2006年10月21日の上級の午後のレイアウトです。イントラはMNMさんとM川さんでした。午後1時過ぎから3時過ぎまで走ったのですが、その間に飽きさせないようにとの配慮からか、バリエーションが2回入りました。おかげさまで楽しく走ることができたのですが、最後のレイアウトを引き継いだ中級のクラスで長い直線からのUターンへのブレーキングで転倒された方がおられました。高いスピードからのかなり激しい転倒だったのですが、幸いお怪我がなかったということで何よりでした。その場所は3枚目の図(C)の①の長いストレートの箇所です。
①の直線は50m以上ありますので、大型車だと1速が吹け切る位のスピードになります。
こういうところでは、ブレーキ開始が遅れて減速しきれずオーバーランする恐れがあります。基本的にはイントラさんがコースレイアウトを設定するときにセイフティゾーンを設けています。
この日も、ちゃんと②のようなスペースがとってあって、万一のオーバーランに対しても備えが考えられていました。
ですから、走る側としては、そのようなセーフティゾーンの有無を確かめておいて、無理なブレーキをかけるよりはわざとオーバーランさせるという選択もあることを考えておくと良いでしょう。
もしもセーフティゾーンが無く、スピードに対するブレーキングに十分な自信がなければ、ハードブレーキングに挑戦することは控えた方が無難です。そういう時は、練習のテーマを変えてみるとよいでしょう。もし左右に十分な道幅があるときには、ブレーキを軽くして旋回半径の大きなスピードの高いコーナリングの練習をする。道幅が小さければ、あえてブレーキ二段掛けでも構わないと考えてもよいと思います。
また、なるべく早くブレーキングポイントの目印を探すことも大切な技術です。
そういったリスクを考えた走り方をさらに検討してみましょう。
ブレーキングのオーバーランの場合は、そこからパニックブレーキ&にぎりごけという自爆パターンです。つまり能動的なリスクです。
これに対して受動的なリスクというものもあります。安全に対する配慮としては、自分がこけるよりも、突っ込まれることに対して予防的に振舞っておくという考えも持つ必要があります。例えば(C)の①を走っているときに③を走っている車両がオフセットを膨らんではみ出してくる可能性があります。こういうこともパニックからにぎりごけということにつながります。
あるいは逆に①からの飛び出しに会う可能性がある②の右側を左上から走ってくる先行車も注意が必要です。
また、新しいコースレイアウトに変更された後の最初の時間ではミスコースに注意します。私はこの午後の一番最初で(A)のコースの5連続Zターンの3番目で5番目と勘違いして方向を見失い、ミスコースしてしまいました。ご迷惑をかけた皆さん、すみませんでした。
こういったZターンのような細かいコースでコースロストした時は、一旦その場で止まることです。全体にスピードが遅くなっているので、衝突の危険は小さいです。そして、こちらのコースロストに周囲が気が付いて止まってくれたら速やかに合図をしてコースから離脱します。そしてスタート地点など安全な場所から次の周回を待って再参入するのが無難です。コースロストしてしまった時は記憶のリズムが途切れてしまっているので、コース途中から再スタートしてもコースを思い出せずに再ロストする可能性大です。最初からやり直すのが一番です。
自分もしくは周囲が高速で走っている場面では、その場で止まるのと同時にクラクションを鳴らします。そして周囲が自分の状況に気が付いてくれたのを確認してから離脱します。
中級や初級であれば、イントラさんが駆けつけてくれます。それまで待つのが一番です。上級の時には自分が離脱する前に周囲が走り出してしまうことがありますが、そういう場合には周囲の人が走り抜けるラインが残っているので、一団が完全にいなくなるのを待って、それから離脱します。どうするのであれ、自分が動こうとするときには手や目線で合図をして、アイコンタクトができてから動き始めることです。
色々と書き連ねてしまったので、まとめましょう。
1)ハードブレーキからオーバーランしそうなところは、その先にセーフティゾーンが確保されているかどうか確認します。
2)オフセットパイロンのUターンなどで回りきれずオーバーランしそうなところがあったら、その先にセーフティゾーンがあるかどうか確認します。セーフティゾーンが無いときにはその場所を慎重に走るようにします。
3)上記の能動的なリスクを考えることと同時に、それに対する受身のリスク、つまり、そこに行き会う方向で走る時に遭遇しえる危険性を考えます。(Cの③に対する①の立場) そういう場所でも無理はしないで飛び出してくる相手があっても逃げられる範囲で練習するということを考えます。
4)コースを見失ったときには、基本的にはその場に止まります。再スタートするよりはコースを離脱することを考えます。どちらにしても周囲の車両に合図して動き出すようにします。
セーフティゾーンがしっかりと確認できているときにはブレーキでもアクセルでも頑張って「自分の限界」に挑戦してみるのがよいと思います。ただ、コースの都合と自分の技量を見比べてみて、「無理はしない方がよい」という場所に気が付いて自分をコントロールするということもHMSを楽しむ上での大切なスキルです。
