知的障害がある人と一緒にカラオケをしていて、たまに
歌詞を見て歌える人を見かける。
普段はほとんどまともな言語を話さないのにしっかりと歌う。
「こんなにはっきり歌えるのに、どうして話せないのだろう?」と
自分は見るたびに不思議だなと思っていた。
養老孟司さんの比較的前期に書いた本に「視覚言語」と「聴覚言語」
という言葉が出てくる。
紙に書いてある目で見る言葉と、音として耳で聞く言葉は別々であり
それをつなげる機能が脳にはあり、歌えるのに話せない人はこの機能が
上手く機能していないのかな、と自分は本で読んでそう思った。
歌えても話せない人は歌詞の意味は理解していなくてただ発声している
だけなのかもしれないが、言語をたしかに読んでいる。
自閉症や発達障害の人たちは、言ってわからなくても図で説明すると
理解することがあると聞く。
普段あまりにも当たり前に言語を話したり書いたりして違いを意識しないが、
情報が耳から入るか目から入るかで意味が違ってくる場合があるのかなと
思ったりする。
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