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にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

コロナパンデミックから変わる世界

2021-03-16 19:49:00 | 日常

 今回のコロナパンデミックによって、僕たちの世界はその外装を剥ぎ落とされて、そのなんともみすぼらしい骨組みが露出しました。

 グローバル資本主義というのは、人・モノ・資本・情報が国民国家の国境線を自由に超高速に行き来するというシステムのことです。

 でも感染拡大のせいで、電磁パルス以外の形状のものは簡単には国境線を超えることができなくなりました。

 グローバル資本主義は「金さえ出せばなんでも買える」というふうに信仰されてきましたが、実は「マスク」一つさえ買えないことがあるということもわかりました。

 どこの国も医療器具・医療品の戦略的備蓄の不足に苦しみました。「商品」として仮象しているモノのうちには、「ほんとうに要るもの」と「ほんとうは要らないもの」があるということも、今回の教訓の一つでした。






 自動車やコンピュータは「あると便利」ですけれども、「ないと死ぬ」というものではありません。でも、医療資源や食料やエネルギーは「ないと死ぬ」ものです。

 そういう物質を他の商品と同列に扱うことはできません。でも資本主義はその平明な事実を隠蔽してきた。「ほんとうに要るもの」を人々が市場で調達することを控えて自給し始めても、「ほんとうは要らないもの」を手に入れるために命を削ることを止めても、資本主義は立ち行かなくなるからからです。

 医療は商品だという信憑も崩れました。医療は金を出して買うものである、金がない者は医療を受けることができない、病気で苦しんでも自己責任だというのが新自由主義時代の常識でした。

 でも、一般の症病はそれで済んでも、感染症相手にその「常識」は通用しません。アメリカにはいま、2750万人の無保険者がいます。彼らは発症しても適切な治療が受けられないまま重症化します。

 放置しておけば、彼らを感染源にウィルスは蔓延し続ける。感染症は「全住民が等しく良質な医療を受けられる社会」でなければ抑制できない症病です。アメリカはそれまでそういう社会ではなかった。

 ウィルス一つによって、わずか数ヶ月の間に、ほんの昨日までこの世界の「常識」だと思われていたことのいくつかが無効を宣告されました。それがどのような意味を持つことになるのか、人々はまだそのことを主題的に考え始めてはいません。

 日々の生活に追われて、そんな根源的なことを考える暇はありません。でもこの歴史的転換点以後の世界を、「生き延びるために」有益な知見や情報を伝えることは、国(政府)やコロナに関わる知見者がすべき大切なことです。

 政府は目先の緊急事態宣言解除か延期かばかりに踊らされて、コロナ問題の本質と世界の変化を長期的に捉えていないように感じます。














 

イノベーターになる資質と学校教育の破綻

2021-03-10 18:27:00 | 日常

 世界的大企業Apple社を創業したスティーブジョブズ氏も、Facebook社を立ち上げたマークザッカーバーグ氏もさっさと大学をドロップアウトして「他の方法」で世界的な富豪になった。

 たぶん中学でも高校でも、このお二人は先生たちから「反抗的なガキ」として憎まれていたと思う。興味のない教科の勉強なんか全然やらなかったはずである。

 やりたいことに達するために、しぶしぶ迂回的にやりたくないことを我慢してやるようなタイプの人間は、どのような分野においても『イノベーターになる』ことはできない。

 ビジネスマンとして、あるいは政治家として、あるいは官僚として、小成することならできるだろう。だが、算盤を弾いて「やりたくないこと」を今は我慢してやることができるようなタイプの人間には『イノベーション』を担うことはできないだろう。










 だから、ジョブズやザッカーバーグを「グローバル人材」のサクセスモデルとして示しておきながら、『グローバル人材』になるために、先生の言うことを聞いて、学校の勉強をちゃんとやりましょうと言ったって、それは無理なのである。

 グローバル人材と学校教育の間には相関性がない。ぜんぜんないと言っていい。真にイノベーティブな才能は、論理的に言って、その才能の意味や価値を査定する度量衡そのものが未だないのである。

 そうである以上、最もイノベーティブな子どもは、学校においては能力計測不能の「モンスター」としてしか受け止められないのである。でも、文科省の役人たちは「モンスター」については何も考えてはいない。

