共通認識

人間はなぜ脳が大きくなったのだろう。

サバンナで生活するため二足歩行を始めてしまったために

産道が小さくなってしまい、頭が大きくなるには都合が悪い。

すでに二足歩行していたと思われる４００万年前の猿人は

４００ｃｃくらいの脳容量だったとされている。

これは現代のチンパンジーと変わらない。

しかし２００万年前くらいの原人になると７００ｃｃにまで

大きくなり、その後も大きくなり続けて現代の我々の１２００～

１３００ｃｃに至るようになる。

学者によって見解は違うけど、２００万年前の原人は石器など

簡単な道具を作り使用していたとされていて、その後火も使う

ようになり、簡単な言語も使われるようになったといわれている。

それなら道具や火、言語を使うようになったから脳が大きくなった

のだろうか？

それとも他に脳が大きくなる要素があり、それによって道具や火、

さらには言語が生まれたのだろうか。

色々な人の話を聞いて、自分は最近後者ではないかと思っている。

共感能力、コミュニケーション能力を高めることによりそれらのものが

生まれたのではないかと。

道具は共通認識の表れだと思うし、言語はその最たるものだ。

石器も当時「誰が見てもそれとわかるもの」だったのではないか。

国家、お金、法律、ルール、スポーツ、本、音楽、芸術などなど現代の

人間社会は共通認識であふれている。