ぼくは、いつもひとりぼっち。
いたいけなこども lelouch side
「ちちうえも、ぼくがいらなかった。ははうえもしんでしまった。ななりーは、たいせつだけど、ぼくはななりーといっしょにいられない。だからぼくは、ずっとずっとひとりだ」
「ルルーシュ、僕がいるよ。僕が傍にいたら駄目かな?」
「うそだ。すざくも、ぼくをひとりにするにきまってるんだ!」
いつも、ぼくは、ひとりでだれともいっしょにいない、いられない。
そんな、かなしいにんげんのそばにいるのなんていやだって、きっとすざくもぼくをすてていなくなる。
だから、ぼくはひとりぼっちなんだ。
「僕は傍にいるよ。君が信じてくれなくても、傍にいるし、傍にいるって何度だって伝える」
「うそだ!」
うそだ、うそだって、なんども、なんどもぼくはいう。
すざくも、ぼくなんて、いらなくなる。
そうおもったら、かなしくて、なみだがこぼれた。
ひっきりなしにでてきて、ぼくはなみだがとまらなくて、しゃくりあげた。
なきたくなんかないのに、ぼくのなみだは、とまらなかった。
がまんしてた、くやしいきもちとか、かなしいきもちが、たくさんあふれてきて、なみだがとまらなかった。
そうすると、すざくは、ぼくをたいせつなひとをだきしめるみたいに、そっとやさしくだきしめる。
ぼくのなみだを、ゆびでいたわるみたいに、とてもやさしくぬぐう。
だいじょうぶって、いうみたいに、ぼくのせなかやあたまを、あやすみたいになでる。
でも、すざくは、やさしいけど、あたたかいけど、うそつきだ。
ぼくなんて、いらないくせに。
ほんとうは、ぼくよりもだいすきなひとがたくさんいるくせに。
ぼくは、くやしくて、かなしくて、すざくのうでにつめをたてた。
すざくは、すこしいたそうに、かおをしかめた。
「こんな傷くらい、大丈夫だよ」
でも、ばかでおひとよしのすざくは、ぼくにしんぱいをかけないように、すぐにえがおになった。
でもすざくは、うそつきだから、だからぼくは、しんじられなくて、はらがたって、こんどはつめをたてて、かおをひっかいた。
すざくのほほから、まっかなちがながれた。
こんどこそ、すざくはおこるんだ。
それで、すざくはぼくがきらいになって、ぼくをひとりぼっちにするんだ。
さあ、ぼくからはなれるっていってみろ。
みんなもぼくのそばにいてくれないから、きっとすざくもそばからはなれるんだ。
だから、いっしょにいてくれるなんて、うそなんだ。
「指に血がついてるよ」
すざくは、ぼくのてをとって、ちのついたゆびをなめとる。
きれいになるまで、したをつかって、ちはつめにのこらないくらいに、なめとった。
「僕に傷なんかつけさせて、ごめんね。ルルーシュの心の方が痛いよね」
ぼくが、かってにきずをつけたのに、すざくは、まだそんなおひとよしなことをいう。
ぼくは、すざくのきずなんて、どうでもいいはずなのに。
きずをみたら、どうしてか、こころがいたかった。
こんなのきのせい、きのせいなんだ。
ぼくを、ひとりにするやつなんて、ぼくもいらない。
すざくは、きっとぼくをひとりにする。
やさしいけど、きっとぼくを、ひとりにする。
だってぼくは、いつもひとりだったから、きっとすざくも、ぼくをひとりにする。
すざくは、ぼくをいらなくなるから、だからぼくも、すざくなんていらない。
いらないはずなんだ。
すざくは、いやなやつで、うそつきだから、ぼくはきらいにこれからなる。
きらい、きらい、だいきらい!!!