 だから、教師たちはモンスターが出現してきたら、青くなって潰しにかかるのである。もし、ほんとうに日本を救うような「グローバル人材」が欲しいと思っているのなら、「モンスター」の取り扱いや育成を真剣に考えるべきなのである。

 元モンスターの大人だって、探せばその辺にいるのだから、彼らをつかまえて訊いてみればよい。
「あなたはどうやって学校教育で潰されることを免れて生き延びたのですか?」

 たぶん半数が「私、学校に行かなかったから」、残りの半数が「私、帰国子女ですから」と答えるでしょう。

 いずれにせよ、「他の方法で金儲けるから、オレ、勉強パス」という子どもは組織的に出現し始めている。カチャカチャとキーボード叩くだけで富を築くような子どもがすでにあちこちに登場している。

 教師がそれを制して言うべき言葉があるとすれば、「学校教育の目的は金が稼げる知識や技能を習得させることじゃない」ということに尽くされる。

 それ以外に、彼らを学校教育に引き戻す言葉は無いと思う。しかし、今の日本の教育行政を担う人たちは、「こうすれば子どもたちは学校で勉強するようになる」と利益誘導のリアリストで、もうこのロジックが破綻してることにまったく気づいていない。





 

Twitter再開

2021-03-08 18:08:00 | 日常

 Twitterを再開することにした。以前は素性のわかる知り合いとしか繋がりを持たなかったが、今回はその逆で基本知らない人というか、ラーメン、犬、猫、バスケットボール、将棋の5つに絞ってそれに興味関心のある面白い記事ツイートしてる人をフォローすることにした。

 Twitterの良さは即興性とタイムリーな結果知りたいときは有効だ。スポーツの勝敗結果などは、ネットニュースより断然早くほぼリアルタイムで結果がツイートされる。

 ラーメンに関しては、有名店や行列店はほぼ例外なくTwitterでその日の営業時間や限定メニューをツイートしてくれている。お店のHPでお知らせするところもあるが、Twitterの方がスピードがあり便利だ。

 ただ、Twitterには長い文章は書けないので、物事を掘り下げたいとか、深く考える事柄に関しては向いていない。自分の記事の検索機能もどうも弱い。この点、ブログはアイデアとか深く掘り下げたことをメモ代わりに有効活用できる。

 つぶやき、ささやきとは上手く表現したものだ。さっそくSUSURU TVのTwitter版をフォローしたら、他にラーメンに特化した人たちのツイートが続々と流れて来た。

 NBAの八村塁とWashingtonウィザーズをフォローしたらさっそく今日のオールスターゲーム結果流れて来た。あまり期待しないで、必要なときに覗いてみよう。










 今日から一都三県は、緊急事態宣言延長下にある。一年前の3月とは皆の意識が明らかに違う。慣れるというのは人間の習性みたいなもので、いい意味にも悪い意味にも作用する。

 狭い国で密になりやすい環境で、諸外国に比べて感染者や死亡者がよくこの数字で抑えられていると思う。






昔流行った『自分探しの旅』

2021-03-06 16:19:00 | 日常

 90年代後半だろうか、「自分探し」という言葉が妙に流行った。サッカーのフランスワールドカップが1998年、日本代表の中心選手の中田英寿は一次予選リーグ敗退後すぐ引退表明して、『自分探しの旅』に出るといい知らない世界へ旅立った。

 どこか自分にとって都合のいい、これまでの自分や人生をリセットするみたいな響きを私は感じていた。ほんとうの自分がどこかに落ちていてそれを拾いに探すというのだろうか?

 「自分はほんとうはなにものなのか?」「自分はほんとうはなにをしたいのか?」このような問いを軽々しく口にする人間が人格的に成長する可能性は、申し上げにくいがあまり高くないと思う。






 自分探しの旅にでかける若者たちはどこに行くのでしょうか?
ニューヨーク、ロサンゼルスへ。あるいはパリへ、ミラノへ。あるいはバリ島やカルカッタへ。どこだっていいんです。自分のことを知ってる人間がいないところなら、どこだって。

 自分のことを知らない人間に囲まれて、言語も宗教も生活習慣も違うところに行って暮らせば、自分がほんとうはなにものであるかわかる。たぶんそんなふうに考えている。でもこれはずいぶんと奇妙な発想ですね。

 もし、自分がなにものであるかほんとうに知りたいと思ったら、自分のことをよく知っている人たち(例えば両親とか)にロングインタビューしてみる方がずっと有用な情報が手に入るんじゃないでしょうか。