何度も言いますが、基本的にはイントラさんが十分な注意を払ってお膳立てをしてくれている練習の舞台ですが、「本人が望んでいないような挙動」に陥ってしまうこともあるわけで、そういう受動的なリスクにもお互いに慎重な姿勢でいれば、なお、一層、「楽しく、挑戦的で、安全な」練習ができるわけです。HMSが安全を確保するから「挑戦」もできる、そういう場であることに感謝します。
①の直線は50m以上ありますので、大型車だと1速が吹け切る位のスピードになります。
こういうところでは、ブレーキ開始が遅れて減速しきれずオーバーランする恐れがあります。基本的にはイントラさんがコースレイアウトを設定するときにセイフティゾーンを設けています。
この日も、ちゃんと②のようなスペースがとってあって、万一のオーバーランに対しても備えが考えられていました。
ですから、走る側としては、そのようなセーフティゾーンの有無を確かめておいて、無理なブレーキをかけるよりはわざとオーバーランさせるという選択もあることを考えておくと良いでしょう。
もしもセーフティゾーンが無く、スピードに対するブレーキングに十分な自信がなければ、ハードブレーキングに挑戦することは控えた方が無難です。そういう時は、練習のテーマを変えてみるとよいでしょう。もし左右に十分な道幅があるときには、ブレーキを軽くして旋回半径の大きなスピードの高いコーナリングの練習をする。道幅が小さければ、あえてブレーキ二段掛けでも構わないと考えてもよいと思います。
また、なるべく早くブレーキングポイントの目印を探すことも大切な技術です。
そういったリスクを考えた走り方をさらに検討してみましょう。
ブレーキングのオーバーランの場合は、そこからパニックブレーキ&にぎりごけという自爆パターンです。つまり能動的なリスクです。
これに対して受動的なリスクというものもあります。安全に対する配慮としては、自分がこけるよりも、突っ込まれることに対して予防的に振舞っておくという考えも持つ必要があります。例えば(C)の①を走っているときに③を走っている車両がオフセットを膨らんではみ出してくる可能性があります。こういうこともパニックからにぎりごけということにつながります。
あるいは逆に①からの飛び出しに会う可能性がある②の右側を左上から走ってくる先行車も注意が必要です。
また、新しいコースレイアウトに変更された後の最初の時間ではミスコースに注意します。私はこの午後の一番最初で(A)のコースの5連続Zターンの3番目で5番目と勘違いして方向を見失い、ミスコースしてしまいました。ご迷惑をかけた皆さん、すみませんでした。
こういったZターンのような細かいコースでコースロストした時は、一旦その場で止まることです。全体にスピードが遅くなっているので、衝突の危険は小さいです。そして、こちらのコースロストに周囲が気が付いて止まってくれたら速やかに合図をしてコースから離脱します。そしてスタート地点など安全な場所から次の周回を待って再参入するのが無難です。コースロストしてしまった時は記憶のリズムが途切れてしまっているので、コース途中から再スタートしてもコースを思い出せずに再ロストする可能性大です。最初からやり直すのが一番です。
自分もしくは周囲が高速で走っている場面では、その場で止まるのと同時にクラクションを鳴らします。そして周囲が自分の状況に気が付いてくれたのを確認してから離脱します。
中級や初級であれば、イントラさんが駆けつけてくれます。それまで待つのが一番です。上級の時には自分が離脱する前に周囲が走り出してしまうことがありますが、そういう場合には周囲の人が走り抜けるラインが残っているので、一団が完全にいなくなるのを待って、それから離脱します。どうするのであれ、自分が動こうとするときには手や目線で合図をして、アイコンタクトができてから動き始めることです。
色々と書き連ねてしまったので、まとめましょう。
1)ハードブレーキからオーバーランしそうなところは、その先にセーフティゾーンが確保されているかどうか確認します。
2)オフセットパイロンのUターンなどで回りきれずオーバーランしそうなところがあったら、その先にセーフティゾーンがあるかどうか確認します。セーフティゾーンが無いときにはその場所を慎重に走るようにします。
3)上記の能動的なリスクを考えることと同時に、それに対する受身のリスク、つまり、そこに行き会う方向で走る時に遭遇しえる危険性を考えます。(Cの③に対する①の立場) そういう場所でも無理はしないで飛び出してくる相手があっても逃げられる範囲で練習するということを考えます。
4)コースを見失ったときには、基本的にはその場に止まります。再スタートするよりはコースを離脱することを考えます。どちらにしても周囲の車両に合図して動き出すようにします。
セーフティゾーンがしっかりと確認できているときにはブレーキでもアクセルでも頑張って「自分の限界」に挑戦してみるのがよいと思います。ただ、コースの都合と自分の技量を見比べてみて、「無理はしない方がよい」という場所に気が付いて自分をコントロールするということもHMSを楽しむ上での大切なスキルです。
何度も言いますが、基本的にはイントラさんが十分な注意を払ってお膳立てをしてくれている練習の舞台ですが、「本人が望んでいないような挙動」に陥ってしまうこともあるわけで、そういう受動的なリスクにもお互いに慎重な姿勢でいれば、なお、一層、「楽しく、挑戦的で、安全な」練習ができるわけです。HMSが安全を確保するから「挑戦」もできる、そういう場であることに感謝します。
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