くるしくて、むねのあたりがぐるぐるして、こんなところにいたくない。
すざくに、つかまれているてを、ひきはなして、なぜかごくしぜんに、のどへとあてた。
そのまま、ぐいっとちからのかぎり、かきむしる。
のどが、すごく、いたくて、まえにもこんないたみが、あったきがした。
でも、なんだか、きもちがすっきりした。
そうか、このまま、のどをかきむしったら…しねるかもしれないから。
だから、きっとこんなきらいなやつと、いっしょにいなくても、だいじょうぶなんだ。
そうしたら、むねが、すっとした。
また、のどを、かきむしろうとしたら、すざくに、うでをつよくつかまれた。
のどがいたいのは、ぼくなのに、すざくのほうが、とてもかなしくて、きずついたかおで、ないてしまっていた。
それから、すざくのかおが、ちかづいてきて、くちびるがふれると、ぼくのしかいは、まっくらになった。
嫌いだよ、スザクなんて。
大嫌いだ。
お前なんて、嫌いだよ。
でも、本当は、誰よりも、大切で…大事なんだ。
いたいけなこどものスザク視点へと続きます。
いたいけなこども lelouch side
「ちちうえも、ぼくがいらなかった。ははうえもしんでしまった。ななりーは、たいせつだけど、ぼくはななりーといっしょにいられない。だからぼくは、ずっとずっとひとりだ」
「ルルーシュ、僕がいるよ。僕が傍にいたら駄目かな?」
「うそだ。すざくも、ぼくをひとりにするにきまってるんだ!」
いつも、ぼくは、ひとりでだれともいっしょにいない、いられない。
そんな、かなしいにんげんのそばにいるのなんていやだって、きっとすざくもぼくをすてていなくなる。
だから、ぼくはひとりぼっちなんだ。
「僕は傍にいるよ。君が信じてくれなくても、傍にいるし、傍にいるって何度だって伝える」
「うそだ!」
うそだ、うそだって、なんども、なんどもぼくはいう。
すざくも、ぼくなんて、いらなくなる。
そうおもったら、かなしくて、なみだがこぼれた。
ひっきりなしにでてきて、ぼくはなみだがとまらなくて、しゃくりあげた。
なきたくなんかないのに、ぼくのなみだは、とまらなかった。
がまんしてた、くやしいきもちとか、かなしいきもちが、たくさんあふれてきて、なみだがとまらなかった。
そうすると、すざくは、ぼくをたいせつなひとをだきしめるみたいに、そっとやさしくだきしめる。
ぼくのなみだを、ゆびでいたわるみたいに、とてもやさしくぬぐう。
だいじょうぶって、いうみたいに、ぼくのせなかやあたまを、あやすみたいになでる。
でも、すざくは、やさしいけど、あたたかいけど、うそつきだ。
ぼくなんて、いらないくせに。
ほんとうは、ぼくよりもだいすきなひとがたくさんいるくせに。
ぼくは、くやしくて、かなしくて、すざくのうでにつめをたてた。
すざくは、すこしいたそうに、かおをしかめた。
「こんな傷くらい、大丈夫だよ」
でも、ばかでおひとよしのすざくは、ぼくにしんぱいをかけないように、すぐにえがおになった。
でもすざくは、うそつきだから、だからぼくは、しんじられなくて、はらがたって、こんどはつめをたてて、かおをひっかいた。
すざくのほほから、まっかなちがながれた。
こんどこそ、すざくはおこるんだ。
それで、すざくはぼくがきらいになって、ぼくをひとりぼっちにするんだ。
さあ、ぼくからはなれるっていってみろ。
みんなもぼくのそばにいてくれないから、きっとすざくもそばからはなれるんだ。
だから、いっしょにいてくれるなんて、うそなんだ。
「指に血がついてるよ」
すざくは、ぼくのてをとって、ちのついたゆびをなめとる。
きれいになるまで、したをつかって、ちはつめにのこらないくらいに、なめとった。
「僕に傷なんかつけさせて、ごめんね。ルルーシュの心の方が痛いよね」
ぼくが、かってにきずをつけたのに、すざくは、まだそんなおひとよしなことをいう。
ぼくは、すざくのきずなんて、どうでもいいはずなのに。
きずをみたら、どうしてか、こころがいたかった。
こんなのきのせい、きのせいなんだ。
ぼくを、ひとりにするやつなんて、ぼくもいらない。
すざくは、きっとぼくをひとりにする。
やさしいけど、きっとぼくを、ひとりにする。
だってぼくは、いつもひとりだったから、きっとすざくも、ぼくをひとりにする。
すざくは、ぼくをいらなくなるから、だからぼくも、すざくなんていらない。
いらないはずなんだ。
すざくは、いやなやつで、うそつきだから、ぼくはきらいにこれからなる。
きらい、きらい、だいきらい!!!
くるしくて、むねのあたりがぐるぐるして、こんなところにいたくない。
すざくに、つかまれているてを、ひきはなして、なぜかごくしぜんに、のどへとあてた。
そのまま、ぐいっとちからのかぎり、かきむしる。
のどが、すごく、いたくて、まえにもこんないたみが、あったきがした。
でも、なんだか、きもちがすっきりした。
そうか、このまま、のどをかきむしったら…しねるかもしれないから。
だから、きっとこんなきらいなやつと、いっしょにいなくても、だいじょうぶなんだ。
そうしたら、むねが、すっとした。
また、のどを、かきむしろうとしたら、すざくに、うでをつよくつかまれた。
のどがいたいのは、ぼくなのに、すざくのほうが、とてもかなしくて、きずついたかおで、ないてしまっていた。
それから、すざくのかおが、ちかづいてきて、くちびるがふれると、ぼくのしかいは、まっくらになった。
嫌いだよ、スザクなんて。
大嫌いだ。
お前なんて、嫌いだよ。
でも、本当は、誰よりも、大切で…大事なんだ。
いたいけなこどものスザク視点へと続きます。