・・かなり大雑把に体感だけを表現すれば、二十四時間三百六十五日インフルエンザみたいな感じだろうか。・・治らないものは治らないんだから、仕方ない」読者はこのような客観的な記述に救われる。
読了日:09月03日 著者:大野 更紗
ルポ東京電力 原発危機1カ月 (朝日新書)ルポ東京電力 原発危機1カ月 (朝日新書)
読了日:08月30日 著者:奥山俊宏
詩の礫詩の礫
3月16日、福島第一原子力発電所3号機から白い煙が立ち上がり、20キロ圏内には避難指示、30キロ圏内には屋内避難が指示されていた。そして詩人は、福島市のアパートからツィッターへつぶやき始めた。
「放射能が降っています。静かな夜です」
「屋外から戻ったら、髪と手と顔を洗いなさいと教えられました。私たちにはそれを洗う水などないのです」
詩人が「明けない夜は無い」とつぶやいた後では、もうこの言葉を使うことは出来なくなってしまいました。

読了日:08月18日 著者:和合亮一
ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
さて、もう一回『名前探しの放課後』を読もうか…
読了日:08月12日 著者:辻村 深月
名前探しの放課後(下)名前探しの放課後(下)
「--の遺体が、今朝、池の中に」 16歳の依田いつかは、クラスメートの自殺というおぼろげな記憶を持ち、3ヶ月後からタイムスリップする。そのクラスメートは誰か?自殺を防止すべく、いつかは、坂崎あすなと「名前探し」を始める。 ・・・って書くと、普通の青春してる小説だが、『僕のメジャースプーン』の続編でなければ、辻村深月と絶縁しているところ(笑)。 ラスト一行は、北村薫『ターン』に匹敵する素晴らしさ。
読了日:08月07日 著者:辻村 深月
名前探しの放課後(上)名前探しの放課後(上)
感想は『ぼくのメジャースプーン』を読み返した後、下巻に…
読了日:08月07日 著者:辻村 深月
HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)
何が面白いかって、「ゴンさん」と名付けて盛り上がるネットの勢いがいい。
読了日:08月04日 著者:冨樫 義博
45歳、ピアノ・レッスン!―実践レポート 僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで45歳、ピアノ・レッスン!―実践レポート 僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで
問題:右手で「テントラタラタテ・テントラタラタテ」と弾く曲は?
音楽系ライターの著者はヤマハからの依頼で、「ピアノが弾けるオヤジ」としてもてたい下心を持ちながらレッスンを始める。奮闘記のはずがスラスラ上達記になりかけるアクシデントを乗り越え(笑)、《ワルツ・フォー・デビイ》は弾けるか?!



読了日:07月31日 著者:小貫 信昭
トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる~居酒屋の神様が教える繁盛店の作り方~トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる~居酒屋の神様が教える繁盛店の作り方~
首都圏に約20の店舗を展開する著者による繁盛店の作り方。 立地、メニュー、接客等、すべては客のことを考えて、考えて工夫することに尽きるようだ。「お客さんの気持ちを想像するのは商売に絶対必要なんだ」 簡単に言えば「顧客主義」なんだけど、そんな簡単な言葉で片付けるにはもったいない。 ついつい乗せられて、定年後には居酒屋を始めたいなんて言い出しそうで、困ったなぁ(笑)
読了日:07月31日 著者:宇野隆史
ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)ガラスの仮面 47 (花とゆめCOMICS)
姫川亜弓は特訓中。北島マヤはラブラブラブ :D
読了日:07月29日 著者:美内すずえ
福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ)福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ)
福家警部補、身長152cm、幼く見えるが30オーバー。捜査の責任者でありながら、現場では必ず警官に止められ(警察バッジが出てこない)、聞き込みでは、交通係の婦警に間違えられる。
そんな彼女が、4人の完全犯罪に挑戦する。
刑事コロンボに見られるように、倒叙ミステリでは、犯人との火花散るやりとりが魅力。その意味で、元科研の大学講師との攻防を描く「オッカムの剃刀」が秀逸。
小山正(若竹七海さんの旦那さん)の解説もコロンボへの愛があふれています。
読了日:07月25日 著者:大倉 崇裕
ヒルズ黙示録―検証・ライブドアヒルズ黙示録―検証・ライブドア
「初対面の宮内に、堀江はいきなりこう切り出した『うちはインターネットで世界一になるから』…井深大と盛田昭夫…ジョニー・ロットンとシド・ヴィシャス…そんな二人の出会いだった」とにかく意味深なたとえである。
頼近美津子が相続したニッポン放送株を鹿内家が取り上げた云々がライブドア事件の背後にあったとは…
読了日:07月24日 著者:大鹿 靖明
それって、大人のADHDかもしれません (アスコムBOOKS)それって、大人のADHDかもしれません (アスコムBOOKS)
ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、?不注意、?多動性、?衝動性を特徴とする障害。後輩社員の愚痴をこぼしていた時に紹介されて読んでみた。何とか立派な社会人に育ってほしいとの親心(笑)から読み始めましたが、出てくる出てくる、周囲の人から自分も含めてADHD疑惑の数々(笑)みんな立派なADHD候補!うちの会社ってADHDばっか?
ADHDは脳機能のアンバランスが原因であり、症状は改善できるとのことですが、ケーススタディ10例のうち、6例でリタリンが処方されており、やはり、医者にかからず治すのは難しそう。

