くろねこなてんし

コードギアス~反逆のルルーシュ~のスザルル小説を載せたブログ。

Strawberry Jam ~予告編~

2007-03-28 03:02:43 | スザク×女の子ルル小説
このお話は、LaLaで連載が始まった田中メカ先生の『キスよりも早く』でスザルルパロをしちゃおうと言うために生まれた予告編です。
連載前の読みきりでうろ覚えなところもあるので、ちょっと怪しいところもありますが、書いてみました><
コミックスが出たら、また予告も少し変わるかもしれません。
そして、時間が出来たら本編も書きたいと思います><
ちなみに、ルルたんが女の子なので、苦手な人はスルーしてください。



 親も何もかもなくして、そうして残されたのは俺と誰よりも守らないといけない大切な妹の五歳のナナリーだった。
 二人きりの家族になった俺たちは、その日から親族中を厄介者扱いされ、そこに行った先々で嫌な顔をされ、たらい回しにされて、俺の気持ちはどんどん誰も信じられなくなって。
 心は冷たく氷のように固められて、誰も信じられず、誰の言葉でも傾けないで、自分だけでナナリーを養っていこうと決めていた。
 こうなったら犯罪にまで手を出しそうになって、すっかり極悪人面になっていたある日の深夜。
 ナナリーの小さな手を引いて街を彷徨っていると、担任の教師の枢木スザクに肩を掴まれて見つかってしまった。
 のちにこれは幸せな出会いだったと思えるのだけど、この時は本当に本当の最悪だと思った。
 何となく俺の状況も把握していたらしい担任だけれど、それでも耳にタコがつくほど未成年が夜の街に歩いていたらいけないと言う。
 そこで、俺は余りにも一方的な言葉に腹を立てて、こう言ってやった。

 『俺たちには帰る家がないんだ!!そんなに言うなら、結婚して俺たちを養ってくれるのか!」
 『ああ、養うに決まってる!!』

 売り言葉に買い言葉。
 先生は俺の言葉に即答してくれて、その日の夜は先生の家にご厄介になり、なぜか勢いのままにその日のうちに入籍。
 それから俺とナナリーは先生のお世話になることになった。


 そうして、迎えた結婚生活。
 『世話になっているのはわかるけど、どうして俺がふりふりエプロンで、三つ指ついて迎えないといけないんだ…!いや、三つ指は、つ、妻だから、それでお迎えするのは良い!でも、どうしてふりふりエプロンなんだ…!』
 『それが、僕が家に帰った来た時にしてくれる約束だったよね?』
 『俺は別にいいさ!けど、どうしてナナリーまで!』
 『だって可愛いじゃないか』
 『可愛い君たちが可愛い姿でお迎えしてくれたら、一日の仕事の疲れもふっとぶな~って。ね、ナナリー?』
 『はい!わたしも、そうおもいます』
 『馬鹿ーナナリーにまで抱きつくなー!』
 『ほらほら、焼もちを焼かないで。じゃあ、ルルーシュさんも一緒に抱き締めちゃおう』
 『くすぐったいです、すざくさん~』
 『ナナリーまで巻き込むなー!』
 『でも、ナナリーも嬉しそうだよ』
 『し、知るか!!』

 誰も信じられないと思っていたのに、先生の優しさは俺の心をほぐしてくれて、冷たい心も溶けさせてくれた。
 そして、ナナリーにも楽しそうな笑顔をたくさん浮かべさせてくれた。
 最初はナナリーを養うための義務の結婚だったけれど、段々と俺の中で先生への好きと言う育っていって、本当の気持ちになっていった。



 けれど、幸せの中にも悩みが生まれたりもする。
 寝る部屋も別だし、先生は一向に俺に手を出してこない。
 俺は妻なのに!!
 それは、あれか!
 俺に胸がないのが、問題か!
 そのため、仕方なしにそのあたりを先生の友人のリヴァルに相談したりもすることにした。
 『スザクの誘惑の仕方?』
 『ああ、結婚しても何も手を出してこないんだ!先生は!』
 『養ってもらっている以上、少しでも役にたちたいし、立場上俺は妻なんだから、キスくらいしてくれてもいいのに、それなのに何もしてこないんだ…!』
 『それだったら、友達の俺がスザクの趣味は熟知している!まかせておけ!』
 そして、誘惑方法を教えてもらい、その日の夜に誘惑のためのセクシー下着やらを身に付けていると、そこで先生に見つかってしまう!
 まだ心の準備だって出来てなかったのに!
 けれど、勢いも大事だ!
 『こ、今夜、いいいい、一緒に寝ませんか?』
 意を決して、どもった上擦った声になったものの、何とか誘いを入れる。
 けれど、返って来た答えは、余りに寂しいものだった。
 『良いですね!じゃあ、今日はナナリーも入れて、川の字で寝ましょう」
 けれど、誘惑の魅惑の下着をつけていても、先生は俺に手を出すこともなく、みんなで寝るだけ。
 俺は妻なのに…俺にそんなに魅力がないのか!
 さらなる研究をしなければ、ならないだろう…全力で…!





 ルルーシュさんは、本当に可愛いな~。
 …ルルーシュさんには、いつでも手が出せるんだから、ぎりぎりまで焦らしてそれを楽しまないとね。
 焦れて頑張る姿が可愛いんだから。