にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

羽生善治先生の自筆サイン色紙

2021-02-03 18:15:00 | 日常

 先日、gooブログ『クーナとまろママの日々』のまろママさんが、卓球の今や全日本代表「石川佳純」さんらのサイン色紙をご事情あり無造作に所有されてることを写真と共に紹介されていた。

 私がコメント欄に羽生善治先生のならありますよと書いたら、是非見せてくださいとのことで紹介します。

 2007年あたりだから14年くらい前でしょうか。親しい知り合いでアマ将棋キチガイが、「羽生先生が某都立高校に講演と将棋指導に来るよ」という情報くれて、何とかその高校に交渉して知り合いの彼と2人で参加させてもらった。

 なんでもその高校の将棋部顧問の先生が東京都教育委員会に依頼して、総合授業の一環としてプロ棋士を招きたかったみたいだ。都教委が日本将棋連盟に申し込んだら、何と当時トップ棋士の羽生先生が手を挙げてくださったらしい。

 将棋部の先生もまさか羽生先生が来てくださるとは思いもしなかったので驚きのあまり舞い上がったそうだ。










 1995年、空前絶後の全てのビックタイトル七冠制覇という偉業成し遂げられて、2017年に無冠になられるまで、何回か二冠という年があった。

 色紙に「泰然自若」とあるように、自然体で少しも気負うところもなく、わかりやすい講演(将棋の歴史と伝統芸能)だった。こちらが想像してる以上に素晴らしいお人柄で感激したことをよく覚えている。

 講演後、指導将棋と称して多面打ちをしてくださるということで、私も20人くらいの中に入れてもらった。羽生先生はノータイムで一人1、2秒で打たれる。

 30秒もするとまた羽生先生の手番になるので、こちらが一手に考える時間は30秒くらいしかない。しかも、羽生先生には飛車角のどちらか落ちか両方落ちのハンデで打っていただく。

 結果は40分くらいで当然ですが全員が簡単に負かされた。指が細くてシュッと綺麗でしなやかだったことを鮮明に覚えてる。

 将棋普及のため、当時の米長会長は現役棋士に日本全国津々浦々このような将棋講師派遣を積極的になされた頃だったみたいだ。

 「百聞は一見にしかず」という格言はまさにそうで、時として沢山の知識より一度の貴重な経験は、もの凄い発見や動機や活力になる。

 羽生先生が36歳頃であったが、とてもお若く見えて、失礼ながら少年のようにキラキラした目で微笑んでいらっしった。この色紙とこの日のことは、私だけでなく高校生諸君もみんな一生の宝物みたいな出来事だったと思う。