読了日:07月17日 著者:星野仁彦
犬はどこだ (創元推理文庫)犬はどこだ (創元推理文庫)
過去に影のある主人公に、おてんばな妹、優秀なのかどんくさいのか分からないひょうきんな探偵志望の後輩、おせっかいな友人と謎の協力者がそろえば、米澤版探偵小説の出来上がり! あっ、妹の配偶者も味があり、今後の活躍が期待できます。
ハンペー君と主人公の本などに関する掛け合いが面白い。
読了日:07月13日 著者:米澤 穂信
技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由
読了日:07月09日 著者:妹尾 堅一郎
実践経営哲学 (PHP文庫)実践経営哲学 (PHP文庫)
とあるセミナーの参考書的書籍。 幸之助さんによれば、物事を色眼鏡で見ない「素直な心」が大切なのであるが、なかなかこの境地になることは難しい。 囲碁は、一万局打てば初段になれるといわれていることを引いて、「素直な心」になることを毎日願ったら一万日、30年後には、「素直な心」初段になれるかもしれないと続けている。確か、宮本輝『三十光年の星たち』にも、30年間続けないと評価できないようなことが書いてあったと思う。 そして、凡人は途方に暮れるのである。
読了日:07月08日 著者:松下 幸之助


2011年に読んだ本まとめ
読書メーター

2011年の読書 前半 感想付

2012年02月24日 22時08分56秒 | Books
2011年の読書メーター前半

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
夜の木屋町、二足歩行ロボットのステップを踏み、御都合主義の扉を開ければ、「私」と「黒髪の乙女」の恋路をめぐる迷宮世界が広がる。天狗が紫煙に浮かび、風邪の神が京の街を滅ぼさんする。オモチロイこと請け合いだ。

稲垣足穂の『一千一秒物語』を思い出します。
読了日:06月30日 著者:森見 登美彦
脳を刺激するサイエンスアートブック トリック・アイズデザイン脳を刺激するサイエンスアートブック トリック・アイズデザイン
錯視とは、色や形が本来とは異なって見えたり、静止しているはずの図形が動いて見えたりすることらしい。目の錯覚のこと。本には、いろいろな図が示されていて、視覚がだまされるのを純粋に楽しめばいいと思う。
実際は、視覚というより、脳がだまされているらしく、本を動かすと絵の一部が揺れて見えることの理由として、脳の処理速度が低コントラストの部分と高コントラストの部分で異なるため、視覚的な相対関係が変わるという説明は興味深い。
実は、著者のホームページには、錯視に関する情報・絵が多数掲載されていて、本を買わなくても
読了日:06月20日 著者:北岡 明佳
サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
今回の多絵ちゃんは怒ってます。不器用の上に、男女の機微には疎いという事を暴露してしまいましたが…

帯、取り寄せ、付録、サイン会に、「広辞苑」…本屋にまつわる小道具(みたいなもの)と本に対する愛情がたっぷり!

