主に80年代にウェルター級で活躍したボクサー。
レナードが網膜剥離で引退し、ハーンズが階級を上げてスターが
不在となったウェルター級に登場し「次期スター候補」と言われた。
メダルをとったのかまで知らないが、アマチュアの戦績も素晴らしく
期待されていたのだろう。
ウェルター級時代では何と言ってもライバル王者だったミルトン・
マクローリーを目にもとまらぬ左フックで倒した試合が印象的だ。
カリーのスタイルは両腕を前で揃えるようにガードした構えから
鋭く踏み込み右ストレート、左フックを狙うシンプルなボクシングで
あまりボディワークを使わない。
当時ジョー小泉氏が「横着なボクサー」と評していたっけ。
スピードとパンチはあるが、動きが直線的で相手に読まれ易かった
のかもしれない。
マイク・マッカラム戦は5回TKOで負けたが、自分が見たカリー
の試合の中でも一番面白かったな。
テリー・ノリス戦もなかなか惜しかった印象はあるが、いかんせん
向こうに勢いがあった。
お兄さんのブルース・カリーは来日して赤井秀和選手と戦った。