 外国のまったく文化的バックグラウンドの違うところで、言葉もうまく通じない相手とコミュニケーションして、その結果自分がなにものであるかがよくわかるということを信じられません。

 ですから、この自分探しの旅のほんとうの目的は「出会う」ことにはなく、むしろ私についてのこれまでの外部評価をリセットすることにあるのではないかと思う。

 世間の奴らはオレのことを全然わかっちゃいない。だから世間の奴らが一人もいないところへ行って、外部評価をいったんリセットしようというわけです。でもこれはあまりうまくゆきそうにもありません。

 それは自分の自分に対する評価の方が、他者が自分に下す評価よりも真実である、という前提に根拠がないからです。自分のことは自分がいちばんよく知っているというのは残念ながらほんとうではありません。

 ほんとうの私というものがもしあるとすれば、それは、共同的な作業を通じて、私が「余人を以って代え難い」機能を果たしたあとになって、事後的に周りの人たちから追認されて、はじめてかたちをとるものです。

 私の唯一無二性は、私が「オレは誰がなんと言おうとユニークな人間だ」と宣言することによってではなく、「あなたの役割は誰によっても代替できない」と他の人たちが証言してくれることではじめて確かなものになる。

 自分探し主義者たちの視線は、自分の外ではなく、ひたすら自分の内側に向かいます。まるで、彼ら彼女ら自身が何者であり、この世界でなすべきことがなにであるかの回答のすべてが自分の中に書いてあるかのように。

 芸能の世界でもそういう人たちがいる。自分探しの旅から帰国して、他者に認められるような人はほとんどいない。上手くいった人は、どこかで自分の外側へ向かってはたらきかけた人であると思う。














ユーチューバーって職業?どれくらい稼ぐの?

2021-02-26 19:38:00 | 日常

 最近の小学生の「なりたい職業」ランキングベスト10に『ユーチューバー』が入っているらしい。

 年寄り世代が、ユーチューバーなんて職業じゃないといくら言っても、それで飯を食ってる以上、職業になるのでしょう。

 私も今年から本格的にユーチューブチャンネルにいくつか登録して見るようになって、ようやくYouTubeの威力なるものが実感できるようになった。

 YouTube運営サイドの広告収入もこの何年も上がり続けていて、いずれはTV業界を脅かす存在になるのではないかと予想できる。








 ユーチューバーの収入はある程度正確に予測できるみたいだ。それをランキングで公表してるサイトがある。

 YouTube動画の総再生回数で収入が決まるらしい。YouTube動画には必ず再生回数とチャンネル登録数がリアルタイムで正確に見ることができる。

 だから人気ユーチューバーの1年間の総再生回数を動画ごとに全て加算すると、そのユーチューバーの総再生回数を算出できてその結果、YouTube運営サイドから支払われるお金も算出できるという仕組みだ。

 例えば、私が毎日5から6動画くらい再生するSUSURU TVのすする君は、4人でYouTube動画を製作しているみたいで、総収入を4人で均等折半してるらしい。

 それが正しいとすると、一人当たり年収が300万くらいになる。91万人を超えるチャンネル登録者がいてこの程度だ。ラーメンユーチューバーとしては第一人者で最も人気のある人物だ。










 収入が1億円を超えるユーチューバーは確かにいるが、数えるほどのごく少数である。99.99‥%のユーチューバーはとてもそれだけの収入では食べていけない厳しい現実があるみたいだ。

 もちろんこの収入は税込の額面であるから、実際手取りの金額はもっと少ないことになる。つまり、YouTube動画の収入だけで食べていける人は氷山のごく少数の一角だけで、ほとんどのユーチューバーは副収入として小遣い稼ぎにしかならないみたいである。

 自分の趣味や興味に一致した動画チャンネルは、TVや他のSNSでは得られない面白さとユニークさがある。くだらないが、どうでもよいが、気になることを簡単に簡潔に得られる数分から数10分の動画をいつでも自分の都合で再生することができる。

 軽薄さとマニアックな専門性が入り乱れた不思議なお手軽世界だ。時間潰しから本格的学びまで玉石混交の超私的世界で構築されている。何が玉で何が石か、その人次第で決まる。

 すする君がこれからどうなっていくのか、22歳から始めていつまでこんなペースでラーメン食べ続けて毎日動画アップし続けるのか、興味深く見守りたい。