多絵ちゃんのあの秘密は、おあずけでした…

読了日:06月15日 著者:大崎 梢
スコーレNo.4 (光文社文庫)スコーレNo.4 (光文社文庫)
古道具屋に育った麻子の4つのスコーレでの物語。

麻子は自分を語り、妹七葉を語り、家族を語る。積み重ねられるエピソードの一つひとつが心地よい。

例えば、土手の見える二階の部屋で、七葉は麻子の椅子に一緒に座り、「そうして頬を私の頬にくっつけるようにして、ふたり並んで窓の外を見る。…「なのちゃん、くすぐったい」「お姉ちゃんが喋ると私もくすぐったいよ」…」

おおた慶文の描く少女画のイメージが浮かんできました。
読了日:06月10日 著者:宮下 奈都
にごりえ・たけくらべ (岩波文庫)にごりえ・たけくらべ (岩波文庫)
吉原を舞台にした、「ロミオとジュリエット」かも。もっとも、美登利・信如の思いは、二人の境遇故、一瞬しか交差しないのだが…
当時の吉原の風俗・風習が分かっていれば、もっと理解できるだろうと、新書『吉原』を読んだけど、文語体なのが最大の障害(涙)
読了日:06月10日 著者:樋口 一葉
吉原―江戸の遊廓の実態 (1967年) (中公新書)吉原―江戸の遊廓の実態 (1967年) (中公新書)
「禿はのちに遊女となる少女が…」とか、「禿の名は、…楼主がつけるのであるが、みどり、ちどり、たより等あどけない名で、かつかなで三字であった。」と言うようなことをこの本から仕入れていれば、一葉の「たけくらべ」のもの悲しさがよくわかる…かも…
読了日:06月01日 著者:石井 良助
裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)
裁判官には、淫行で捕まる人もいれば、判決言い渡しの3日後に首つる人もいる。そんな裁判官達の真実を伺い知ることのできるお言葉集。しかし、「青い鳥判決」、一度読んでみたいものだ…
読了日:05月31日 著者:長嶺 超輝
ヒルズ黙示録・最終章 (朝日新書)ヒルズ黙示録・最終章 (朝日新書)
「堀江と村上の滅亡にもっとも溜飲を下げたのは、こうした大手メディアの支配者たちだったろう」と書いているが、朝日新聞の記者として、どうなのか聞きたいのは私だけ?
読了日:05月28日 著者:大鹿 靖明
きのうの世界きのうの世界
「塔と水路の町」その町の近くの中洲に住みついたよそ者が殺された。事件を追う人物が現れたとき、刺激されたかのように危機が町に迫る。クライマックスに暴かれた町成立の秘密とは…


回収されない謎や、物理法則云々ををあげつらうことは恩田陸ファンにとり、野暮なこと。読んでいる瞬間を楽しみたい。
読了日:05月13日 著者:恩田 陸
バースト・ゾーン―爆裂地区 (ハヤカワ文庫JA)バースト・ゾーン―爆裂地区 (ハヤカワ文庫JA)
「テロリン」…、なんとも間抜けな名前で呼ばれる正体不明のテロリストの執拗なテロ攻撃に疲弊したその国は、「テロリン浄化」をスローガンとして、かろうじて維持されていた。それぞれの理由から大陸でのテロリンとの戦いに志願した男女がみた、国家プロジェクト「神充」のグロテスクな真実とは…
力量は素晴らしいかと思いますが、万人にはオススメ出来ません。
読了日:05月08日 著者:吉村 萬壱
時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)
人類を絶滅せんと襲いかかる増殖型戦闘機械、時間遡行、邪馬台国での最終決戦!この設定は燃える!
「行かいでか!」と河内弁らしきものを使いはる卑弥呼はん、萌える!(笑)
読了日:05月04日 著者:小川 一水
初恋よ、さよならのキスをしよう (創元推理文庫)初恋よ、さよならのキスをしよう (創元推理文庫)
二十年振りに、初恋の相手と再会した柚木草平は、わずか一月後に彼女の殺人事件に首を突っ込むことに。かつての級友達に話を聞く草平に過去と現在が立ちふさがる。
別れた妻知子と草平の攻防戦、身につまされる(笑)
読了日:05月02日 著者:樋口 有介
イラストレーションファイル2011 下巻 (玄光社MOOK)イラストレーションファイル2011 下巻 (玄光社MOOK)
た〜わ 487人のイラストレーター 一冊で見られる。なんて楽しく、お得。本の装画が意外に多い!
読了日:05月01日 著者:
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
小学生一年生のかのこちゃんの家に、「ゴリラじゃない」日にやってきた猫のカトリーヌは、玄三郎(柴犬・14歳)と言葉を交わし、何故か夫婦に。そして語られる、猫・犬夫婦、かのこちゃん、「ふん系の友」すずちゃんの、秋祭りの夜の摩訶不思議…
読了日:04月30日 著者:万城目 学
エピソードで読む松下幸之助 (PHP新書)エピソードで読む松下幸之助 (PHP新書)
この人、今、近くにおったら、うっとおしくて関わりたくない、近所のおっさんに違いない。言うことは正論やし、ほんまにうっとおしい。
幸之助が新商品の成功を確信した高野山の「運試しの石」は今も実在する。やったことあるけど、実は、それほど難しくはない。「ゴルディアスの結び目」みたいなものと、勝手に思ってます。
読了日:04月29日 著者:PHP総合研究所
「余剰次元」と逆二乗則の破れ (ブルーバックス)「余剰次元」と逆二乗則の破れ (ブルーバックス)
八「クーロン力とか、力が合わせて4個あって、重力だけ、仲間外れなんで、ひとつにするために次元を増やすらしい」
熊「減らすために増やす?」
八「重力がなくなるからダイエットにはいいらしい」
(嘘です。)

