ゴリラ研究の山極寿一氏によると、ゴリラは鼻歌を唄うらしい。
仲間でも唄うが1頭でも唄うらしい。
仲間と一緒だったら皆につられて唄ってしまうということだろうが、
1頭なら周りに食べ物がある、天気がいいなどということにより
「自分は今気分がいいぞ」という自覚により唄っていることになる。
なおかつゴリラは相手を推し量る能力を持っているらしい。
だから相手の力量に合わすことができる。
子供と遊べるし、驚くべきことに違う種類の小動物とも遊ぶことができるらしい。
これらのことを知ると自分はすごく人間に近いと思った。
じゃあ人間のように、相手の喜びを自分の喜びとすることができるのではないだろうかと思った。
しかしあとでチンパンジー研究の松沢哲郎氏の本と養老孟司氏の講演を観て、それはできないと思った。
彼らの概念には「同じ」というものがないらしい。
彼らはグループで生活しているものの、仲間を同じ種類の動物、群れを同じグループと思っていない。
言語をもつもたない事に係わってくるのだが、彼らは共通認識をもたない。
「お互い様」がない。
他の群れから若い雌が来たからといって、その雌がいた元の群れにお返しにバナナを送ったりはしない。
互恵性は相手を推し量る能力とは明らかに違うものなのだ。
人とチンパンジーのDNAの塩基配列は1.2%ほどしか違わないが、この違いが人間を
人間たらしめていることなのだろうか。
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