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2008年10月4,5日HMS上級(中級)のコースレイアウト

2008年10月13日 | 中級レイアウト
 今回は、豪華5本立てですが、内容はかなりかぶっています(笑)
 10月4日土曜日と5日日曜日の上級を久しぶりに連続受講してまいりました。
 土曜日の担当はIZMさんとM本さん、日曜日の担当がN口さんとT網さんで、何でまとめてしまうかというと、2日間にわたってバリアブル、市街地、新コースを二つに割ったレイアウトがほとんど変らないままだったからです。
 IZMさんは、「ブレーキを意識してみてください」と言っていましたが、一番のポイントは14のコーナーで、強いブレーキングからブレーキを掛けたまま左にバンクさせてラインをパイロンの並びに合わせていって、最後にリリースと同時に小さくUターンするものです。
 それに続く15、16、17の複合コーナーも技術を要求されるところで、同様にブレーキングとバンキングの合わせ技が必要になります。これは14から加速してなるべくスピードを落とさないように15を回り、そこから16に向かってブレーキングをするのですが、16を右に傾けたまま、かつブレーキングをしたまま回って、そこからフロントブレーキをリリースするのと同時に17の左ターンに合わせていくのです。
 同じコースを午後走っていた中級の人たちの中では、16でブレーキ+右ターン、そして17に向けてアクセル+ブレーキ+左ターンという具合に二つのコーナーに分けて走っている人が多かったと思います。
 この辺は、中級から上級へステップアップする課題(というか、本当は上級に進んでからの課題といっても良いのですが)というべきで、二つのテーマに分けられます。一つは15への進入速度で、これが低くなってしまうと16に向けてアクセルを開けなおすことになるので、逆説的に16の手前でブレーキが必要になります。
 15への進入速度が高いとそれを維持したまま16に向かうので、16に差し掛かるところでブレーキを掛けて、16を通り過ぎるところまでブレーキを掛け続けることが可能になります。
 16の手前でブレーキを掛けて右にターンするようになると、つながりの上で、17に向けて再加速し再び減速して17を切り返すようになるのです。

 もう一つは、ブレーキを掛けながらバンクすると言うテーマで、これはブレーキを掛けながら旋回を始めてしまいます。14ではブレーキをリリースしたときにさらに深くバンクさせてハンドルを切り増すのですが、16では、ブレーキをリリースしたときに反対側(左)にバンクさせ、ハンドルを切り返すきっかけにします。

 これは非常にわかりにくいと思いますが、こういうことです。
 中級レベルでのオーソドックスなセルフステアリングを利かせたオフセット・パイロンのコーナリングでは、バイクを直立させてのブレーキングからフロントブレーキをリリースすると同時にバイクをバンクさせてセルフステアを待ってハンドルが切れていくようにします。このまま、フロントブレーキもしくはリアブレーキを引き摺って、徐々にスピードが落ちていくに従って、ハンドルが切れ増していくというのが基本のコーナリングAということになります。
 これに対して、コーナリングブレーキというテクニックが先ほどのパイロン14のコーナーの走り方で、ブレーキを始めるとすぐにバンクも開始します。ブレーキが強くかかっているときにはタイヤのねじれ抵抗によってバイクは倒れにくくなっているのですが、それを強引に倒していきます。そうすると、最後にブレーキリリースしたときに、タイヤのねじれの反動でバイクは倒れやすくなります。そこでフロントフォークの戻りと合わせてハンドルを切り増してあげると小さく回れるわけです。
 さらに次の段階で考えますと、そうやってブレーキング・ターンのアプローチでバイクを多少寝かせていたとしても、ハンドルは小さくしか切れていないわけですから、ブレーキリリースした瞬間に、(タイヤのねじれの反動は使えないとしても)反対側にバイクを倒しこむことも可能なわけです。
 これが上述のテクニックです。同じ側に倒すよりも恐らく20度くらい余計にバイクを振れさせないといけないのですが、そんなに不自然な動作にはなりません。
 これができるようになるとコーナーを一つ減らすことができるという貴重なケースと言えるでしょう。




 土曜日の午後のコースがこちらで、午前中とは大分、趣の違う大きな旋回で構成されたコースです。こういうレイアウトは右手、特に中指あたりが大変疲れます(笑)
 ブレーキングという点では、2の大きな複合コーナーが課題で、ここはまさしくブレーキを掛けながらバンキングを行い、強引にラインに合わせて行って最後に小さく回るというコーナーです。
 こちらをしばらく走り、最後に逆周りもして、その後、3時の休憩に入りました。




 午後の締めがこちらのコースで午前中のコースのバリエーションです。スタート直後の2,3のコーナーや、15、16、17の細かい折り返しが加わったのですが、肝心の14のブレーキングターンやその後の複合コーナーがなくなってしまったので、「細かくなったが、大味になった」という不思議な変化が起こりました。まあ、これはこれで楽しかったし、70kmオーバーの走行距離にも満足しました。


 明けて(「開けて」ではない!)日曜日、新しい世界への期待を胸に、HMS再訪です。朝、N口さんが登場したときにはなにやら期待が広がります。
 コース案内が始まって??マークです。何だこれは!、昨日のコースとまるで一緒じゃないか!



 まあ、厳密には少し違うのですが、同じと言ってよい中身です。いきなり右手が疲れます。N口さんに、「昨日と同じコースなんだけど」と愚痴を言ったら「昨日も走ったの?。。。じゃあ、もっとガンガンいかなくちゃっ!」と軽くいなされて撃沈しました(凹)
 まあ、確かに、こういう高速になるコースは滅多にないので、それはそれなりに勉強になります。




 私がサボったわけではありません。読者の皆さんはすぐに気付かれたでしょうが、コーナーの番号が打ちかえられています。そうです。逆回りです。しかし、まさしく昨日のコースです。
 逆回りになってもコースの性格が余り変らないというのがこのレイアウトの特徴とも言えるかもしれません。逆回りの場合は、私個人の好きなコーナーは2から4のセクションで、特に3から4にかけてのスピードロスをおこさないように走るのが好きです。逆に、よくわからなかったのは19で、セパハン乗りのYさんが、ここでスピードに乗せるとその後が全部うまくいくと話していて、事実、そこのところが非常に速かったのですが、1300ではズンズンという切り返しになってしまって、脱出速度を上げることができませんでした。
 午前中の高速レイアウトの反動で、操縦が大味になっているのでしょう。N口さんが、追走して一言「@sushiさん、バイクが曲がっていないよっ!」。しばらく走って再度追走してまた一言「@sushiさん、バイクが全然ッ、曲がっていないよっ!」
 そして、皆さんを集めて解説。みんな午前中の走りのイメージを引き摺っていて寝かせるけどバイクが曲がっていない。もっとスピードを落としてハンドルを切れるようにしないと」という指摘がありました。

 最後は3番と4番で長い直線からのUターンを組み合わせた往路と、直パイおよび細かいオフセットの帰路を組み合わせたレイアウトで、走れ走れというコースでした。最後に少し雨模様となりましたが、87kmの走行距離は立派でした。


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