読了日:04月24日 著者:村田 次郎
ペットたちは死後も生きているペットたちは死後も生きている
「あらゆる生命が死後も生きる」

興味をもたれた方は、「虹の橋」を検索してみて下さい。
読了日:04月20日 著者:ハロルド シャープ
晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)
「丸二時間、本屋をうろつく客というのはいるものでしょうか」と聞かれたとき、「私なら三時間は軽いですよ」と答える、そんなあなたにピッタリの本!
「世にも珍しい本屋限定の謎解き職人」が老舗本屋の幽霊騒動と27年前の作家殺人事件の謎を解く。
読了日:04月18日 著者:大崎 梢
字がうまくなる 「字配り」のすすめ (新潮新書)字がうまくなる 「字配り」のすすめ (新潮新書)
手本の「なぞり書き」では、字がうまくなることは難しいと考える著者のおススメは、「字の大きさ、字間、行末」を見た目基準で配置する「字配り」。縦書きと横書きで違うルールを勧める割り切りが気持ちいい。ただ、「この際ですから、お箸の正しい持ち方も身につけてみるとよいのではないでしょうか。」には参りました。
読了日:04月12日 著者:猪塚 恵美子
県庁おもてなし課県庁おもてなし課
わしゃ、kochiちゅう名前ば使っちゅうき、高知ば応援せんとにゃあwww
読了日:04月02日 著者:有川 浩
ザ・万遊記ザ・万遊記
万太郎(偽)は文章にはノリが重要であると考えている。そして、「落ち」がなければならない。
ノリと「落ち」のない文章なんて、渡辺篤史のいない「建もの探訪」みたいなものだ。
そこで、万太郎(偽)は、文章を書く前には、吉本新喜劇を見るようにしている。吉本のノリと落ちを文章に反映するこのトレーニングを、万太郎(偽)は、「執筆における吉本新喜劇トレーニング」と命名している。(嘘です。)
読了日:03月28日 著者:万城目 学
成功する読書日記成功する読書日記
さて、「心に触れる箇所」の引用から始めて、引用だけからなるレジメをモノにし、そして、「物語や思想を自分の言葉で言い換えて要約してみる」コント・ランデュに挑戦!しかし、「実践編」ほどのモノはなかなかに難しい
読了日:03月26日 著者:鹿島 茂
御社の特許戦略がダメな理由御社の特許戦略がダメな理由
簡単に言うと、「モグラたたきやる時には、モグラが出てくるところを予想して叩かないとダメ!」言うのは簡単だが、実行は難しい... 
読了日:03月20日 著者:長谷川 曉司
マリアナ機動戦―覇者の戦塵1944〈4〉 (C・NOVELS)マリアナ機動戦―覇者の戦塵1944〈4〉 (C・NOVELS)
こんな本も読むんです(三回目)。名前だけしか出てこないのに、「イントレピッド」相手に大暴れしていたらしいハスミンを楽しむには、『軌道傭兵』シリーズを読もう!
読了日:03月13日 著者:谷 甲州
オイアウエ漂流記オイアウエ漂流記
おしっこ漏らした仁太、飛行機が不時着したおかげで、ばれなくて良かった。って!ほんとに良かった?!?
読了日:03月10日 著者:荻原 浩
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
何年か前に、とあるニッチ領域の事業について相談を受けたとき、「売上はどの程度?」と質問して、あまりにも低かったので、優先順位を下げたのだけど、今、この本を読んで、穴があったら入りたい。
読了日:03月06日 著者:クレイトン・クリステンセン,玉田 俊平太
東大合格生のノートはかならず美しい東大合格生のノートはかならず美しい
学習のノートで、本ができるなんて!美しいものすべてに価値がある。
読了日:02月27日 著者:太田 あや
未来の想い出 (Big comics special)未来の想い出 (Big comics special)
あれっ?見たはずの映画のストーリーが思い出せない… 「過去の思い出」だから:b
読了日:02月26日 著者:藤子・F・不二雄
古道具 中野商店古道具 中野商店
ウダウダ〜、グダグダ〜、フニャフニャ〜、エロエロ、こぎたな〜、逃げられた!もごもご、タケオ〜(笑)
読了日:02月23日 著者:川上 弘美
朗読者 (新潮文庫)朗読者 (新潮文庫)
重く、暗くて、やりきれないけれど、この本は全てが美しい。
読了日:02月18日 著者:ベルンハルト シュリンク
30日で人生を変える 「続ける」習慣30日で人生を変える 「続ける」習慣
よし!、毎月、一個ずつ習慣を身につけて、5年後には、60個の習慣が私のもの!?!5年後に乞うご期待!(習慣化してればだけど…)
読了日:02月15日 著者:古川 武士
行きずりの街 (新潮文庫)行きずりの街 (新潮文庫)
「ほほー、ほほー」ミニ・メイフェアが東京の闇を駆け抜ける。冒頭からラストの「お髭を剃りなさい」までぎっしり、ハードボイルド。
読了日:02月11日 著者:志水 辰夫
カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙 (岩波新書)カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙 (岩波新書)
まさに「見ることは信じること」
読了日:02月09日 著者:野本 陽代,ロバート ウィリアムズ
トライアングルトライアングル
帯に曰く、「この本のどこかに、テレビドラマのヒントが隠れて印刷されています」とのことだが、隠れたまま…ブックカバーのせい?
読了日:02月07日 著者:新津 きよみ
マジでガチなボランティア (講談社文庫)マジでガチなボランティア (講談社文庫)
梅しゃんとひろさんの区別つかない…
読了日:02月05日 著者:石松 宏章
魔法飛行 (創元推理文庫)魔法飛行 (創元推理文庫)
感想を2つ考えた。どちらにしようか?

*「十月の風が甘いのは、どこかに金木犀の花が咲いているからだ。」…が〜ん、参りました。

*「いりごま」は『私』を超えるか?

読了日:02月04日 著者:加納 朋子
TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (ソフトバンク文庫)TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (ソフトバンク文庫)
もちろん、読んだだけでは、心は安らがないのであるが…
読了日:01月29日 著者:ハイラム・W・スミス
ぼく東綺譚 (新潮文庫)ぼく東綺譚 (新潮文庫)
「ぬけられます」の文字に十代の頃に見たドラマ「寺島町奇譚」を思い出し、また、「秋海棠」にも待ち伏せされた。
読了日:01月28日 著者:永井 荷風
ひまわり事件ひまわり事件
ん?この話を、老人が園児にチンチロリンや、一人で背中に膏薬を貼る方法を教えるお話だと思ったら、大間違いだよ!
読了日:01月23日 著者:荻原 浩
40歳からの肉体改造―頑張らないトレーニング (ちくま新書)40歳からの肉体改造―頑張らないトレーニング (ちくま新書)
おっちゃんがピラティスやるのは気色悪いけど、コンデショニングぐらいやったら、許せる…か?
読了日:01月20日 著者:有吉 与志恵
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
今にして思えば、恩田陸は、後々、短編作家として、評価されるのであって…
読了日:01月10日 著者:恩田 陸
ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ
三分間、あなたの事を考えた、三分間あなたと話しをいたしましょう。中身はもちろん、し・ご・と!
読了日:01月10日 著者:伊藤 守
本屋さんに行きたい本屋さんに行きたい
関西のお店が全体の三分の1以上、八カ所も紹介されていて、今すぐ行きたなる!

読了日:01月09日 著者:矢部 智子

2011年に読んだ本まとめ
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